瀬戸内・四国ドライブ【10】(2023/05/04)
生口島・CAZL:
ということで、生口島上陸。生口島はもう4度目の上陸だ。
自分がこんなに何度も芸予諸島の島々に上陸する人生になるとは夢にも思わなかった。
以前の記事にも書いたが生口島はかつての職場の同僚M君の出身地である。折角だから声をかけようかとも思ったのだが、ゴールデンウィークの家族水入らずを邪魔するのもナニかな、と思ったので今回は連絡しなかった。次回来ることがあったら事前に声かけて再会を果たしたいものだ。
さて、折角上陸した生口島だが、今回は隣の大三島へ渡るまでの通過点としての滞在である。だだ今日の寝床となる大三島の道の駅は近隣にスーパーなどがなさそうなので、夕食の食材の手配は生口島のスーパーで済ませから向かうことにしている。
小漕港は島の南側に位置しているが、スーパーは北側にある。最短ルートとして島の中央部を南北に貫く道があるのだが、南側の道はまだ走ったことがないので、今回はあえて南岸沿いに島を半周して向かう。
生口島は本土に面した北側の方が発展しているので、南側はのどかな風景が広がっている。堤防の向こうは狭い海峡を挟んで岩城島と面しているし、その向こうには伯方島や大三島の島影も見える。なので海岸沿いを走っている風情はあまりなく、むしろ川か大きな湖のほとりを走っているような錯覚を覚える。
そのまま半周し北岸の方まで進んでいくと、島の中心集落である瀬戸田の街に入る。目指すスーパーはもう間もなくなのだが、その手前、観光案内所の前を通過しようとしたときに柑橘のオブジェらしきものが見え、後席の2人が見にいきたいというのでちょっと立ち寄り。
なんかサザエさんのオープニングの最後に出てくる果物みたいだw真ん中からパカっと割れてタラちゃんが踊りだす奴。
そしてスーパー到着。CAZL(カジル)というショッピングモールだ。ここは2000年の1人旅の時にも立ち寄って昼食を買った思い出の店だ。建物の雰囲気は記憶に残っているが、店の名前は変わっているような気がする。
店内の様子もちょっと見に行きたい気もしたが、クーラーボックスに入れてある氷が溶け始めていて、その手入れをしなければならなかったので、カミさんとチビに任せて自分は氷の世話をして過ごした。
氷の世話を終えたあと車内で待っていたのだが、2人がなかなか戻ってこない。店内に見に行こうかなと思った時にカミさんから電話。近くにある島ごころSETODAというお菓子屋さんにハシゴしているらしい。戻るのがダルいから迎えに来てくれと言われた。
店の前で2人をピックアップ。手に紙袋を持っている。聞くところによると、通りがけに見かけたのでレモンケーキを買おうと思ったのだそうだ。だがそのレモンケーキはちょっとした高級デザートのようなこだわりの一品で、昔ながらのおやつ風の物をイメージしていたカミさんの求めている物とは違ったらしい。
それで買うのを躊躇ったのだが、結局チビのおねだりに負けて買ってしまったという。カミさんは複雑な顔、チビはほくほく顔。2人の表情のコントラストの差が面白かった。
道の駅多々羅しまなみ公園:
ここから大三島の道の駅まであと少しの距離である。多分19時前には着くはず。
今晩はようやくゆっくりと夜を過ごせそうだ。昔の自分らなら残った時間でどこかもう一か所、なんて考えてしまう所だが、たまにはのんびり過ごすのも良いだろう。というかここ2日ほど寝不足が続いているので、この辺でしっかり体を休めておきたいところ。
折角ゆっくりできるので、夕食も暖かい白飯が食べたい、ということで満を持してタケル君に登場いただく。道の駅に着いてからスイッチを入れたのでは、炊けるまでずっとエンジンが切れないので環境に優しくない。ということで今のうちに仕込んでスイッチを入れておくことにした。
