沖縄社員旅行【4】(2005/09/18)
美ら海水族館:
美ら海水族館は知らない人の方が少ないのではないかと思うほど、全国的に有名な水族館である。
そこでどういう展示が行われているのか等はテレビなどでも頻繁に取り上げられており、自分ごときがプアな語彙で説明を尽くしてもしょうがないと思うので詳細は省略。
そもそも、自分が行きたくて行った場所ではないうえ、滞在の時間も短めだったので、ちゃんと見れていないというのもあるのだが。
とは言っても興味がない訳ではない。日本最大と言われる水槽に泳ぐジンベイザメやマンタの姿は自分の目で一度見てみたい。
Yちゃんにとってこの水族館の見学は今回の旅行で一番のイベントらしく、テンションが高めだ。
タツノオトシゴ。実物は初めて見た。世の中には奇妙な魚がいるものである。
これは何だろう。忘れてしまった。見た目クラゲっぽいが。。。
そして、熱帯魚の展示。
実は他にもあれこれ撮影しているのだが、館内は照明が落とし気味になっていてやや暗く、フラッシュなしでシャッターを押すとシャッタースピードが伸びてしまい、ブレた写真になってしまう。
もちろん、目の前にガラスの仕切りがあるからフラッシュ撮影も出来ない。
ということで、ブレては撮り直して、を何度か繰り返したのだが、結局ロクな写真は撮れなかった。掲載したのはそれらの中でも比較的上手に撮影できたものだ。
順路に従って進んでいくと広い空間に出た。視界の向こうが一面ガラス張りになっていて、その向こうで大小さまざまな魚が悠然と泳ぎまわっていた。
これが日本最大の水槽か。大きいとは聞いていたけど、これほどまでに大きいとは。
なんか大きな水槽と言うよりは、海の中にガラス板を立ててその向こうの景色を見ているような感じである。もちろんそう見えるように様々な工夫がなされているのだろう。
そしてジンベイザメ。流石にでかい。割とゆったりと泳ぎ回っているので、ブレずに撮影することが出来た。
その水槽を前にしてカフェスペースがあり、ここで軽食を取りながら泳ぎ回る魚を眺めることが出来るようになっていた。
ここで再び職場の同僚に遭遇。その人たちは今回の2人旅のことを知っているので、特に疑惑の眼差しを向けられることはなかった。と言っても合流するほどの間柄でもなかったので、一頻り会話して再び別行動となった。
魚を見ながら一服休憩と言うのも悪くないな、と思ったが、この先のスケジュールがまだ詰まっていて、のんびりしていられない。Yちゃんも早く次の店行きたいです、と言うようなことを言っているので、順路をざっと通り抜けたらそのまま退館となった。
水族館の外にはでっかいジンベイザメのモニュメントが。変なアングルだが気にしないでくれ。
この水族館は他にも海洋文化館やマナティ館などの施設があって、ちゃんと見ようと思ったら1日が簡単につぶれてしまう。折角入場したのに、という後ろ髪惹かれる思いもなくはなかったが、次の目的地へ。
きしもと食堂:
というか、時間は既に15時を回っているというのにまだ昼食を食べていないのだ。ぼちぼち腹も減ってきた所である。
向かう先は、本部(もとぶ)町にあるきしもと食堂。ここも沖縄そばで有名な店だそうだ。
そして、きしもと食堂のすぐ隣に新垣ぜんざい屋があり、こちらもまた有名店とのこと。ぜんざいは食後のデザートとして、きしもと食堂でそばを食べた後に行ってみよう。
ということで、やってきましたきしもと食堂。市場のすぐ脇にあって、メインは関係者の胃袋を満たす存在のようだ。だが、市場は既に終了しているのに店内は満員。観光客に知られるとこうなる。少し待たされて席にありついた。
狭い店内で他の客と肩を寄せ合うようにして、沖縄そばを注文。更にここにはじゅーしーという炊き込みご飯もあったので、それも注文。
