新島・式根島・神津島上陸【34】(2014/05/06)

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案内の看板に従って進んでいくと、「ジュリア終焉の地」の十字架が見えてくる。
ジュリアとは、3月の伊豆大島の記事をチェックしていただいた人はピンと来るかもしれないが、伊豆大島では「オタイネ」と呼ばれていた、島流しに遭ったクリスチャンのことで、この島では「おたあ」と呼ばれていたらしい。

最初は伊豆大島に島流しにされ、それでも改心しなかったため、新島、神津島と流され、ここでその生涯を終えたとされている。
最初この話を聞いたときは、クリスチャンの朝鮮人がなぜ日本で島流しの憂き目に遭っているのか状況がいまいち飲み込めなかったのだが、伊豆大島でその物悲しいストーリーを知ることになる。

なお、訪ねることは叶わなかったが、集落の中にはおたあの眠る墓というのもあるそうだ。
実は昨日天上山に登る前に近くまで行ったのだが、場所を見つけることができなかったのだ。

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大きな十字架の脇に小ぢんまりとした展望台もあり、有馬展望台という名前がついている。

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さっきの横島展望台と似た構図の風景が見れる。
天上山の大きくえぐれた白い山肌が見えるあたりが神津沢で左側に白島登山道が、右の草木によって黒々と見える辺りに黒島登山道がそれぞれあるはず。

ここまで来て数組の観光客と遭遇。これまで見かけた人たちは学生やサーファーばかりで純粋な観光客らしい人の姿はあまり見かけなかったのでなんだか新鮮だ。
どの島もキャンプ場などはそれなりに混雑していたが、それ以外の場所は今がGWであることを忘れてしまいそうなほどひと気が少なかった。だからこそ気楽に散策出来ているので、それそのものは自分的に一向に結構なことなのだが、船に乗っていたあれだけの人たちはいったいどこへ行ってしまったのだろう。。。?

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次のスポット、千両池へ向かう。
千両池の入り口もまた、車で入って良いのかダメなのか判断に迷う微妙な道幅の道路で、土地勘のない所で鬼バックとか泣きそうになるので、路肩ギリギリに車を寄せて歩いて行ってみることにした。少し大きめの車が来たら通れないかもしれない。。。

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ギリギリ一車線分ぐらいの遊歩道を数分歩くと、トイレのある小さい広場に出た。
どうやら車で入ることも出来たようだが、いまさら取りに戻るのも面倒だったので、さっさと見学して戻ることにした。

トイレは改築工事中で中で男性が作業中だった。その奥さんと子供と思われる人もいて近くでアシタバを摘んでいる。
自分も小さい頃父の車に乗って仕事場に連れて行ってもらい、事務所の中や近所の公園で遊んでいたことを思い出す。そうやってオヤジが一生懸命汗を流しているところを見せながら子供を育てるのも悪くないな、と思った。

千両池の展望台は、トイレの向こうに見える丘を登ったところにある。千両池の看板が立つ展望所があるが、そこよりも10mほど進んだ遊歩道の道端からのほうが池の全貌が良く見えた。

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池と言っても深い入り江のようになった場所で、かつての火口の跡だという。
かつてはここに魚が群れでよく入り込んでいたようで、魚群が入ると番人の合図によって湾口を網でふさいで魚を取っていたそうだ。
一夜で一攫千金を得ることができたということからこの名がついたそうだ。
車が心配だった(と言ってもそんなに交通量は多くないはずだが)ので、そこそこに戻ることに。

そのあと、近くにある神津島空港に行ってみた。地図で見るとこの通りをまっすぐ行けば着きそうに見えるが、所々に「この先行き止まり」の看板が立っていたので、一度戻って空港の周りを回りこむようにして到着。

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空港は1992年に開港したそうだ。割と新しい空港なので、ターミナルビルもこぎれいだ。

ここから1日3便、プロペラ機が就航し、調布との間をわずか45分で結ぶ。
運賃は1万5千円ほどなので流石に高いなと感じるが、フェリーの二等でも7千円前後の料金がかかることを考えれば、案外安いと言う気もする。何より小笠原のように他の選択肢が無いのと、複数の選択肢があるのとでは安心感が違うと思う。

駐車場には思いのほか沢山の車が止まっていて、意外に利用されているようだ。
(周りに何も無い場所なので違法駐車ということは無いと思う。)

しかし、集落からここまでひと気のない細い農道のような道が続き、空路で初めて神津入りした人は送迎の車の中で、とんでもない場所に来てしまった!と思うかもしれないw

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ロビーの中も散策したが、土産物売り場も小ぢんまりとしたもので、取り立てて目を引くものが無かった。
2Fの展望デッキに出れるようだったので登ってみたが、これまたさほど感動するようなものもなかったのですぐに見終わってしまった。

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駐車場の一画に、水配り伝説のモニュメントがあった。

「第二の島をば島々の中ほどに焼出し それに神達集い給いて詮議有りし島なれば 神集島(かみあつめのしま)と名付け給えり」

と書かれていた。

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空港から先、多港湾へ向かう道はそれまでの農道から一転、片側1車線の広々とした道路になった。そりゃ空港を作ったら普通アプローチ道路も一緒に作るよな。。。
多くの車はこっちを通っているのかもしれない。これなら来島者が目を白黒することもないだろう。
ただ、この道は一旦多港湾に出てから山越えをして集落へ向かうことになるので、かなり遠回りなんじゃないかという気がする。

というかおい、天気良くなってきたよ!
松村商店のオヤジさんの予言、侮りがたし。。。

Posted by gen_charly