お伊勢参りと三河湾の離島めぐり【5】(2015/04/26)
今回歩いたルート
と言うことで、早速散策開始。
港を出てすぐ、沖合の小島に続く長い砂州の上に道が伸びている。
沖合の小島は大島という。字で書くとなんかとんち話みたいだが。。。
道に沿って何やら白い構造物が見えたので行ってみることにした。
白い構造物は、「イーストハウス」と名付けられたアート作品だった。
上に登れるようになっていたので試しに登ってみると、
東港の集落が一望できた。オブジェの上には柵も何もないので、ちょっとした不注意で転落してしまいそうだ。アートに手すりを設けるなどヤボかもしれないが、世の中には注意散漫な人が結構いるものだ。
それはさておき、更に歩道を歩いて大島にも上陸してみた。公園と海釣り施設があるようだが、興味をひかれなかったのでスルー。一応は87島目なのかな?
来た道を戻り、今度は集落の中をブラブラ歩いてみることにした。
小離島にありがちな細い集落内の道を抜けてゆくと、寺が見えてきた。
阿弥陀寺と言うらしい。弘法さまが祀られているそうだ。
阿弥陀寺を横目で見ながら進んでゆくと、今度は鳥居が見えてくる。
鳥居の先に見えるのが八剱神社(はっけん-じんじゃ)だ。島の信仰の中心となる神社だけに境内は綺麗に掃き清められていた。
余裕があれば少し山手にある、浅間神社(せんげん-じんじゃ)等も見てみたかったが、カミさんが身重なので自重、そのまま大浦沿いの海岸に戻ってきた。
もとから平たい島であるせいか、集落は思ったほど窮屈な感じではなく、開けていて明るい雰囲気だった。
海岸に出ると、
妙に毛並みの良いニャーに出迎えられた。
ここからは大浦に沿って海岸沿いの通りを歩いてみることに。
製塩遺跡の碑を横目に歩いてゆくと、佐久島小中学校がある。
更に歩いてゆくと、道端の檻の中でヤギが飼われていた。
片方がノン、もう片方がビリーと言うそうだ。どっちがどっちかまでは分からなかったが、2頭なかよく、のんびりー休憩中の様子。
更に進むと、 今度はタイル張りのオブジェが目にとまった。
佐久島クラインガルデンという施設があるらしい。
クラインガルデンと言うのは滞在型の農業体験施設。。。とあるが、要するにログハウスと農地をセットで貸し出しているようなものらしい。ここは一年単位で借りることができ、その代金は年間50万円だそうで、月5万円弱。安いのか高いのかさっぱり見当がつかない。
建物は見ないまま通り過ぎてしまったが、ちょっとくらい見学しても良かったかな、とも思う。
更に進んでゆくと細い路地が枝分かれしている。
まっすぐ行けば帰りの船が出る西港に直接出られるのだが、この枝道を入った先にアート作品が飾られている海岸があるというので、そこに立ち寄ってみることにした。
マップを頼りに小道を歩いてゆくとやがて海岸が見えてきた。。。が、その海岸にオブジェらしきものが見当たらない。。。
マップを見直すと、どうやら間違えてひとつ手前の浜に出てしまったらしい。
仕方ないので来た道を引き返し、途中で別の路地に入ってみると、今度はオブジェらしきものが見えてきた。
遠くから見ると、デザイナーマンションのようなモダンないでたちだが、近くで見ると木で組み上げられたもののようだ。
このオブジェは「おひるねハウス」と名付けられている。
区切られた空間の一つ一つが、まぁ、確かに横になったら丁度良いくらいのサイズで、程よい狭さがまたうたた寝を誘いそうな感じではあるが、潮風ががっつり吹き抜けるので、マジ寝したら寝冷えすること請け合いだw
ちなみに、この浜辺のあるあたりの地名は石垣という。石垣とかいて「しがけ」と読むらしい。
島には他にもかなり難読な地名があちこちにある。
立岩と書いて「たつや」、波ヶ崎と書いて「なんがさき」辺りまではまぁなんとなくイメージが沸くのだが、男子岩、女子岩はどうだろうか。
これで「おんぞいわ」「めんぞいわ」だそうだ。ここまで来るとかなり分かり辛い。
では、東海道、これはどうだろう?
正解は「ひがしげどう」。とうかいどうとしか読めない。。。
いつものことだが脱線した。
港へ向かう道すがら、西地区の集落の中を歩いてみた。
この集落の建物は壁が黒いのが特徴だが、これは潮風から建物を守るためにコールタールを塗っているのだそうだ。
他の地域でも同じような黒い壁を見かけることがあるが、それらは杉板を焼いたものであり、この景観は珍しいものということだ。
昔、長渕剛がLisenceという曲で「むき出しのプロパンガス コールタールの壁」と歌っていたので、鹿児島のあたりにもあるのかもしれない。
そんな風景を眺めながら集落を抜けてゆくと、この島に来て初めて商店を見つけた。
折角なので、冷かしてみた。昼食の後何も口にせず歩き通しだったので、少し小腹が減ったということで、ひねり揚げを一つ買ってみた。
道中ゆっくりと食べるつもりだったのだが、実は2人ともがっつり空腹だったので、船が来る前に食べきってしまった。。。
自宅へ戻るおばあさんの後ろをしずしずと追いかける猫の姿が印象的な一枚。
そして間もなく港に到着。帰りの船まであと30分弱と言った所。
今からどこか行くという感じでもなかったので、港の周辺をブラブラして時間をつぶすことに。
港の傍らに建つのが崇運寺(そううんじ)。
東港の阿弥陀寺よりも立派な構えだ。
そして間もなく日没をむかえようかという頃に船が入港してきた。
2時間あまりの散策は少し駆け足気味だったが、そこそこ楽しむことが出来た。
15分ほど船に揺られ一色港に戻ると、今日の予定はすべて消化。
明日早朝に伊勢神宮を参拝できるよう、ここからはひたすら伊勢に向かってドライブだ。
途中、どこかでお風呂に入りたいということでカミさんに調べてもらったところ、「桑名天然温泉元気村」と言うのがあった。ナビにセットして進んでいくと、桑名市に入った所でひと気のない街灯もまばらな暗い田舎道に入り込んでしまった。
本当にこんなところに温泉なんかあるのだろうかと不安になりながら進んでいくと、建物は確かにあった。が、すでに本日の営業は終了した後だった。
仕方ないので他を探すと、近鉄四日市の近くに「玉の湯」という夜遅くまで営業している銭湯があるという情報を入手。一路四日市へ。
夜遅くまで営業している銭湯にガラの悪い人というのはつきもので。。。やっぱりモンモンなお兄さんとエンカウント。風呂は少し熱めの大きな湯船のほかにいくつかの小ぢんまりとした湯船があり、なかでも薬草湯とラドン風呂は小さいながらも半個室のようになっていて貸し切り風呂みたいでなかなか楽しめた。
それから今日の宿泊地まではひたすら伊勢道を爆走。日付をまたいだ27日の1時過ぎに到着。