ソーキとかまぼこが乗ったオーソドックスなスタイルの沖縄そば。そばが平たくて一瞬赤いきつねを連想したが、食べてみたらちゃんと沖縄そばだった。スープもお墨付きだけあってうまかった。今回既に沖縄そば3杯目だが、どれも軽食サイズなので腹が膨れることなく食べられてうれしい。そしてどのそばも掛け値なしに旨い。流石は有名店だけのことはある。
ちなみにじゅーしーの写真は撮り忘れてしまった。スーパーのお惣菜を入れるような容器に入った状態で出されてきたので、最初から詰めておいてあるのだろう。
食事している間も人はひっきりなしに入れ替わり、何なら軒先で待っている人もいる。なので、ここでも食事を済ませたら速やかに退店。もちろん、デザートのぜんざいを食べるためだ。
ぜんざいと言えば、本土では温かいおしるこのような食べ物を指すが、沖縄ではかき氷である。その沖縄ならではのぜんざいを食べるべく、きしもと食堂を出て新垣ぜんざい屋に向かうと、さっきまでわらわらといた人だかりがきれいさっぱり消えている。
あれ、と思いながら店員に声をかけたところ、売り切れになってしまった、とのことだった。えー。。。
先にぜんざいを食べておくべきだった。。。
と言うことで、ぜんざいにはあり付けず。そのまま次の目的地へと進むことになった。
福地ダム:
その目的地は沖縄本島北部に位置する福地ダムである。え?女の子連れてダム!?
いやいや待ってくれ。言いたいことは分かる。だが、このダムは他のダムとは大きく異なる特徴があるのだ。それをぜひこの目で見てみたいと思っての訪問なので、Yちゃんに是非にとお願いして同行してもらっているのだ。
ダムの堤体横に資料館があるというので、まずはそこを目指す。
が、資料館の扉は固く閉ざされていた。開館時間を見ると17時に閉館と書かれている。時計を見ると17時5分を指していた。。。
こんな切ない門前払いってあるか。
このダム、何が特徴なのかと言うと洪水吐の設置場所が特殊なのである。通常ダムには、大雨が降った時にダムの水があふれないように洪水吐と呼ばれる非常用の水路が設けられている。
ほとんどの場合、洪水吐はダムの堤体内かその脇あたりに設けられているのだが、このダムは最上流部に設けられているのだ。
普通、ダムと言うものは水源のある谷の最下流部に作られる。つまり、そこより上流側はより標高が高くなるので、普通に考えたら余剰の水を上流側に放出することは不可能である。
ところが、このダムはその上流端が海岸に面した場所にあるのだ。洪水の危機となった場合にそのまま上流端から直接海に放出する方が、緊急放流時に懸念される下流域の被害を防ぐことが出来るので採用されたのだろう。
・・・と、上流洪水吐の貴重さについて熱く語ったが、見に行ったかと言うと否である。というのも、今日の旅の締めくくりに島の西海岸を走って、その車窓からサンセットを眺めると言う計画があるのだが、既に日没の時間が迫っている。その上流洪水吐はここから更に30分ほど車を走らせないとたどり着けない場所にあり、しかもそこは島の東海岸なので、今からそこへ向かったら日没までに西海岸へ移動することが難しい。
・・・というかなんかケチ付いちゃって、Yちゃんをこれ以上連れ回すわけにもいかないな、と思ったのもある。というか、要は資料館が見れずじまいで面倒くさくなった、と言うのがもっぱらなのだが。
と言う訳で、とりあえず堤体からダム湖を眺めつつ一服休憩。
なんか、何しに来たのだろうか、と言う思いがなくもないが、Yちゃんに上流洪水吐の物珍しさを説いても仕方ないと思ったので、その話はしておらず、ダムが見られて満足みたいな顔をして、ダムを後にした。
島の西側を通る国道58号へ出て、そこから南へ進路を取る。