生口島と大三島は隣接しているのだが一般道の橋は架橋されていないので、橋を渡るためには西瀬戸自動車道を経由する必要がある。我々のような外部の人間は百歩譲って仕方ないと諦めもつくが、橋を渡るだけでいちいちお金を取られるのって島の住民にとってはどうなんだろう。
フェリーで渡っていた頃は車を乗せたら別料金だった訳だからそんなに変わらない、という感じなのかな。
高速に乗ったら対向車車線が大渋滞だった。まだ連休2日目だがもう帰省ラッシュだろうか。今日尾道方面へと進む予定にしなくてよかった。
島を繋ぐ橋はここしかない訳だから迂回ルートも存在しない。どんなに混んでてもここを通らざるを得ないのだ。
明るい時に渡る多々羅大橋はかなり久しぶりだが、橋の欄干は錆が出て赤茶色っぽく変色していた。そろそろメンテナンスの時期だろう。
橋を渡ると程なく大三島ICがあるのでそこで高速を降りる。降りるとすぐに道の駅多々羅しまなみ公園がある。ここが今晩を過ごす場所である。ここも幾度となく立ち寄らせてもらっている道の駅だ。
空いているエリアに車を停めて夕食の準備。久しぶりに車外で夕食を食べよう。夕食はタケル君の白米とCAZLで購入したおかずだ。
外がうす暗くなってしまったので、中途半端な写真しか残していないが、暮れゆく空を見ながらオープンエアで食べる夕食もまた格別だった。
多々羅しまなみドーム:
夕食を済ませたらあとはお風呂。周辺にはあまり温泉の湧いている島がないのだが、この島には珍しく多々羅温泉という温泉が湧いている。前回訪れた時には近隣の多々羅温泉(という施設名)で入浴したのだが、その後廃業してしまったらしい。だが、最寄りの多々羅しまなみドームという施設にも温泉が出ていてそちらは今でも営業中ということなので、そこで入ることに。
地図で見ると大した距離ではなさそうだったので道の駅から歩いて行ったのだが、歩いてみたら思ったより距離があって15分くらいかかってしまった。
夕食を済ませてちょっとゆっくりしてから訪れたので、到着は20時40分ごろ。Webサイトには営業時間22時までと記載されていたのでまだ大丈夫だろう、と思ったのだが、、、
「あー、今日はメンテナンスの日なんですけど、お客さんが少ないんで21時で閉めてお湯を抜くことにしちゃったんですよ。。。」
ドアの向こうにいた係員からまさかの発言。そりゃ困る。なにせ付近には他に風呂屋がないので、ここで風呂に入りそびれるとさんざん潮風を浴びてベタベタの体のまま眠ることになる。流石にそれは勘弁願いたい。
どうしたらよいものか暫くその場で立ちすくんでいたら流石に我々の困惑っぷりに事情を察してくれたのか、
「20分だけでよければ、今から入ります?」
と提案してくれた。20分か。カミさんの顔を見ると、それでもいいから入りたい、とうなずいたのでそれで手を打つことにした。20分しかないから体を洗ってちょこっと温まるくらいしかできないが仕方ない。入れないよりはマシ。
そんなタイミングだけあって、入浴している人は少なくほぼ貸し切りだった。20分しか入れないのに料金はしっかり通常料金を徴収されたので、時間ギリギリまで入って上がった。
外に出て2人が上がってくるのを待ったが、案の定営業終了時刻を15分くらい過ぎてからようやく出てきた。まぁ、あの2人が20分で風呂を済ませられる訳がないとは思っていたが。。。そういう度胸は見習いたいものだ。
とりあえず体がさっぱりしたので気持ちも軽くなった。足取り軽く再び道の駅まで歩いて戻る。
ところが途中でチビが足が痛いと言い出した。今回の旅行では郡上八幡で買った草履を履いて散策しているので、鼻緒が足に擦れたらしい。とりあえずティッシュを巻いたら痛みが紛れたようなので、その勢いで車まで戻ってきた。
これで本日のタスクは全て達成。2日ぶりに日をまたぐ前の就寝となった。もちろんすぐさま眠りにおちて朝までぐっすりだった。