渡良瀬のトロッコと鉱山見学【6】(2021/07/23)

教えてもらったすし屋は、支所から歩いてすぐの場所にあった。が、準備中だった。雨が降っていて、あちこち散策する気にならなかったのでそのまま観光坑道へ直行することになった。多分観光坑道の周りにも何かしらあるだろうという期待を込めて。。。

が、歩き出してほどなく雨脚が強くなってきた。3人寄り添って歩かないとびしょびしょになるくらいの雨脚で、傘が1本しかないことが恨めしかったが、借りてなかったらすでにびしょ濡れである。ありがたい。

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すし屋が集落の中の一画にあったので、そこから観光坑道まで住宅地の路地みたいなところを歩いて行った。だが全く土地勘がないので、自分がどの辺にいるのか把握できず少し不安になる。この雨で道間違いなどしたら最悪である。

チビを真ん中に挟んで両脇をカミさんと自分の2人が固めるフォーメーションでなるべく傘の中に納まろうとするが、チビの足並みが揃わないので、とても歩きづらい。。。

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体の半分をだいぶ濡らして、ようやく入口にたどり着いた。
雨にあたったからか、トイレに行きたくなったので、先に隣の体育館のような建物でトイレを借りることにした。

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無事に用足しが終わり、建物の外で2人の戻りを待ちながら周囲をチェックしていたら、奥の方に「お食事おみやげ」と書かれた、煤けた建物があることに気づいた。

見た目からして、美味しい料理は期待できなさそうだが、周辺を見回しても他に飲食店がありそうな気配が無い。なので、ここで食事しないと昼食難民確定となる。

カミさんが戻ってきたので上の話を伝えると、お店のある方を一瞥し、食指が動かないような顔をしていたが、まずは様子を見に行ってみよう、ということになった。

建物内に入ると、喫茶店が一軒だけあった。建物内の飲食店はここしかないようだ。

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店の名前はヒロⅡ世という。何ともコメントしづらい名前だ。

その佇まいは、料理に力を入れている店のそれではなく、スカスカのショーケースと相まって、ここで食べるか躊躇してしまった。
だが、選択肢はこれしかない。渋るカミさんを説得して店に入った。

店内は、昭和で完全に時間が止まっていた。くたびれたソファ、擦れた壁紙、カウンターに雑然と置かれた小物類、色褪せたポスター。こういう雰囲気大好き。

やる気を感じさせない店内だが、意外にもにぎわっている。最初は食事にありつけなかったウチらのような人が流れ着いているのかと思ったが、よく見ると老人ばかりだ。マスターとも睦まじくおしゃべりをしているから、多分地元のお友達なのだろう。
彼ら彼女らが若かりし頃からの社交場だったのだろうか。

そのマスターも相当年季の行った女性だ。恐らく数十年ここで喫茶店を続けているのだろう。
カウンターには彼女一人しかおらず、一人で切り盛りしているらしい。
我々の入店に気を使ったか、老人たちは一人二人と席を立ち始めた。邪魔してしまったのだろうか。

とりあえず、適当に席に着いて料理を注文。
チビとカミさんはオムライスを、自分は焼肉定食を、それぞれ注文。だがマスターから何度か聞き返された。再び伝えると、違うメニューを返す。ひとみばあさんか。大丈夫かな。。。

料理を待っていると、おそらくウチらと同じ理由で流れ着いたと思しき客が一組、二組と入店してきた。
料理を作るの彼女一人だけなので、急に賑やかになった店内に少し面食らっているようだ。

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暫くして料理が運ばれてくる。最初に運ばれてきたのはオムライスだ。
ということは、自分の焼肉定食にとりかかるのはこれからか、これはだいぶ待たされるかも。。。
同じ料理にしておけばよかったかな、と思った。

2人が先に食べ始める。少しおすそ分けして貰ったが、予想外に美味い。美味いというかおふくろの味的に安定している。
何十年もここでやっているんだから、それもそうか。

と、二つ隣のテーブルに座っていた先客の夫婦が、こちらをチラチラ見ながら何か話している。嫌な予感。。。

案の定、調理場からマスターが顔を出したすきに何か話して、それを聞いたマスターがしきりに謝っている。
出す順番間違えちゃったみたいだ。
もうこちらは手をつけて結構食べ進んでいる。今更どうすることもできないので、目が合った折に軽く会釈しておいた。

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それからちょっとして、焼肉定食が運ばれてきた。こちらも味付け絶妙でうまい。

期待しないで入ったからと言うのも含め、思いがけずおいしいご飯にありつけて幸せな気分になる。
これからもお元気で。

Posted by gen_charly