八丈島上陸【15】(2014/09/21)

集落まで戻って来た。
集落内の道の路側帯にフェニックスとハイビスカスが植えられている。

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天気も晴れ渡り、ようやく南国気分が盛り上がってきた。
神湊港から底土港へ向かう途中、なんとも形容しがたい無国籍風の妙な建物があった。

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オリエンタルリゾートと入口に書かれているが、まぁ、ご覧の通りすでに廃業している。
その敷地内へ3人組の若者が丁度入っていった。廃墟探索でもするつもりだろうか。

廃墟からほど近い所に底土港があり、その周辺に底土漁師小屋と言う魚の捌き方などのイベントが体験できる施設があるとネットに出ていたのを見てやってきたのだが、結局港の周辺をいくら探しても見つけることができなかった。。。
あわよくばそこで昼食にありつけないかと思っていたのだが、アテが外れてしまった。。。

ところで、折角重たい思いをして釣り道具を持って来ているので、夕方くらいになったら繰り出してみるかと、底土港のわきの園地から突堤を見ると。。。

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うん、こりゃ無理だわ。。。
天気が晴れたからと言って波はそう簡単に収まらないようだ。

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でもって、この防波堤の内側がちょっとした海水浴場になっているのだが、そこに点々と浮かぶ人の影。。。
学生風の若者たちがワーワー言いながら、果敢にも海水浴にチャレンジしていた。
防波堤によって幾分波は静かになっているが、ご覧の通りの荒れ方だ。

死ぬなよ・・・。

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で、結局昼食は八丈ストアへ再訪して手配。折角なのでこれを島随一の展望スポットで食べようと思う。

そのスポットというのは登龍峠という場所だ。三原山の東側の山麓を進んだ先にある。
西側にある大坂と違ってこちらは日光いろは坂顔負けの九十九折の山道で、エンジンを唸らせながら登りつめるとやがて左手に駐車場があり、そこが登龍峠だ。

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そのまま読むと登龍門のように「とうりゅうとうげ」と読んでしまいそうだが、「のぼりょうとうげ」だそうだ。 急斜面をウネウネと曲がりながら這うように登る道が龍が登っているように見えることから名づけられたとのこと。

展望台は10人ほどの壮年グループに占拠されていたが、暫くしたらいなくなった。

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登龍峠からのながめはこんな感じだ。
八丈富士と八丈小島が絶妙のバランスで配された見事な風景である。
この景色もまた観光パンフレットなどでは必ず目にするものだ。

向こうに見える八丈富士は頂上まで雲が晴れて、今頂上にいたら素晴らしい眺望をほしいままにできたのかと思うと悔しさが募る。。。w
まぁ、言っても詮無いことなので、昼食にしましょ。

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昨日に引き続き今回も島寿司を買ってみた。奮発して赤ムツの握りである。
これがチョー美味いの! って思わず幼稚な言葉が出てくるほどプリミティブな味覚に訴えてくる。

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さて、もう一つはちょっと毛色を変えてチャイニーズチキンバーガーだ。
ひどい食い合わせ、と言う気がしなくもないが、店にいた売り子のおじさんの熱心なトークを聞いて思わず買ってしまったものだ。

いわく、あるとき油淋鶏をパンに挟んだらきっと美味いだろうと思い付いて調べてみたら、既に函館のラッキーピエロで人気商品になっている事を知り、わざわざ函館まで試食に出かけた末、売れると確信して作ることを決めたのだそうだ。

おじさんが力説するだけに、確かにうまかった。
島にはファーストフードショップがなく、島でハンバーガーにありつけるとは思わなかった。
寿司とか魚料理に飽きたらぜひ。
丁度前後して若者のグループがやってきたので、食事が済んだら次の目的地へ。

次の目的地は、島で今一番ホットなスポットだと底土港の案内所のおじさんもおススメしていた、ポットホールなるものを見に行ってみようと思う。

峠を出発すると、なぜか都道はもうひとしきり登り道となる。
さっきの展望所は本当の意味での峠ではないのかもしれない。

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それはさておき、ひと気のない山道を淡々と進んでいくと32番の道標の近くに右に折れる林道がある。

こん沢林道と言うのだが、この道に入り細く曲がりくねった道をひたすら登っていくと、やがて小さなコンクリートの橋が見えてくる。

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ポットホールはこの橋の下に流れる沢にある。またの名を甌穴(おうけつ)と言い、地質の柔らかい所に嵌った石が水流によってゴロゴロと転がることで、徐々に周りを削って行き、やがて丸い穴となったものだ。

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インターネットなどで検索するとポットホールは日本各地にあり、日本最大を謳う巨大なポットホールなどもあったりするのだが、八丈島のポットホールは何がすごいかと言うと、その数がとにかく多いのだそうだ。

確かに橋の上から眺めただけでもご覧のように5,6個の穴が連なっているのが見える。この沢だけでなく、付近のほかの沢にも同様の穴ができているそうで、一説によるとその数は世界最大であるらしいということで、現在ギネスへの登録を目指しているという。

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沢に沿って遊歩道が作られているのだが、雨が上がったばかりで道がまだ乾いておらず、今からレインコートを羽織るのがちょっと億劫だったので、橋の上から眺めるだけにしておいたが、ここからでも十分見応えはあると思う。

ここまで走ってきた林道はそのまま進むとやがて昨日見に行った唐滝の麓あたりで集落へ出られるのだが、底土港の観光案内所のおじさん曰く、工事中で通行止めとのことだ。

帰りがけ、林道の途中で工事している個所があり、削られた地層が伊豆大島の地層切断面のようになっていた。

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数千年前に鹿児島の南方沖にある姶良カルデラという海底火山が大噴火し、九州地方が壊滅状態に陥るという出来事があった。
その時の火山灰は日本全国に降り注ぎ、八丈島でも数センチ程度積もったらしい。
姶良カルデラの火山灰は鹿児島のシラス台地でも知られているとおり白い色をしていて、黒っぽい色の八丈島の火山灰の地層にあって一目でわかるらしいのだが、こうしてみると所々に白い地層に見えるものがあり、結局素人の目では判断できなかった。

林道を折り返して都道に戻り、少し進むと末吉の集落に入る。
八丈島には6か所(足湯を入れると7か所)の温泉があるのだが、内訳をみると樫立に1軒、中之郷に4軒、末吉に2軒と言った具合に大まかに言うと3つの地区に温泉があることになる。
流石に旅行中に全て回るのは難しいので、各地区1軒ずつピックアップして入ってみたい。

ということで、まだ時間は少し早いもののここで末吉地区の温泉を堪能したいと思う。

末吉地区にはみはらしの湯洞輪沢温泉という2つの温泉がある。
みはらしの湯の露天風呂は絶景と評判らしいのだが、洞輪沢温泉も野趣あふれる掘っ立て小屋の温泉らしくしかも無料と来ている。こちらも捨てがたい。

Posted by gen_charly