2014/09/20
4時40分ごろに三宅島入港のアナウンスが流れて目が覚めた。
カミさんもお義母さんも起きる雰囲気がなかったので、一人でデッキに出てみたらまだ夜も明けておらず、三宅島の島影は道路の街灯がぽつぽつ灯っているのが見えるだけだった。
その後接岸し、荷降ろしと下船が始まった。
デッキにいるとかすかに硫黄の匂い、まだ噴火が完全に収束していないことが分かる。
およそ30分の停泊で三宅島を出港、その頃には空も幾分白んできて島のシルエットが確認できるようになった。ここから次の接岸港、御蔵島まではおよそ一時間。そのままデッキで時間つぶしをして過ごすことに。
三宅島からすでに御蔵島の島影がうっすらと見えていたが、その島影が徐々に輪郭をはっきりとさせてゆき、逆に三宅島のシルエットが徐々にぼんやりとしてくると、ほどなく御蔵島港に入港。条件付きということだったが無事接岸できた。
御蔵島は前述の通り、事前に宿を手配しておかないと下船すら出来ない島だ。
岸壁には宿の送迎の車がカーフェリーの順番待ちのようにきれいに整列して宿泊者をピックアップしている。
さして荷物も多くないのか、荷役作業もほどなく終わり、乗客の下船が終わるとすぐに出港となった。
島の西岸を見ながら橘丸は進む。御蔵島は島の周囲をほぼ絶壁に囲まれているのでかなり険しいイメージだ。
その途中、崖から滝が流れ落ちるのが見えた。
滝の名前は白滝という。
他にも島の南岸に滝が見えるとどこかで読んだ気がして、期待して待っていたのだが、どれがそれなのかよくわからず結局白滝以外に見つけることは出来なかった。
恐らく大雨が降らないと出現しないとか、谷筋の奥の方とかだったりするのかもしれない。
それから島影が遠ざかり始め、ここから八丈までは2時間ほどかかるので、一旦船室に戻って二度寝。。。
8時にカミさんに起こされる。あと1時間ほどで八丈島に到着するらしい。再びデッキに移動して朝食をとった。
なぜ毎回デッキで食事をしているのかというと、船室で食事をとると船酔いをしてしまいそうな気がするからだ。
これ豆な。
食事を済ませて船室に戻り荷造りをしていると、間もなく八丈島に接岸するというアナウンスが流れた。
荷物をまとめて下船口へ。
9:00、八丈島底土港に上陸。島旅84番目である。
結構あちこち行ってるなぁ、と言う気になるが、日本には人が住んでいる島だけでも400以上あるらしいので、まだ20%だ。先は長い。。。
それはさておき、ついに八丈島にも降り立ったぞー!!
・・・ってやっぱり天気悪いなぁ。。。
八丈島は伊豆諸島の南部に位置し、八丈島と属島の八丈小島で八丈町を構成している。伊豆大島につぐ面積を持ち、人口はおよそ8000人。上の写真の通り、ハイビスカスが咲く南国ムードあふれる島だ。
沖縄とまではいかないにせよ、奄美あたりと似た雰囲気の南国の島と言うイメージを持っていたのだが、佐世保あたりと同じ緯度らしい。まぁ、気候は南北だけでは決まらないので言っても詮無いことだけど。
ひょうたん島の異名を持ち、島の北側には八丈富士が、南側には三原山がそれぞれそびえ、その両方の真ん中のくびれた平地に大賀郷と三根という集落が広がっている。
それはさておき、レンタカー屋は港に迎えに来てくれると言っていたはずだが、カードを持っている人が見当たらない。行き違いになっているかと思って電話すると、今から迎えに行くとのこと。
やっぱり島の人はのんびりしているなぁ、と思ったが、人数が多いので運転手のみが来店して手続きを取るよう言われたので、繁盛して手が回らないようだ。
暫く待っているとカーセンター八丈と書かれたマイクロバスが港に入ってきた。
カミさんたちは待合所でお留守番して貰うことに。
バスに乗り込むと程なく雨が降り始めた。
運転手から島のガイドマップを渡される。地図には主要な道路に沿って番号が振られている。その番号と同じ場所に同じ番号の道標があり、それで現在地の把握ができるそうだ。
5分ほどで空港の近くの店舗に到着。事務所の小屋が小さくて同乗者が全員入れない。徹底してコストダウンをしている様子がうかがえるが、入れない人が雨ざらしになってしまうので、店員が慌ててビニール傘を配っていた。
手続きを済ませて割り当てられた車はワゴンRだった。神津島のライフよりはちょっとくたびれている、といった感じの程度だった。
基本的に数日乗るだけの車だから、立ち往生するような整備不良がなければどんな車でも良いが、どうせ中古車をかき集めて貸し出すならちょっと変わった車種とかを取り扱ってくれたら面白いのにな、と思う。
まぁ、車種が増えればそれだけ整備のコストがかかるので叶わぬ望みかもしれないが。
そういえば、以前だった。
その後手放してHR-Vに買い替えるのだが、それだけいじり倒した車がそうそう売れるわけもなく、買い取った販売店の片隅に長いこと野ざらしになっていた。
暫くして訪ねたときに車がなくなっていたので店員にどうしたのかと聞くと、八丈島で欲しい人がいるということで売られていったという。
八丈島からわざわざ実車を見に来ることはないと思うので、多分ネットなり写真なりで見ただけで購入したのだろうと思うが、度胸のある人だと思ったものだw
そのZも手放して10年近くになるので、現存している可能性は限りなく低いと思うが、まだ島のどこかで余生を送っているのだろうか。
車を受け取って港へ戻ると、駐車場が妙に混雑していた。
なんだろう、と思いながら空いている場所に車を停めて待合所に向かい、観光案内所で色々情報を仕入れているカミさんをみつけ合流。