埼玉の地味な名所ツアー - 5(2012/04/15)

— 今日も掘ってる —

で、上でも触れた百穴周辺の超B級スポットですが、すべて百穴からすぐのところにあるので、そのまま歩いて行ってみる事に。

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まず見えてきたのが、「岩室観音」

通りから17世紀に造られたという山門を見ると、物凄く歴史のありそうな古刹でもありそうに見えるのですが。。。

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門をくぐった先は、ただ山の斜面が有るのみで何もありません。
この建物そのものが岩室観音の全てなのです。

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建物の上にご本尊があるということで、脇に設けられた角度のきつい階段を登ると、上の階はちょっとした舞台になっていました。

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懸造りの舞台からは、東松山方面とその背後にそびえる秩父山地が見える。。。筈なのですが、流石にこの天気では何も見えません。

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上を見上げると、天井は黒ひげ危機一発ゲームで差し込まれた銃剣の如く、 縦横斜めに梁が渡されて、ここを建てた人のそこはかとない執念を垣間見たような気がしますw

また奉納されている絵馬の中に、沢山の馬の絵がかかれた絵馬が奉納されていて、真面目なのか洒落なのか解釈に苦しみます。。。

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再び階段を下りると、正面右手の洞穴には観音様が祀られているのですが、この像は別のもう一箇所と合わせて計88体有るそうです。
ここをお参りすれば、四国八十八箇所めぐりをしたのと同じ功徳が積めるらしいのですが、そりゃラクしすぎだろう、という気がしないでも有りません。。。w

奥に見える山の左手側の斜面に鎖がかけられているのが見えます。
一番てっぺんの岩にトンネル状の穴が空いていて、胎内めぐりが出来ると看板が出ていました。

そこまで登れるよう飛び石が敷かれているのですが、飛び石の周りは昨日の雨で上から流れてきた泥や落ち葉が積もってぬかるんでいるようです。

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それを見たカミさんは、今回はやめとく、と言って行かなかったのですが、原付は胎内めぐりの反対側を見てみたいと思って、登って撮った写真が上のもの。
穴の大きさは思ったよりも狭く、ここを通り抜けるのは人によっては案外難しそうな気がします。

その帰り、気が緩んだのか、飛び石を踏み外して泥濘に足を落としてしまい、靴が泥だらけになってしまいました。。。

ということで、B級の中でもライト級の岩室観音を後に、次のスポットへ。
次のスポットは、ミドル級とでも言うべきもので、この岩室観音のすぐ隣にあるのですが、道沿いに歩いていくと有刺鉄線つきの物々しいフェンスが見えてきます。
そのフェンスの向こう側の岩壁にはいくつか穴が開いているのが見えるのですが、穴という穴が牢屋のごとく格子状のフェンスで厳重に塞がれて、中を窺い知ることができません。。。

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ここが、一部の物好きな人たちの間ではあまりにも有名な「岩窟ホテル」と呼ばれる物件です。
他のサイトに詳細を書いている人が沢山居るので、ここではさわりだけ。

このホテルは、正しく?は「岩窟ホテル高壮館」という名前で、高峰さんという方がノミ一本で掘ったものだそうです。
明治の末から堀り始め、今の姿になるまで21年もの時間がかかったとの事。

ホテルという名前が付いていますが、実際にホテルとして営業したことはなく、地元の人が「(今日も)岩窟掘ってる」 と言っていたのが訛って「岩窟ホテル」 になったという、ウソかホントか全く分からない由来も言い伝えられています。

もっとも記事によってはかつては実際に客を宿泊させていたという話を脇の岩窟売店の主人から聞いたと書いているもいるので、 ホテルという名前がそこから来ている可能性もあるかもしれません。

かつては内部を有料で公開していたそうで、その頃に生きていたらぜひ中を見てみたかったものですが、現在は内部の崩落もあって危険なことから、一切立ち入り禁止になっています。

上のリンク先の記事では、現在の姿からは想像もできない程の美しい装飾が施されていている様子を見ることができます。

特に館内の装飾品や調度品は全て一つの岩を掘り残して作り上げており、高峰氏の飛びぬけた美的センスと技術的センスが窺えます。

実はこのホテル、まだ未完成であるらしく、最終的な完成図は件の売店で見ることが出来るそうですが、現状ではその完成を拝むことは難しそうです。。。

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現在は、その見た目の不気味さから心霊スポットとして有名になってしまっているそうで、雑草が刈られて陰気臭さはいくらか和らいでいるものの、サビ放題の遊具が不気味さを助長している感もあり、名所として十分通用するような物件であるにもかかわらず、少し残念なところです。

この不景気の折、個人でどうにかするのはなかなか難しいと思いますが、整備して再度公開すれば、軍艦島のような歴史遺産として来訪者が沢山訪れるような観光スポットにもなりそうな気がします。

ちなみに、この岩窟ホテルの正面、川に沿った道に「百穴温泉 入口」と書かれたクラシカルなゲートが見えます。

この百穴温泉こそが超B級というかランク外というかとにかく極めて一般人の近付きづらいスポットとして知られています。
施設自体は埼玉県で初めて認定された温泉という事で非常に由緒のある感じですが、行った事のある人の話では、入場料がかなり高いにも関わらず、建物は殆ど手入れがされていない極めて不潔な状態でしかもお湯がぬるい、という、およそ客を呼び込もうという姿勢が感じられない施設なのだとか。

そんな前評判を聞いただけでも、訪れてみようと言う気にはなりませんが、この温泉をランク外にカテゴライズした真の理由はそこではありません。

まぁ、気になる人はググってみてください。
原付はその前評判だけで恐ろしくて訪ねて行く気にもなれませんでした。。。

しかし、この地域の人々を駆り立てる何かがあるのか、実に濃いスポットがこれだけ集中しているのも珍しいものです。
類友というやつか。。。

ちなみに既に閉鎖されてだいぶ経ちますが、ここから高坂へ向かう途中にも、かつてかなり濃厚なスポットが有ったそうです。

ということで濃いスポットが続いたので、今度はライトな名所を訪ねて鳩山町へむかうことに。

駐車場から車を出す時に、出口側の通路に車を停めたアホが居て、折りしも花見を兼ねた観光客の車が続々と押し寄せる中、狭い駐車場を逆走して、顰蹙を買いながら出庫するハメになりました。。。

Posted by gen_charly