秩父・奥武蔵ドライブ【1】(2020/09/19)

2020年の初頭から日本でも猛威をふるい始めた新型コロナパンデミック。
すでにいくつかの記事でも触れているが、このパンデミックによって生活スタイルが一変してしまった。

感染が拡大し始めた当初は、それがどのような機序で人に感染するものなのかよく分かっていなかったこともあり、緊急事態宣言が発令された4月前後の時期は、とにかく自粛の嵐だった。

チビが通う幼稚園も休園を余儀なくされ、自宅待機となった。これが緊急事態宣言下でなければ、折角の休みなのでどこかに行くかー、となるところだが、どこでどんなことをしたら感染するかが分からないので、おちおち外出もできない。万一感染したら事と次第によっては死に至る可能性があるうえ、仮に自分が軽症で済んでも他人に感染させたらその人が重篤化する可能性もあるというのだから、おのずと慎重にならざるを得ない。

そのうえ、ご近所さんや職場など、周りの人の目に晒されているので、仮に自分が外出できそうだと判断したとしても、おいそれと出かけられる雰囲気でもなかった。

まぁ、自分自身はPCのデータ整理など、長年やり溜めていたことが沢山あったので、家で引きこもっていても特段の不自由は感じなかったが、遊びたい盛りの4歳児はそういう訳にもいかない。
家の中で遊ばせているだけではだんだん機嫌が悪くなってくるので、どこか外に連れだしてガス抜きをさせてあげたいところだが、上述の通り周囲の目が気になる状況だったので、息抜き程度に近所の公園やひと気の少ない近所の土手などで遊ばせることがやっとだった。

8月くらいにいったん感染のピークが過ぎ、感染者数も減ってきたので緊急事態宣言が解除となった。
これまでの間に徐々に感染機序などが明らかになり、感染防止のために気を付けるべきことなども次第にはっきりとしてきた。一言でいえば三蜜の防止である。概ね1.5m程度の範囲に他人がいない状態、かつ換気の整った場所であれば、リスクが軽減できるらしいことが分かってきたのだ。

更に10歳未満の子供は感染しづらいか、しても重症化しづらいということも分かってきたので、幼稚園も種々の感染防止対策を施しつつ再開された。

今思えばやや稚拙だった感のあるGoToトラベルなどの景気策などが実施されたこともあって、この時期はそれまでの自粛生活に疲れた人たちがあちこち出かけ始めるようになっていた。

一部の観光地などでは、パンデミック前のような賑わいを見せたところもあったようであるが、そもそも三蜜を避けろ、と言われていることをこの人たちは忘れてしまったのだろうか、と思わせるような有様であった。
案の定、早々にハメを外した人たちから感染が再拡大し、晩秋の頃には再び緊急事態宣言が発令されるハメになる。

だが、多くの人々は慎重な行動を継続していたこともあって、ほとんどの場所は相変わらず閑散としていた。仕事の都合で外出しても、行く先々が概ね閑散としていたので、却って安心して行動できる感じすらあった。

そんな肌感覚から、充分注意を怠らなければむしろ今のうちにどこかに出かける方が、色々な面で安全かつ得策なのではないかと思い始めた。一方で、観光地側があからさまなお上りさんを外患のごとく敬遠するような風潮があったり、万一感染してしまったら、仕事に穴をあけるのみならず、周囲から自制心が欠如した人と言う烙印を押されかねないなどと言うウワサがあったりと、羽を伸ばすには時期尚早なのではないかと言う思いも拭いきれずにいた。

・・・のだが、最初に音を上げたのはカミさんだった。そうだよね、毎日チビから突き上げ食らっているんだもんね。。。

ということで、開き直って一泊旅行に出かけることにした。もちろん感染防止対策を念入りに、という条件つきである。
具体的には、移動はマイカー、宿は車中泊とし、極力人ごみが避けられる山の方を目指す、というものである。。。って今までの行動様式と大して違わない気もするがw

まぁ、これならリスクはだいぶ抑えることができるだろう。
観光地の人にとっては金を落とさないありがたくない客だと思うが、背に腹は代えられない。

行先は色々思案した結果、秩父へ行くことになった。なお、今回の旅は2012年に職場の同僚と出かけた秩父旅行で、運悪く訪ねることができなかった場所の再訪という使命も帯びている。


