青森出張【1】(2021/08/27)

8月頭からの12日間に渡る札幌長期出張をやっつけてホッとしたのもつかの間、今度は青森に行ってこい、と指令が下った。
何か月かに一度しかない遠方出張が、こんなに立て続けに発生するのは珍しい。

ただし作業日は8月28、29日の土日。なので札幌の時のように休日に遊びまわることは出来ないのが残念だが、オフタイムに街歩きくらいは出来そうだ。

青森へは新幹線で向かうことになるので、帰りがけにでも岩手で途中下車して、親戚にあいさつでもしに行くか。
そう思って従弟に連絡すると、コロナ禍でみんなプチ引きこもり状態になっているので、来訪の旨を話しづらいが、自分だけでよければ久々に会いたい、とのことだった。

じゃあそうしよう、と言う話でまとまり日程を調整、日曜日の作業後に岩手に向かうことになった。とはいっても、作業後に移動したら岩手到着が20時くらいになる。流石にそこから合流しても小一時間も話したら今度は最終列車の時間になってしまう。それではいくら何でもあんまりだと思ったので、月曜日に振替休日を取得して従弟の家に世話になることにした。

ただし、従弟は休めないらしいので、朝まで(というか眠くなるまで)くっちゃべって解散、という段取りになった。

 


2021/08/27

東北新幹線に乗るのはかなり久しぶりである。子供の頃は帰省で年1回くらいのペースで乗っていたが、最近はもっぱら車移動なので、久しく乗っていない。下手したら30年くらい乗っていないかもしれない。

当時はまだ団子っ鼻の200系新幹線の独壇場で、100系新幹線が走る東海道新幹線系統と比べてなんか地味だな、と思っていた。

それが今や、線路は北海道の地まで繋がっているし、車両はE(H)5系(はやぶさ)がメインである。秋田新幹線や山形新幹線、北陸新幹線とも繋がっているので、車両もE2系(やまびこ・とき・たにがわ)、E3系(こまち・つばさ)、E6系(こまち)、E(W)7系(はくたか・かがやき)と豊富で、当時と比べたら格段にバラエティに富んでいる。

一方、かつての憧れだった東海道新幹線系統は、N700系に統一されてしまった。東海道新幹線は仕事の都合などでたまに乗車する機会があるが、いつもN700系なので味気ない。

 

それはさておき、今回乗車したのもE5系はやぶさ。最新鋭と思っていたが、この車両も登場して10年になるのか。
この車両の目玉はなんといっても320km/h運転である。東海道新幹線でも最高速度は270km/hなので、それよりも50km/hもはやい。もはや未知の領域である。どんな感覚なのだろうか。

東北新幹線には大宮駅から乗る。昼時の便なので、車内で昼食にするつもりだったのだが、大宮駅のコンコースに弁当を売ってる店がない。東京駅のグランスタみたいなのがあるだろう、と思っていたのだが、アテが外れた。
仕方ないので、コンビニで弁当を買う。で、新幹線改札を抜けたら中に弁当屋があった。ここだったか。。。ただ、なんかあまり食べたいものがなかったので、結果的にこれでよかったのだが。

 

間もなくやってきた新幹線に乗り込み、ほどなく発車。なんで隣に人がいるんだよ。。。
自分は切符を手配する折に座席指定で大抵窓側の席を取る。同じように座席指定で買う人は、このご時世わざわざ隣に人がいる席を選ぶ人はいないと思うが、窓口で買う場合、条件指定をしないと一人分空いている席から優先的に予約するシステムになっているらしい。
(2人分空いている席は2人で予約する人のために空けておく、ということだ)

最近は以前のように列車は満席にならないし、乗客はコロナ感染の不安を抱えながら電車に乗るのだから、なるべく隣同士にならないように出来るシステムへ早い所改修してほしいものだ。

トイレに行く折に通路を歩いていたら、3人掛けの真ん中を陣取っている人がいた。その時は変な人だな、と思っただけだったが、気になったので帰ってきてから調べたら、3人掛けの真ん中を陣取ると、わざわざ窓際の隣席を取る人もいないし、通路側も2人掛けの方から埋まっていくので、両脇が埋まりにくいらしい。

混雑する列車でそれをやられると迷惑極まりない(し、本気で満席なら両脇を固められてしまうリスクもある)が、このくらいの混雑度合いなら他の乗客に迷惑をかけることもなく、ソーシャルディスタンスを確保できる。賢いな、と思った。

 

それはさておき、隣に人がいると食事がしにくい(マスクを降ろさないとならないので)。でも腹が減って仕方がないので、マスクを降ろしている間はなるべく窓際を向くとかして気を使って弁当を食べたが、やっぱり食べた気がしなかった。。。モソモソ口に運びつつ景色を眺めていたらいつの間にか320キロに達していた。

