沖縄社員旅行【3】(2005/09/18)
おっぱソフトクリーム:
2005/09/18
昨日は丸一日精力的にあちこちを見て回ったので、宿に戻って床に就いた後は朝までひたすら爆睡だった。
今日もまたあちこち見に行きたいスポットを詰め込んでいる。なので起床は6時。
熟睡できたせいか、目覚ましの音が鳴ると同時に目が覚めてそのまま起床。だがYちゃんはまだ寝息を立てていた。
昨日あちこち散策して回ったので、疲れているのだろう。出来れば自然に起きて来るまで寝かせてあげたいなと思ったが、それで活動時間が少なくなったらそれはそれで後悔すると思うので、起こすことにした。
声をかけたら少し驚いたような顔をして目を覚ました。そりゃ普段耳にしない声で起こされたら驚くよな。。。
一頻り周りを見回してようやく状況を思い出したようで、いつものテンションに戻った。
準備を済ませて出発。ホテルの外に出るとまだ早朝と言うのに、むわっとした熱気に包まれる。
今日は島の中北部を回る予定である。まずは最寄りのICから高速に乗って、終点の許田(きょだ)ICまで進む。
Yちゃんは昨日よりリラックスしているような雰囲気だ。疲れてテンションが上がっていないだけかもしれないが。
カラ元気で場を盛り上げようとすることもなく、淡々としたものだ。自分は根がのんびりしているので、そのくらいのテンション感が気楽である。
許田ICを降りるとすぐに道の駅許田がある。ここで売られているソフトクリームが濃厚でおいしいと評判、とのことで立ち寄りである。朝食前にソフトクリームを食べる是非はさておき。
そのソフトクリームは、おっぱソフトクリームという名前で売られている。
店先には胸元が強調されたメス牛のキャラクター。豊満な乳房が4つ付いているので、ヒトの女性のそれとは違うことはすぐにわかるが、なかなかきわどい線をついたイラストである。牛の乳はそこじゃないだろう。写真には残していないのだが、ネットで検索すると沢山出てくるので皆さんもチェックしてみてもらいたい。
そこへきて、おっぱソフトクリームである。きわどさの波状攻撃やないかーい。
その字面を見るたびに何度「おっぱいソフトクリーム」と空目したことか。。。ウブな男子をもてあそぶのはやめてくれw
てっきり、その辺(どの辺?)を狙った戦略なのかと思ったら、そうではないらしい。
このソフトクリームを製造している企業の名称をおっぱ乳業といい、この企業の牧場がある今帰仁(なきじん)村の乙羽岳(おっぱだけ)からいただいているものだそうだ。それにしてもひらがな表記は絶対狙ってるでしょw
で、肝心のソフトクリームであるが、実は自分はバニラのソフトクリームがあまり好きではなく、チョコのソフトクリームを選んだので、そのミルクのうまさを語ることが出来ない。もちろんチョコも絶品だったが。
Yちゃんはバニラソフトを注文していて、一口食べた瞬間に歓喜の悲鳴を上げていた。これ、ヤバいです。と破顔で教えてくれたので、相当おいしかったのだと思う。
もう少し語りたいが、チョコのソフトクリームであれこれ語っても鼻白むだけである。なんか、イジるだけイジっておきながら、肝心の感想は微妙というありがたくない客だな。おっぱ乳業のみなさん、ごめんなさい。
大家(うふやー):
ソフトクリームを食べ終わったら朝食。順番が逆なのはこの際問わない。ルート選定上どうしてもこうせざるを得なかった。
朝食を食べる店は大家(うふやー)という、名護市の郊外にある店だ。
店は名護から少し山あいに入った場所にあり、道がやや分かりづらかったが、どうにか到着。
建物は沖縄の古民家を移築したものと思われ、広い敷地に数棟の平屋建ての古民家が点在している。
その手前にはアロエ畑が広がっていて南国のムードを盛り上げるのに一役買っていた。
そして入口にはシーサー。手作りのような風合いのシーサーだが、これもどこから移築してきたものだろうか。
店内に入ると、元が古民家のそれとは思えないほど小奇麗に改装されていた。小奇麗と言っても、調度品の数々はアンティーク調になっていて、落ち着いた雰囲気の空間になっている。
南国だなぁ、と思うのは、その客席がオープンエアになっていることだ。外の風を感じながら食事をとれるのは気分がよい。
ここも沖縄そばがオススメと言うことで注文してみた。先のことを考えて今回も一番シンプルな沖縄そばである。撮影に失敗したので写真はナシ。
シンプルな沖縄そばだったが、ダシの利いたつゆと相まって美味しく食べることが出来た。
天然記念物 塩川:
程よく腹が膨れたので、次の目的地へと向かう。次の目的地は美ら海水族館である。
もちろんYちゃんからのリクエストである。自分ではこういうメジャーな観光スポットは選ばないのだが、見てみたいな、という気持ちがないではなかったので、Yちゃんからの提案に二つ返事で賛成した。
途中、海岸沿いを走っていたら真っ白なビーチを見つけた。ちょっと車を停めて小休止。
沖合には岩塊がぽつぽつと浮かんでいる。遥かな昔には沖の岩塊とこちらの陸地の間にも地面が広がっていたのだろう。
真っ白な砂浜に真っ青な海。これほど分かりやすく南国ムードを表現する絵面はあるだろうか。
早速靴を脱いで足を水に浸して、ひとときの冷涼感を味わった。
この海岸にはひと気がなく、ガイドにも海水浴場としての情報は載っていなかったので、泳ぐのには適さない場所なのかもしれないが、まぁ足を浸すくらいなら心配はいらないだろう。
今回の同行者が、こういう所でマリンスポーツをやりたがるようなタイプの人だったら、今回の旅は成立しなかった気がする。
嫌な顔もせずに一緒に行動してくれているが、南国の休日を楽めているだろうか。
20分ほど波間に戯れて再び先へと進む。すると今度は道沿いに天然記念物 塩川と書かれた看板を見つけた。
看板の文字は薄れてしまっているが、天然記念物、と言われたらなんか見ておかなければ勿体ない気がする。
ガイドマップにも掲載されていなかったスポットなので、どのような理由で天然記念物となっているのかは全く分からない。
車を降りて順路に従って進んでいくと、解説の看板が出ていた。
それによると、この川の水源は海岸から150mばかり離れたところにあり、川の長さも300mしかないそうだ。この短さは沖縄県で最短という。柿田川みたいなものか。
柿田川と大きく異なっているのはその水質。なんとこの川、塩気があるのだそうだ。故に塩川、分かりやすい。
水源から湧き出る水に塩分が含まれている場所は、世界でもこことプエルトリコにしかないらしく、その貴重さで天然記念物に指定されたそうだ。
その塩川、見づらい写真で恐縮だが、こんな感じの小川である。
何の木だか分からないが、地を這うようにうねうねと幹を伸ばす木がそこいらに茂っているので、見通しは悪く、川の様子が分かりづらかった。
どれだけ塩気があるのかは見ただけじゃわからない。どこから流れ出しているのかも分からないし、その水に何が含まれているのかも分からないから舐める訳にも行かない。見通しの悪い用水路のような小川を眺めて、解説を読むだけで終わってしまった。
ちなみに、なぜ水源から塩水が湧き出るのかはまだはっきりと分かっていない、とのことだが、恐らく地中に浸透した海水が溜まる場所があって、山から下りてきた地下水と混ざり合って湧出しているのではないかという気がする。
それから、もう一頻り車を走らせ、美ら海水族館に到着。