新島・式根島・神津島上陸【38】(2014/05/06)

暫くすると船の入港を知らせるアナウンスが流れたので、岸壁のほうへ移動。
満席というだけあって、人の列がぞろぞろと長く続いている。
ほんと、こいつらはいったい島のどこにいたというのだ?

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やがて入港してきたジェット船。セブンアイランド号と言い、「夢」と言うサブネームが付いている。

何とも奇抜な塗装だ。
夢に出てくる、という意味の「夢」だろうか?

気になっていた荷物の件は特に何もいわれず、奥に設けられた荷物置き場に置くことができた。

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この船は二層式になっていて、我々の席は1Fの右舷側。
座席にはシートベルトが備え付けられていて、航行中はベルトを着用しなければならないらしい。

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1F席なので岸壁がはるか上のほうに見える。
見送りに来ている人を下から見上げる形になるので邪な期待をしてしまったが、そんな粗忽者はここにはいないようだ。

船は全席満席で、今は空席でも途中の寄港地で人が乗船してくるので、移動はご遠慮くださいとアナウンスが流れた。
ウチらの座っている席は3人がけだが一番通路側の席は空いている。
出港準備が整うにつれ、後ろのほうから甲高いエンジン音が聞こえてきた。

その音はジェット機を髣髴とさせ、目を閉じると飛行機の離陸を待っているような気になる。
それもそのはず、この船の形式はボーイング929と言う。今では川崎重工がライセンス生産を行っているそうだが、飛行機を作っているメーカーのものなら飛行機らしい雰囲気でも何もおかしくない。

やがて時間になり、ゆっくりと離陸、じゃなかった出港。
シートベルト着用のランプが天井で点灯し、「ポーン」と言う音が鳴る辺りはいかにもと言う感じだ。

港の外へ出ると、エンジン音がひときわ甲高くなり、船は波を蹴って爆走し始めた。
スピードの上昇に合わせるように1mか2mぐらい船体が浮き上がり視界が変わった。
船体が浮いた状態で進むので波の影響を殆ど受けずなかなか快適だ。

途中利島と大島を経由して竹芝まで3時間10分の道のり。
船内のテレビでは伊豆七島の島々を紹介するビデオが流されている。

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港外にでて程なく見えてくるのが祇苗島(ただなえじま)だ。
眼前を過ぎ行く島並みをカメラに収めようと、窓側の席を陣取ったが、まともに景色が見えたのはここまで。
この後波しぶきが窓にかかり、景色がろくすっぽ見えなくなってしまった。
それでも目を凝らして今はどの辺にいるのかな、と頑張ってみたが、新島を過ぎた辺りで眠ってしまった。

次に気付いたのが利島に接岸したとき。
新島の辺りまでは波もそれほど高くは無かったが、この辺りの波は結構高い。
窓の外に見える利島の岸壁が大きく上下するのだが、揺れはそんなに感じないという不思議な感じ。

アナウンスが流れ、波高は1~1.5mで概ね穏やかな航行が出来ると言っていて、これで2m無いのか、と思った。
利島を出港し暫くすると大島に沿って北上する。今日の入港地は岡田港とのこと。

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辛うじて元町地区がかすんで見えた。
それから岡田港を経由し、予定通り18時10分に竹芝に帰ってきた。

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最後までカミさんの横の席は空いたままだった。当日キャンセルか、念のために空けて置く数席のうちの一つだったのか。。。

19時半には帰宅し、今回の旅も無事終了。
なんか妙なタイム感でスケジュールが決まり、思いがけず出かけることになった感の強い旅だったが、これで大島を含め4島が制覇できた。
いや、制覇と言うには見残しが多い気もするが。。。残るは5つ・・・ってまだ半分も行ってないのか。。。

優待券がまだ6枚残っているので、有効期限が切れる9月末までに多分もう一度か二度伊豆諸島を旅することになりそうだ。 その券を使ってどの島へ足跡を残すことになるのか、今からわくわくしている。

(おわり)

Posted by gen_charly