小笠原上陸 - 8(2008/09/13)
それでは、進んでみましょうか。。。
最初は軽自動車なら入れるくらいの幅のよくならされた道が続いていますが、暫く進むと、
こんな感じで完全にジャングルの中の小道となります。
他に歩いている人はおらず、時間も16時ちょっと前で少し日が傾き始めているので、ちょっとだけ不安な感じです。
道の途中では小笠原に多く生育しているタコノキをよく見かけます。
ご覧のとおり、根の部分が分岐してタコの足のようになっているのでタコノキと呼ばれています。
20分ほど歩くと急に視界が開けて、「すり鉢」と呼ばれる所に出ます。
すり鉢の場所にもちゃんとした看板が取り付けられています。
すり鉢はこんな感じで、地すべり跡のような地形になっています。
丸く滑り落ちているので、その形からすり鉢と呼ばれているようです。
かつて島の子供たちがビロウの葉を敷いてここで滑って遊んでいたそうです。
楽しそうだなぁ。。。
ここで、旅行前に仕入れた新兵器第一弾。
コンパクトデジカメ用の広角レンズです。
カメラのレンズの縁に取り付け用の金属製のリングを貼り付けて、磁石でレンズを固定します。
それで撮ったのがこの写真。
上の写真と比べると、やや広い領域が写っている事がわかると思います。
レンズの取り付け位置が悪く、縁の部分が少しケラれてしまいましたが、微調整すれば気にならないレベルになります。
しかしながら撮り直しをする時間がなかったので、写真はこの一枚のみ。
サンプルにもならないできばえ。。。orz
このサイズではあまり気になりませんが、大きいサイズで見るとややピントが甘い感じになってしまうのが残念です。
デジカメ側の調整で解決するかもしれませんが。。。
道の途中で見かけたオカヤドカリ。
一応天然記念物になっていて捕獲などは禁止されていますが、実は沖縄あたりではそこいらに普通にいるヤドカリです。
さらに暫く歩くと南崎と小富士の分岐に到達します。
南崎は山を下りる事200m、小富士は山を登る事400m。
小富士は日本最南端の郷土富士だそうで、南崎に行った後で時間があれば登ろうと思っていたのですが、一旦浜辺に下りて再び上がってくるのは骨が折れそうなので、先に行ってみることにしました。
しかし、これがえらい目に。。。
歩き始めて暫くはジャングルの小道が続くのですが、クライマックスで強烈な上り坂登場。。。
こんな感じの階段が斜面を巻かずに一直線に登っているので神社の参道のようです。
ここまで来るのにすでに軽く疲れているので、この階段には参りました。。。
そして、頂上のすぐ手前は、、、
なんとハシゴ。。。
でも、これを登りきると頂上です。
一挙に視界が開けて、360度の大パノラマです。
上の写真は集落の方向を写したものです。
眼下に広がる森の中を延々歩いて来た訳ですね。
大変だっただけに感動もひとしお。
海の向こうには母島列島の島々が手に取るように見ることが出来ます。
上の写真は姪島(めいじま)。
そして、これが妹島(いもうとじま)。
これが一番きれいに撮れた写真です。
手前から、鰹鳥島(かつおどりじま)、小鰹鳥島(こがつおどりじま) 、丸島(まるじま)、二子島(ふたごじま)、平島(ひらしま)で、一番奥に見えるのは、姉島(あねじま)となります。
頂上にあった何かの残骸。
戦争に関係あるものでしょうか?
そしてこれが最初の目的地となる予定だった南崎。
日が傾いているので、海の色はあまり綺麗なブルーではありませんが、透明度は高そうです。
一応南崎では海に入るつもりでズボンの下に海パンを履いて来ていたのですが、山に登ってかなり疲れてしまったのと、思ったより早く日が傾いてきてしまい、早く帰ったほうが良さそうだったのとで、結局南崎には下りずに帰ることにしました。