モーターはゴウゴウとくぐもった唸りをあげ、景色は飛ぶように流れていく。320キロの世界はこういう感じか。
へぇ、という感想だった。案外テンションも上がらないものだな。。。

はやぶさ号は快調に東北路を駆け抜け、途中仙台、盛岡と停車していく。
盛岡でこまちの切り離しのために5分停車。

再び発車すると、次は八戸。この辺りはだいぶゆっくり走っている。ゆっくりと言っても260km/hなので充分早いのだが、全力疾走とランニング位の違いがある。
これも後に調べてみたら、爆走する区間は盛岡までとのこと。盛岡から先は整備新幹線の建設方法の都合上、最高速度が260km/hまでに制限されているそうだ。

てっきり、トンネルがちで線形の良い盛岡以北でこそ爆走するだと思ってた。

そう、盛岡以北は長大トンネルが連続する区間なのだ。なので、景色はあまり楽しめない。
盛岡までの区間の建設時はあまり長いトンネルが掘れなかったので、長くても数キロ程度のトンネルしかないが、いわて沼宮内~八戸間にある岩手一戸トンネルは23km、七戸十和田~新青森間にある八甲田トンネルは26kmもある。

そんな長大トンネルを、新幹線はわずか6分とか7分と言った時間で通過して見せる。
先日行った、わたらせ渓谷鉄道の草木トンネルは5キロに10分かかっていることを考えると、圧倒的な速さで駆け抜けていることがわかる。

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八甲田トンネルを抜けると青森平野に入り、ようやく景色が開けてきたな、と思う頃には新青森に到着だ。

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下車して程なく、自分を乗せてきたはやぶさ号は北海道の地へ向けて出発していった。県都ではあるが降りる人はまばら。
新幹線の先頭車両を撮影しようとホームを移動していたら、いつの間にかホーム上に自分一人になってしまった。
だがJR北海道仕様のH5系を写すことが出来た。車両の仕様はほぼ一緒だが、帯の色が紫であることと、ロゴマークに違いがある。

 

さて、ここから青森駅まで奥羽本線に乗り換える必要があるのだが、ホームで新幹線の撮影に興じていたら、接続列車に乗り遅れてしまった。。。

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次の列車は40分後らしい。何もない駅で40分も待つのはダルいので、タクシーに乗ろうと思った。
青森駅まで1駅なので、タクシーでもせいぜい1000円くらいだろう。そのくらいなら自腹やむなし、と覚悟を決めて、駅前に停まっていたタクシーの運転手に青森駅までの運賃を聞いてみた。

ところが、意外にも青森駅まで2000円くらいかかるらしい。流石に2000円自腹はイヤだ。駅に戻って次の列車を大人しく待つことにした。

 

ホームで待つ間、地元の高校生が続々とホームに集まってきた。聞こえてくる話し声は軒並み訛っている。青森の若者たちはイントネーションにポリシーを持っているのかもしれない。

どの地域に行ってもそうだが、地元のネイティブなイントネーションを聞くとテンションが上がる。
興味深く耳を傾けていると、青森行きの電車がやってきた。40分の待ち時間は全く苦にならず、タクシーに乗らなくて正解だった。

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揺られて一駅、青森駅に到着。写真は青い森鉄道の列車である。
青森駅は改築中で、出口までの道のりで少し迷ってしまった。

なんで新幹線の駅が青森駅ではなく、離れた場所に新青森駅として作られたのかというのは、青森駅の構造を見るとわかる。
青森駅は東北本線(現:青い森鉄道)と奥羽本線によって結ばれた線路からデルタ状の引き込み線のような形で入り込んだ所にある。以前は青森駅から青函連絡船が函館に向けて出港していたので、駅は港に突き当たるように、というか少し海に突き出すような形で作られている。

新幹線が仮に南側から進入して青森駅に至ると、その先は海となる。だが、その先で津軽半島方向に進まなければならない。そうなると青森駅の先でいったん海に飛び出し急カーブでの方向転換を余儀なくされる。
あるいは、東側から進入して青森駅に直角に交差するように駅を設置すれば急カーブや海上に線路を敷く必要はなくなるが、市街地の真ん中に線路を通さなければならなくなるので、用地取得が大変だ。

ゆえにどちらの問題も回避できる、離れた場所への設置となったのだろう。まぁ、不便だけどな。

ちなみに、仙台駅は駅の前後にかなりの急カーブがあるが、仙台を通過する東北新幹線というのは営業的に考えられないので、これはこれでよいということなんだと思う。
そう考えると、将来的には新青森を通過する速達列車を設定する事も視野に入れてるのかもしれない。