国道に出たあたりで、空はいい感じに薄暗くなってきた。が、丁度太陽が沈む方向に背の高い雲が湧いていて、太陽が全く見えない。
なんか、ツイてない。。。
結局日没を見ることはできなかった。
さて、これで当初の今日の予定は全てクリア。あとはホテルに戻るだけの予定だったのだが、少し前に職場の別グループの人からYちゃんに夕食のお誘いがあった。自分もぜひ一緒に、と言うことだったので、彼女らに合流してホテルで夕食を取ることになった。
店は自分らが到着するまでの間に探しておく、と言う話だったが、ホテルで合流した時点でまだ決めかねているということだった。
誰の提案か忘れたが、ホテルのレストランでいいんじゃない?みたいな意見が出て行ってみたのだが、なかなかの料金にうろたえる。が、他の人たちは皆いいんじゃない?と口を揃える。そうだ、この人たちバブルを生きた独身貴族だった。。。
まぁ、その皆さんとの職場の愚痴とか裏話とかそれなりに面白かったので不満は特になかったのだが、会話しているうちに頭がモヤモヤとし始めた。
やばい、片頭痛になりそうだ。。。ちょっと無理しすぎているのかな。
とは言ってもまだ会話に集中していれば気がまぎれる感じだったので、あまり意識しないよう、極力顔に出さないようその場をやり過ごした。
御菓子御殿:
で、食事が済んでいったん解散となったのだが、そのメンバーの1人(Hさん)から、まだお土産が買えていないのでどこかに連れてってほしい、とリクエストされた。
Yちゃんも賛成とのことで、ほど近い所にある御菓子御殿(うーくゎーしうどぅん)に行く事になった。
御菓子御殿と言うのは、沖縄で何店舗かあるお菓子屋さんで、紅芋タルトが有名。向かった店はその本店だそうだ。
社名はお菓子のポルシェという。なんか小さな男の子が喜びそうな名前だな。
本店だというその店の店内は広大で、沖縄土産として買われるであろうお菓子があらかた揃っている。他の2人に混ざって自分もあれこれお土産を購入した。人にあげるためのお土産もあるが、ほとんどは自分へのお土産であるw
お会計を済ませたら館内2Fのカフェの割引券を貰うことが出来た。3人で集合してちょっとお茶していこうか、という話になったので、ケーキとコーヒーで一服。
HさんはYちゃんの上司、といっても身近な先輩という感じの立ち位置の人で、Yちゃんが普段なかなか他の人に言えないような不満をぽつぽつ語る場となった。
それでスッキリできたのかどうか分からないが、休憩後に店を出ようとしたら、1Fの奥の一画にあるブルーシーズを指さし、アイス食べませんか?と提案してきた。ケーキ食べた後にアイスなんか食べて大丈夫?と思わなくもなかったが、自分も甘いもの大好きなので、もろ手を挙げて賛成。
で好きなアイスをめいめい注文したら、Hさんが連れて来てくれたお礼に、とごちそうしてくれた。ありがとうございます!
アイスは3人の胃袋にあっという間に収まった。
それからHさんをホテルまで送って、後は我々も帰還するのみ。
渋滞する国道をダラダラと走っているうち、さっきまで忘れかけてた片頭痛が再び痛み始めた。Yちゃんとおしゃべりをして気を紛らわせつつ先を急いだが、強まり続ける片頭痛にもはや打つ手なし。
ホテルまでは無事帰ってくる事が出来たが、もう痛いだけじゃなく、胃までムカ付き始めて身動きが取れなくなった。
Yちゃんにそれを伝えて、自分は車の中でそのまま仮眠。
1時間ほど仮眠をしたらようやく落ち着いた。寝ないと治らないのだから、やっぱり寝不足とかが原因なんだろうな。。。
部屋に戻ったが、何をする気にもならずシャワーを浴びて、さっさと就寝。おかげで変な気を起こす気にもならず、今日も無事過ごすことが出来ましたw
3泊4日の沖縄ツアーも明日でとうとう最終日を迎える。