筑波山に登ろう・2【1】(2020/10/03)

新型コロナパンデミックによる自粛が続いているが、このところ感染者も徐々に減少の兆しを見せ、8月には緊急事態宣言もいったん解除となった。家で悶々としている日が長く続いていい加減ストレスもたまりつつあったところだったので、思い切って秩父に出かけたのが2週間前だ。秩父ではかなり慎重に行動したことが功を奏したか、家族全員コロナに感染することもなく無事に帰宅することが出来た。

それから10月に入り、夏の陽気もひと段落。例年なら絶好の行楽シーズンである。こんな時にどこへも行かずに悶々としているのは勿体ない。前回のドライブで注意するべき点なども分かってきたので、これまでの長い自粛期間を取り戻すかのごとく、再びお出かけすることになった。というか、カミさんが前の週あたりから山登りがしたい、とうわごとのようにずっと言いつづけているので、どこか山に登ろう、と言う話になったのだ。

場所はタイトルの通り筑波山だ。ここなら都心からも離れているし、シーズンとはいえ高尾山よりは空いているだろう。チビにとっては初の本格的な登山となるが、今年の1月に養老の滝を含めた9キロほどを難なく歩き切っているので、筑波山くらいなら何とか登れるだろうと踏んでのチョイスである。万一途中で挫けても、頂上まで登り切ればケーブルカーやロープウェイで楽に下山できるというのも大きな安心感である。

 


2020/10/03

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自宅を5時過ぎに出発。チビはまだ寝ていたので、そのまま車に乗せる。30分くらいで目を覚ましたようだ。
走りながら朝食を済ませる。

7時半くらいに筑波山神社近くの駐車場に到着。前回来た時と同じ駐車場に停める。前回は周辺にある4つの駐車場の中で一番登山口から遠い代わりに無料で停められたのだが、いつの間にか有料になっていた。
どうせ有料ならもっと近いところに停めればよかったか。。。

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荷物を取り出し、みんなで準備運動。両親はもう中年、万一のケガが取り返しのつかないことになりかねないので、入念に筋を伸ばす。
チビも一緒になってアキレス腱を伸ばしたりしているが、どうも格好を真似するばかりでしかるべきところをストレッチ出来ていない。それを見かねたカミさんから熱烈指導を受けていた。
たぶん、体中の関節がまだ柔らかいので、伸びている実感がないのだろう。なのでどこを伸ばすための体操なのか理解できないのだと思う。

チビは最後まで熱烈指導を吸収できなかったようだったが、まぁ多分伸ばさなくても大丈夫だろう。
それから荷物を背負って出発。

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登山口の手前に大きな鳥居がある。その更に少し手前に寺があった。最近整備されたのかこぎれいな外観である。
ここは筑波山大御堂というそうだ。折角なので、お参りしていく。

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御堂の前から振り返ると山麓のみならず関東平野まで一望できそうな絶景が広がっていた。

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それから筑波山神社でもお参りして、登山の無事を祈る。

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持参したストックをチビが使いたがるので、片割れを貸してみることにした。使いこなせるだろうか?
そして御幸ヶ原コースから登山開始。前回のコースとは逆回りで登ってみることにした。

 

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チビのリュックの中には頂上で食べるみんなのご飯が入っている。たぶん全部で1kgくらい。
まずはその重みをものともせず順調に登っていく。

ストックは初めてのチャレンジなので、最初のうちは使いづらそうにしていたが、何度かレクチャーしたらいい感じに活用出来るようになってきた。

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ただし、大人は軽く登れる程度の段差でも、チビにとっては大きな岩を乗り越えるような感じになってしまう。そういう段差を登る場面ではストックはただの邪魔な棒となってしまう。勾配がきつい場所はストックなしで手をついて登った方が登りやすいようなので、その時は回収することにした。

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途中、ちょこちょこ道のわきで小休止しておやつをほおばる。どうも、このおやつが彼女にとっての目の前にぶら下げられたニンジンにあたるようだw
10分くらい登ると、おやつ食べたいコールが始まるが、ここで中途半端に我慢させると、後々やる気をなくすのが目に見えるので、素直にお菓子を提供する。
ただし、沢山あげてしまうと、休憩時間が延びて再始動がだるくなりそうなので、せんべい一枚とか、チョコレート一かけとか、その程度でやめておくのが、カミさん曰くのコツだそうだ。

確かにチビは程よく満足して、出発を促すと素直に登り始めてくれる。

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嫌になったら諦めて引き返すことも想定していたが、案外楽しいみたいで、ひょこひょこと登っていく。
こんなところ、チビ目線なら壁が立ちはだかったているように見えるんだろうなぁ。。。自分がチビくらいの時に連れてこられてたら、心が折れる自信があるw
それだけに親バカ加点を差し引いても大したものだと思ってしまう。

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後ろに転んだりしないか不安だったので、自分が最後尾になってチビを見守る。とはいっても基本アシストはしない。

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時折、別の登山者が後ろから追い抜いて行ったり、すれ違ったりする。母親世代の人とすれ違うと結構高確率で「すごいねー、頑張ってねー!!」とエールを送ってくれる。
チビの表情を見ていると、それがまんざらでもないようで、ペースが一瞬上がる。

とはいえ、大人の登山者と比べたら圧倒的に進みは遅いので、気が付くと背後に順番待ちが出来る。そのつもりはないと思うが、後ろに続かれるとプレッシャーを感じるので、ちょいちょい道を譲ることになる。

 

やがて、ケーブルカーの線路が見え始める。ケーブルカーを見たいというので、線路わきの休憩所で小休止。
10分くらいでケーブルカーが通過していった。程よい休憩時間で体力も回復。再び進む。

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途中、男女川(みなのがわ)の水源地で再度小休止。流石に飲用にはしなかったが、手や顔を濡らして体をクールダウンさせる。

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しかし、思っていたよりは登山者が多い。とはいってもソーシャルディスタンスは十分確保できる程度だが。
一応すれ違いの時は呼吸を減らしてやり過ごす。まぁ、コロナウィルスを携えて山登りに来るような人間はまずいないと思うが念のため。

チビは相変わらず調子良さそうだ。もっと苦しそうに登るかな、と思っていたが、弱音も吐かずつらそうな顔も見せず、機嫌は頗る良好。やっぱり素質あるのかも。

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途中でチビが立ち止まって何かを訴えた。なんだろうと思ってもう一度聞くと、ハート形の石があった!といってテンションを上げていた。
足元を見ると、確かに。なかなか見事なハート形である。

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そしてさらに登る。もうそろそろ頂上が見えてきてもよさそうな場所まで来ていると思うが。。。と思ったら着いたー。

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のんびり、90分コースに3時間くらいかかったが無事登り切った。
やー、よく頑張った!

Posted by gen_charly