2020/09/19

早朝に自宅を出発。出発時はまだ寝ぼけ眼だったチビも、車を30分ほど走らせた頃にはすっかり目を覚まして車内が賑やかになる。
が、このころは車で大人しく乗っていることが出来なくなってきていて、ほどなく降りたいコールが始まった。

仕方ないので、北浦和辺りの公園で小休止。自分は早朝からの運転でくたびれたのもあって車内で仮眠。

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小一時間公園で遊んで、再度出発。
が、また一時間位すると騒ぎ始める。宥めつつ車を進めるが、だんだん声のトーンが高くなり、宥めるカミさんの機嫌も悪くなってくる。。。

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車は正丸峠の手前まで来ていたので、正丸駅で2度目の休憩。流石にあちこちで道草を食っていたらいつまで経っても秩父にたどり着けないので、ここは15分ほどの滞在とした。

それからもうひとしきり走って秩父市内に着いた時には13時を回っていた。ぼちぼち昼食の時間である。
昼食は前回の旅行の時にも訪ねた「野さか」に行ってみようと思う。

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野さかは、秩父の郷土料理であるみそ豚を炭火で焼いてどんぶりに乗せた、豚みそ丼を出す店で、元祖を謳っているせいか、長い順番待ちが出来るほどの人気店である。が、駐車場に車を停めると何やら様子が変である。

駐車場には車が沢山停まっており、店の前にたむろする人影も見えるのだが、並んでいる人がいない。
入口まで行ってみると、弁当の販売のみである旨の掲示がなされていた。そういうことか。

感染の懸念があるので、車内で食べようかと思ったが、流石に車内が炭臭くなりそうなので、店先のベンチでいただくことにした。
店先のベンチはあらかた先客によって埋まっていたが、少し待っていたら一か所空いたので、そこを陣取らせてもらった。

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久しぶりの豚みそ丼であるが、以前食べた時と変わらない味だった。炭火で香ばしく焼かれたみそ豚の甘みが口の中に広がる。

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初めて食べたチビもご満悦の様子であった。

腹が満たされて、次に向かったのは橋立鍾乳洞。
ここは2012年に来た時は閉館時間にわずかに間に合わず見逃しとなってしまった場所だ。

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今回はパンデミックで閉鎖中の心配もあったが、営業中であった。
橋立鍾乳洞は秩父札所28番の橋立堂に隣接した場所にあり、管理も橋立堂が行っているようだ。

鍾乳洞のあるところは大抵石灰岩のある場所であるが、ここもまた、巨大な石灰岩の山である武甲山の麓にある。

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まずは橋立堂にお参り。
それから鍾乳洞入口の受付に入場料200円を払って洞窟への道へと進む。ひとしきり階段を下っていくと岩山の傍らに入口がある。

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洞内は撮影禁止とのことなので、ここから先は撮影していない。

この洞窟は30年くらい前、自分がまだ子供の頃に親と来たことがある。当時の記憶はもはや朧気であったが、洞内はやたらアップダウンがあってくたびれたような記憶がある。

その記憶の再確認の意味も込めて洞内に立ち入る。
当時の記憶が何となく蘇るような、蘇らないような。。。とにかく階段などを使ってひたすら登っていくような感じだ。上でアップダウン、と書いたが、ダウンはなかった。

洞内を散策しているときはそんなものと思って特に気にも留めていなかったのだが、後で調べてみたら、ここのように縦方向に伸びる洞窟というのは非常に珍しいものらしい。

登って登って登りきると出口に至る。洞内にいた時間は10分くらいか。
逆回りだったら苦労しないのに、と思うが、多分あっという間すぎてつまらなくなってしまうのだろう。

ちなみに、かつて訪れた時のビデオが残っていたことを思い出したので、帰宅後にチェックしてみたら、父が撮影していたビデオには洞内の様子までしっかりと記録されていた。洞窟にあまり興味を持っていなかったので、撮影していたことをすっかり忘れていた。
ちなみに、がっつり撮影されていたが、当時は撮影可だったのだろうか。それとも父が無双したのか。。。多分後者だろうなw

ということで、橋立鍾乳洞の再訪は無事ミッションクリア。
続いては向かったのは、秩父の北西に位置する小鹿野という町である。

Posted by gen_charly