 

それはさておき。
今回は観光の時間があまり取れないことがはっきりしている。でも、折角ここまで来たのだから、少しでも旅情を味わいたい。目の前の港に行くくらいなら許容範囲だろう。ということで、少し遠回りだが、港の桟橋を散歩しながらホテルへ向かうことにした。

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駅の改札から港まで、3分もかからずに出ることが出来る。港の一画に青函連絡船の八甲田丸がメモリアルシップとして停泊しているのが見えた。あれは後で時間を見て訪ねるつもりだ。

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すぐ頭上を青森ベイブリッジが一跨ぎしていた。

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海岸に沿ってウッドデッキ調の歩道がアスパムという物産館に向けて続いている。
そこから振り返って、広角レンズで撮影してみた。図らずも雲が八甲田丸へ向けた収束線のような雰囲気になった。

天気が薄曇りで、坂本冬美が歌った世界観はこんな感じだったのだろうか、などと愚にもつかぬ思いを馳せつつ、ホテルに到着。

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ホテルはアパホテル。これと言って書くことはない。

 

今回も前回の札幌に引き続きI君が同行することになっている。連絡するとI君も到着したようだ。
落ち着くころを見計らって連絡を入れる。夕食のお誘いだ。
まだいつもの夕食時からするとやや早いのだが、まん延防止措置が依然として継続中なので、店内で食事できる店が少ないうえ、食べられる店も20時で閉まってしまう。

折角青森に来てまたコンビニ飯では流石に味気ないので、店の開いているうちにさっさと夕食を取ろう、と言う寸法だ。
彼は、青森に来たらやっぱり味噌カレー牛乳ラーメンですかね、というので、地元で評判という札幌大西に行ってみた。

青森の名店が札幌の名を冠している事にそこはかとない違和感を感じつつ店内に。
(函館にも津軽食堂があるのだからお互い様?か)
普段は大層な人気店とのことだが、お盆明けの平日ということもあってか、店内は閑散としていた。

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味噌カレー牛乳ラーメン(バター入り)。
十数年前にテレビで見て、ラーメンに牛乳入れるとか、随分と奇っ怪なものが人気なんだな、と思ったものだが、ついに自分が食べる番だ。

名前からして、全力でこってりしていそうだが、意外にもそこまでではなかった。牛乳の存在も控えめである。
ただ、味はしっかりしている。味の濃いみそ系ラーメンを食べると北に来たなぁ(シャレじゃないよ)、と思う。

美味しいものに美味しいものを足しても、必ずしももっと美味しくなるわけじゃない、とみんな子供の頃に何度も懲りている筈だ。だがこれは、美味しいものに美味しいものを足したらもっと美味しくなった稀有な例かもしれない。

そういえば、北千住の菊やで食べたコーヒー牛乳ラーメンも、名前のインパクトの割に美味しかったことを思い出す。

食事を済ませて店を出ると、まだ空は幾分の明るさを残していたので、I君を誘って腹ごなしの散歩に行くことに。

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件のメモリアルシップを見学しようと思い、ぶらぶら歩いて10分ほどで到着。ところが電気はついているのにひと気がない。
入口の看板を見ると、最終受付が18時と書かれていた。時計を見ると18時15分。。。

それならお土産の手配だけでも済ませておこうと、駅前のワ・ラッセという物産館でお土産を調達。それからさらに歩いていくと、アスパムの敷地にねぶたの山車がたくさん並んでいるのが見えた。

今年はぶたが中止になったと言う話はどこかで聞いていた。山車の展示だけしているのだろうか。折角だから見に行ってみよう、と敷地に入ろうとしたら、傍らの係員に制止された。

なんでも、非公開でねぶたのプロモーションビデオ?の撮影をしているらしく、関係者以外立入禁止とのことだ。
後日ネットで公開するのでそっちを見て欲しい、と言われた。

そこにあるから見たいと思っただけで、わざわざ動画を見ようとまでは思わなかったので、未だに動画は見ていないが、翌朝のニュースで収録が行われたことを報じていた。

 

結局、観光らしいことは何もできず、ただの散歩になってしまった。個人的には腹ごなしだからただの散歩でも充分なのだが、I君はつまらなかったかもしれない。
そんなわけで、ホテルに戻って翌日の準備。PCに向かって悶々としていると、窓の向こうからドンドンという音が聞こえてきた。花火が上がっているようである。

お、と思ってカーテンをまくるが、前の建物に遮られて何も見えず。。。
なんか、ツイていない。。。

 

札幌でもそうだったが、I君と行こうとする所が食い物屋以外、全滅している気がするのは気のせいだろうかw

Posted by gen_charly