— 毎回見ていたのに気づいていなかったもの —
聖天宮の再訪も無事に果たし、続いてお墓参りに向かうことに。
原付のご先祖様が眠る寺は「東光寺」といって、聖天宮からさほど離れていない場所にあります。
暫く前にネットで坂戸の観光名所的なものを検索した時に、「雷電塚(らいでんづか)古墳群」というのが出ていて、そういえばそんな古墳あったなー、と思い出しました。
確か、小さい頃に遠足かなんかで見に行ったことは覚えているのですが、余り興味が無かったのでどんな場所だったかはおろか、どこにあるのかさえ忘れてしまっていたのですが、古墳の所在地を確認してびっくり。
東光寺の斜め向かいじゃん!w
更に調べていくと、名称が古墳「群」となっているとおり、近辺には他にもいくつかの古墳が残っているそうで、それらに付いては存在すら知らなかったのですが、その中の三号墳と呼ばれる古墳が、東光寺の境内にあるというのです。
東光寺に古墳なんかあったっけかなぁ、と記憶を遡ってみるものの全く心当たりがありません。。。
で、Web上に出ていた写真をみると、そこは見覚えのある場所で、思わずパソコンのモニターの前で「あぁ、あれか~!」 と唸ってしまいましたw
そんな訳で、東光寺に到着。
最初にお墓参りを済ませて、その帰り際。
寺の本堂の背後、墓地へ向かう道の途中にある、手桶やひしゃくが置かれている水場の裏手に周囲よりわずかに標高の高くなっている場所があって、お墓参りにくるたびに無意識に毎回目にはしていたのですが、実はこれこそがその三号墳だそうです。
6世紀後半から7世紀前半頃に造られたものだそうです。
古墳の墳体には上に登るための階段が設けられていて、最上部には祠(愛宕権現?)が鎮座しています。
雷電塚古墳に関してはどのような人が埋葬されているのかとか、歴史的なポジションとかは未だに今ひとつはっきりしていないようです。
すこし離れた場所から見るとこんな感じです。
周囲は杉林になっているうえ、特に看板などもないので、事前に知識がないとここが古墳だということには全く気付きません。
そして、東光寺の駐車場に車を置かせてもらい、一号墳の方も見に行ってみることにしました。
ここも東光寺に来る時の通り道になっているところで、やはりお墓参りの度に無意識には見ていたのですが、ただの雑木林だとしか思っておらず、 気にも止めていませんでした。
どういった事情があったのか、何時の間に生えていた木々が綺麗さっぱり伐採され、今回は古墳の姿が露わになっていました。
おかげで、古墳の全体写真は非常に撮りやすかったのですが、流石に横から見ただけではどこの残土置き場の写真かと言うくらい雰囲気が伝わりづらいですね。。。
10秒ぐらいジーっと見れば、中ほどがくびれた典型的な前方後円墳の形が分かりますw
古墳全体に木を切り倒した時に出たと思われるチップが撒かれていて、足には優しいのですが、禿山のようになってしまったその姿はやや痛々しくも有ります。
こちらも頂上には祠が祀られていて、そこまで階段が組まれていました。
上に登ってみると、民家の2階より少し上の当たりに目線が合います。
建造当初は付近に建物など無かったと思うので、さぞかし見晴らしの良い場所だったのだろうと思います。
ちなみにこの古墳は「らいでんづか」ですが、最初に行った「かんだちがいけ」 と共に「雷電」の字が入り、周囲はいずれも田畑の広がる場所 (雷電池の周囲は今は宅地化されていますが)なので、両者に共通する水に関係する由来があるのかもしれませんし、ないのかもしれません。。。
しかし実に地味な名所だなぁ。
旅のぞうり始まって以来の地味な記事かも知れません。。。w
まぁそんな訳で、ともすれば(しなくても?)自己満足的なスポットを長々紹介してもしょうがないのでこの辺にして、次の観光スポットへ行くことにします。