山梨ドライブ2022【３】（2022/03/21）

ハイジの村の駐車場に車を置いて徐に下車する弟。彼はこういうサプライズが好きである。
気持ちを思えばあまり文句を言うのは申し訳ないが、上着も財布も持ってきていない。せめて出発前にちょっとくらい匂わせてくれ。。。

外は陽射しに温もりは感じるものの、だいぶ標高を稼いでいるので気温は低い。薄着で来てしまったので弟のジャンバーを借りて着込む。
財布はカミさんが持ってきていたので、入場料などの支払いは心配いらなさそうだ。

車を降りるときに、ぼそっと「日本名は野村ハイジ」と下らないことを口にしたら、弟と弟の奥さんが失笑、チビはちょいウケ。
カミさんは３回説明するまで理解できなかった。真面目か。
というか３回も説明させないでくれ、恥ずかしくなるから。。。

入口前に人だかりができていた。チケット売り場に健康状態を記入するカードが置かれていて、書いて提出する必要があるそうだ。
イマドキだなぁ、と思った。みんながチマチマ記入しているので進みが遅いのか。

ゲートをくぐると、ハイジの世界観を再現したアルプス風の建物が建ち並ぶ。そのエリアを抜けると広い花畑や池が斜面に広がっている。

その向こう側には薬師岳や地蔵が岳など、南アルプスの山々が遠くに見える。そんな山々を背景にしているのだから、園内の雰囲気もサマになっている。

天気も良く晴れ渡り、清々しい気分だ。
それはさておき、まずは子供たちを遊ばせるために、遊具コーナーへと向かう。

アスレチック風の滑り台やブランコなどがあり、早速小児一同テンションが上がる。意外にも先日小学校を卒業した長男が一番テンションをあげていて、一番乗りでターザンロープにしがみつく。勢いよく滑走して、終点で放り投げられ尻から落ちる。
自分たちはギョッとしたが、弟は馬鹿にするような顔で笑っている。落ちた長男も腰をさすりながら笑ってる。大したことなかったらしい。

滑り台などはチビの独壇場である。

遊具エリアは１５分くらいでお茶を濁すつもりだったが、はしゃぎまわって聞く耳を持ってくれない。都合３０分くらい付き合わされる羽目になった。

タイミングを見て遊具から剥がして次に進む。手元の園内マップを見ていたチビが鯉に餌やりをしたい、というので、池のあるところに移動。
エサは自販機で売られていて、１００円を入れたらモナカの皮に包まれたものが出てきた。それを子供３人にそれぞれ渡し、めいめい自由にやらせる。

弟の倅たちは、気前よくバンバン撒いて数分で終了。彼らは少し離れたところで見ていた親のところに戻ってきたが、チビは一粒一粒、あげる鯉を見定めながらエサやりをしているので、なかなかなくならない。こういう所でも性格が出るねｗ

チビに早くあげなさい、とせかすカミさん。倅たちが再びチビのもとに駆け寄ってエサやりの様子を観察する。チビが２人に何やら話している。話を聞いた２人がおもむろに手拍子を打ち始めた。

あ、これはアレだ。。。ｗ

やらせるチビもチビだが、やってくれる倅たちも優しい。男前になるぞ。
どうにかエサやりを済ませて、次のエリアへ。次のエリアはヤギ園。ここでもエサやりができるらしく、やりたいと言い出す。またか。

そして鯉の時と同じ経過をたどる。

庭園エリアに入ったあたりまではハイジの世界を感じられたが、遊具エリアから先は正直その辺の公園だった。
ま、入場料なりには楽しめたが、通常料金だったらがっかりしていたかもしれない。

弟たちはぼちぼち帰路に着きたいらしい(もちろんウチらもだが。。。)
エサやりが終わるのを待って撤収。

ゲート横の建物が展望塔になっていたので、最後に登ってみる。と、素晴らしい景色が広がっていた。
おじさんたちは、やっぱりこういうの見て感動するんだよなｗ

ということで２時間余りの散策が終わった。カミさんは予想外に楽しめた、と言っていった。よかったな、ブラザー。

それから道の駅に戻って解散となった。次こそ千葉まで来るんだぞ。
弟一家を見送って、さあウチらも帰るか、と車に戻ろうとしたとき、ふと、チビの顔を見ると青い顔をしていた。
帰りの車で酔ったらしい。寝不足だもんな。。。車の中でリバースしなかったのはエライ！

その場に留まって暫く介抱していたら落ち着いたようなので、我々も帰途に就く。

今日は３連休の最終日である。案の定、定番の渋滞スポットである小仏トンネルから先は都内まで延々と渋滞しているらしい。
双葉ＳＡで休憩したら、この先の運転をカミさんが引き受けてくれるという。そりゃ助かる。

リアシートでのんびりしていたら、談合坂ＳＡに入る少し手前あたりから渋滞し始めた。
普通に運転しているときはカミさんの運転にいくばくかの不安があるので、なかなか寝付けないのだが、渋滞なら心配いらない。心置きなく仮眠させてもらった。

数十分ほど仮眠して目を覚ましたが、まだ渋滞している、というか全然進んでいない。
これではいつ家にたどり着けるか分からないので、上野原ＩＣで降りて運転交代。

２０号の方が幾分スムーズに流れていた。大菩薩峠を超えて高尾山ＩＣから圏央道へ。圏央道経由だとだいぶ遠回りになるが、こちらも流れは順調で、都心を突っ切るより早く家に帰れそうだ。

結果、到着は２０時であった。
途中、夕食の時間も含むが、都合６時間である。なんなら、弟たちは金沢に帰着しているかもしれない。

こういう所が関東暮らしは不便である。。。