沖縄社員旅行2015【２】（2015/09/12）

ということで、いよいよ藪地島へ上陸する。

この藪地島、調べてみると無人島らしい。にもかかわらず橋が架かっていて、車で渡ることができる。しかも島の南には「ジャネー洞」という洞窟もあるらしい。そんなロマンあふれる島、ぜひ行ってみたいでしょ？

橋を渡りほどなく上陸。９１番目の島は藪地島となった。
上陸して少しの間は舗装路が続いているが、途中から砂利の一本道になってしまった。

道の両側に藪が迫っていて展開できそうな場所もない。鬼バックする羽目にならないか不安になりながら車を進めていく。

５分ほどで行き止まり。ここからは徒歩になるようだ。
この島はハブが多く生息しているらしい。何の対策もしていないので不安だったが、車を降りてさらに奥に進む。

遊歩道から海と対岸の本土が見渡せる。干潮なのか、沖合の方で漁をしている人がいる。水面はひざ下くらいなので、かなり遠浅な海のようである。

さらに歩いていくと、観光客を連れたガイドと思しき人とすれ違った。努めてにっこりとあいさつを交わす。
「ハブ多いから気をつけて」と声をかけられた。ハブが多い島というのは本当のようだ。
気を付けて、と言われても、気を付け方がわからないので不安になる。

極力、土の地面が出ている場所だけを選んで歩き、更に周囲にも注意しながら進む。

２、３分歩いたところで景色が開けた。
奥に大きな洞窟が見える。ここがジャネー洞のようだ。

沖縄のガマ(洞窟)は拝所(うがんじょ)として使われていることが多く、ここも祭壇などが設けられていたが、あまり使われているような感じでもなかった。

洞窟といっても中が散策できるような場所ではない(入っていこうと思えば行けそうだが、懐中電灯などを持っていないので)。外から眺めて終わりである。
この洞窟から６０００年以上前の土器が見つかったりしているそうだ。
それほど昔から人が住んでいる島だが、３００年ほど前に無人化したとのこと。

ハブの影に怯えながらの散策だったので、じっくり見ることができなかったが、無人島の雰囲気は味わえた。割と満足。

それから近くにある浜比嘉島に行ってみることにした。
浜比嘉島は２００５年の旅行の時に立ち寄っている。島にはシルミチューという拝所があるのだが、その時は外から軽く眺めただけで終わらせてしまった。後日ネットで奥まで入っていけることが分かり、改めて訪ねてみたいと思っていたのだ。

ということで、シルミチュー到着。

前回あまり意識して見ていなかったが、階段の手前に鳥居が建てられている。ということはここは神社、ということになるのだろうか。

階段を登っていくと、フェンスでふさがれたガマの中に祭壇のようなものが見える。
改めて来てみた、とはいっても、見られるのはここまで。島の人がここで祈りを捧げている時などはフェンスが開いていることもあるらしいが。

さてまだ時間はあるので、もう一か所くらいどこかに行ってみたいところだが、船を使わず渡れる未訪の島はこちら側には他にないので、思い切ってフェリーに乗ってみようと思った。
遠い島に行ってしまうと、トラブルで戻れなくなったとき大変なことになるので、ここから一番近い久高島を訪ねてみることにした。

久高島へのフェリーは、斎場御嶽(せーふぁーうたき)にほど近い安座間港から出港するが、その前にお昼にしたい。出かける前にたまたま見たテレビの沖縄特集で沖縄のてんぷらは独特でおいしい、と聞いていたので、近くのてんぷら屋を調べてみると、この辺りでは大城てんぷら店か中本鮮魚店のてんぷらがお薦めらしい。

両方の店はともに、奥武島(おうしま)という島にあるそうだ。ここも橋が架かっていて車で渡れる。
なんだ、まだほかに橋で渡れる島あるじゃん。。。小さい島だったので気が付かなかった。

島巡りができて、おいしいてんぷらが食べられる、まさにうってつけの場所だ。ということで迷いなく目的地に設定。

道が少し混雑していて、一時間半ほどかかったが無事到着。
本島とはほんのわずかな海峡で隔てられているだけだ。島に渡っても変わり映えのない住宅地が続いているので、離島に上陸した感じは薄いが、９２島目の島となった。

中本鮮魚店は橋を渡ってすぐのところにあった。
が、長い行列ができていたので、大城てんぷら店にも行ってみることにした。

大城てんぷら店は海岸沿いにあって、店先に数人の客が屯していたが中本鮮魚店と比較すると幾分空いているようなので、こちらの方が早く食べられそうだ。

少し順番待ちをして、もずくの天ぷら、いかの天ぷら、いもの天ぷら、の３つを注文した。
注文の都度揚げているそうで、番号札を渡される。

後ろの海岸線に沿って散策、というか店の近くをウロついていると呼び出しがあった。

写真はもずくの天ぷら。
サクサクとしてうまい。もずくは水気があるからか、食べているうちに柔らかくなってしまったが、どれもおやつ感覚で食べられておいしかった。

流石にこれだけでは物足りないので、コンビニでおにぎりを調達。安座間港に向けて車を走らせながらパクついた。

２０分ほどで安座間港に到着。車を置いて、待合所で往復のチケットを購入。
フェリーは１４時発(だったと思う)。船上の人となった。