八丈島上陸【4】(2014/09/20)

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待合所は最近できたようで、建物内はモダンで明るい空間が広がっていた。

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カミさんと合流し、折角なので自分も案内所のおじさんに釣り場の情報を聞いてみることにした。
それによると、底土(そこど)、神湊(かみなと)、八重根(やえね)の3か所でムロアジが上がっているそうだ。特に神湊辺りではシンアジというムロアジのいくらか小ぶりな奴が上がっているそうで、シンアジの方が刺身などで食べるにはうまいとのこと。
これは期待が膨らみます!w

ついでにいくつかのパンフレットを貰った。
ネットで見つけた登山ガイドマップは印刷して持ってきていたのだが、それにさらに注釈が追記されたものが用意されていたので、一式入手。
理由は追って述べるが、島で山登りをしようと思っている人は、ここでこのマップを貰っておくことをお奨めする。

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振り返ると、いつの間にか待合所の2Fへ続く階段に長い行列ができている。最初は2Fにレストランか商店でもあって開店待ちをしているのかと思ったが、これは並びすぎだろう。聞くところによると10時から朝市が始まるらしい。

ああ、これが例の月一開催の朝市か。凄い盛況なんだな。
自分らもその列に並び見学してみることにした。

待つこと数分で列が進み始めた。

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島の特産品や魚などが並び、飛ぶように売れていく。

すれ違った女性が、知り合いに「島寿司もう売り切れだって」と言っているのが聞こえた。言ってる本人のカゴにはしっかり島寿司が確保されている。
土地の名物は地元の人は案外殆ど食べない、なんていう話はよく聞かれるが、島寿司はしっかりと地元のソウルフードとして根付いているようだ。

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一方我々は、ムロアジおかかのふりかけと、島の御赦免料理にも登場するブドと呼ばれる食べ物を手に入れた。

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奥の一画では八丈トビ汁なる汁物がふるまわれていた。トビウオのつみれが入った味噌汁だそうで、これまた大層な人だかりですごい勢いで無くなっていく。

もちろん、我々も一杯いただいてみた。
出汁は青ムロというムロアジの一種の削り節から取っているそうで、なかなか良い出汁が出て美味かった。

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レジも長蛇の列で、カミさんたちがお会計で並んでいる間に待合所の屋上に上がってみた。
左が三原山の山すそ、正面奥が八丈富士だ。

暫くして会計を済ませたカミさんたちと合流。上陸していきなり買い物と言うのもなんだが、気になっていた島の食材が早速入手できたのはラッキーだった。

いつまでも港で屯していてもしょうがないので、ぼちぼち島の観光に出発したい所だが、天気が微妙な予報だったので、今回は具体的なコースを何も決めていない。天気と相談しながら行けるところを回ってみるつもりだが、早速雨に降られてしまった。
まずは屋内系の見どころから回ってみるか。

丁度館内放送で、10時から「えこ・あぐりまーと」というところで何かイベントを開催するとアナウンスが流れた。響いてしまって具体的に何のイベントをやるのかよくわからなかったが、面白そうなので行ってみることにした。

えこ・あぐりまーとは中之郷という集落から山へ登ったところにある。近くに八丈島地熱館がありまた周辺にもいくつか見どころがあるようで、それらを回ろうと思っているのだが、時間的に食堂などで食事をする時間が取れなさそうなので、弁当を買ってどこかで食べようという話になった。中之郷にはお弁当を売っている店がないかもしれないので、近くのスーパーで手配しておくことに。

伊豆諸島と言えば、さっきの朝市でも大人気だった島寿司を無くして語れないだろう。
八丈島の島寿司もまた有名だ。今まで神津島でそれぞれ食べているが、それぞれ少しずつ味が異なり、八丈島の島寿司はどんなものか期待も膨らむ。

八丈島では、寿司屋で食べられるのはもちろん、島内のスーパーでも手に入るらしい。
朝市の島寿司がものすごい売れ行きだったのを見て、スーパーのものも早々に売り切れてしまうんじゃないかと危惧し、島グルメ第一弾は島寿司となった。

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まずは港から近い所にある八丈ストアーというスーパーへ。
伊豆諸島にはいわゆるチェーン店の進出が少なく、この島でもコンビニや大手系列のスーパーなどは出店していない。
これでも八丈島では割と規模が大きいスーパーだそうだ。

このスーパーはCGCグループに加盟しているらしく、店内に入るといつも地元のスーパーで聞いているCGCのテーマソングが流れてきて、ちょっと現実に引き戻されたような気がしたw
伊豆諸島のスーパーでは、生鮮食品などに地元産の食材にちゃんと○○島産と記載されているので、見分けやすい。
一方、韓国産の水産物や、メキシコ産の畜産物など、本土ではあまり見かけない産地の食材も置かれていて驚く。

入口はいってすぐの所に島で採れた野菜や果物が売られている一画があるのだが、そこに「ネリ」と呼ばれるオクラが売られていた。
最初ネリは島言葉かと思っていたのだが、あとで調べてみたらネリはオクラの和名でオクラは英語だということを知り衝撃を受けた。

衝撃と言えば、このネリの値段。

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1580円!こんなの買う人いるのか?

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総菜コーナーに行くと、予想に反して島寿司は盛大に並べられていた。
島寿司にもいくつか種類があり、今回出されていたのはサワラ、青背鯛、金目鯛の三種類。どれも食べてみたい気がするが、初回なのでオーソドックスなサワラを選んでみた。

他にいくつか惣菜を買い込んで、もう一軒、経路上にあるスーパーあさぬまという店もハシゴしてみることに。

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ここでは麦雑炊という島の郷土料理を見つけたので入手。

さて、今度こそえこ・あぐりまーとへ向けて出発。
中之郷集落は島の南西部にある。
集落から出ると大坂という急坂を登り一つ峠を越えると樫立という集落に入る。さらに進むと殆ど集落の切れ目らしい切れ目がないまま中之郷集落になる。

集落に近づくとほどなく小さく開けた窓の外から硫黄の匂いが流れ込んできた。
近くには温泉も湧いているというし、源泉が近くにあるのかね、などと言いながら集落を抜けるころ、地熱館を案内する看板が見えてくる。
案内に従って山側へ左折し、ひたすら坂を上ってゆくとえこ・あぐりまーとに到着する。

Posted by gen_charly