北東北の旅 - 3(2010/08/16)

— 高原の廃墟 —

翌日。
本日から完全に観光旅行モード。
先行した弟によると、小岩井農場は口蹄疫の影響で殆ど動物がおらず、十和田湖は霧で何も見えずでがっかりだったそうです。
原付のいる岩手側もあまり天気が優れず、時折小雨が落ちてくる天気だったので、やや不安です。。。

昨日のうちに買っておいた菓子パンで朝食を済ませ、まず向かったのが、八幡平にある松尾鉱山の緑ヶ丘アパート

このアパート、実はすでに住人はなく、廃墟となってしまっているのですが、山深い高原に静かに佇んでいる団地で、なかなか趣深いものがあるらしいです。
廃墟系のサイトではつとに有名な物件らしく、長崎にある軍艦島と比較して「東の軍艦島」とも形容される場所なんだそうです。

原付はそこまで廃墟にハマっているわけではないのですが、なんとなく実物を見てみたい気がしたので、行ってみることにしたのです。
八幡平のインターを降りると、街らしい街もなく、のどかな風景が広がっています。
この辺りは八幡平の他に、有名な安比高原も控え、冬場はスキー客で賑わう所です。
八幡平に向かう道は「アスピーテライン」と呼ばれ、今の季節はとてもさわやかな高原を走ることが出来ます。

さっきまでぐずついていた天気は嘘のように晴れ渡り、緑が一層まぶしく見えます。
15分ほど走ると松尾鉱山の調整池跡と書かれた看板がある交差点があり、そこを曲がって少し行くと、なだらかな高原に異様な姿で佇む廃墟が見えてきます。

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廃墟マニアの人たちはそれなりの装備を整えて建物に足を踏み入れたりしているようですが、道から敷地まで行ける道は見当たらず、藪漕ぎしなければならなさそうです。
原付はそこまでする時間もないし、装備も不十分なので、道から眺めるだけです。

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原付が写真を撮っている数分の間にも、こんな人気(ひとけ)のない所に3組ぐらい物好きがやってきて写真を撮ったりビデオで撮ったりしていました。噂に違わぬ人気物件らしいです。

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そんなわけで何枚か写真を撮って撤収。
もし興味のある人は「松尾鉱山緑ヶ丘アパート」で検索すると沢山出てくるので、調べてみてください。

— 蕪と株 —

さてさて、当初は十和田湖も見て行こうと思っていたのですが、霧で景色はイマイチだったいうことなので、十和田湖は行かず、一度八戸まで抜けてから、下北半島方面に向かってみることにしました。

ということで、再び高速に乗り、一気に八戸まで。
高速を走り始めると、困ったことに再び雨が降り始めてきました。。。
これでは観光が出来ない。。。

なぜ八戸かというと、これもあまりガイドブックには乗っていない観光地である蕪島(かぶしま)を見てみようと思ったからです。 蕪島というのは、ウミネコの繁殖地になっている島(といっても今は埋め立てられて地続きですが)で、天然記念物にも指定されているとの事。
繁殖時期は終わりつつあるのですが、最盛期には島がウミネコで真っ白に見えるほどだといいます。

ということで、到着。
不思議なことに、八戸の市街地に入る辺りから再び天気が回復して、嘘のような青空。
原付夫妻の晴れ夫婦伝説は未だ健在のようです。

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流石にウミネコで真っ白っていう状態ではありませんでしたが、それでもそこかしこにウミネコやカモメがたむろっています。

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すぐ隣が海水浴場になっているせいか割と人慣れしているらしく、近づいても殆ど動じません。
しかし、ウミネコの目つきは怖い。。。w

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蕪島は島全体が蕪嶋神社になっていて、参道が取り付けられています。
参道の途中から島を一周できる道が分かれていて、看板がありました。
その看板によると、この道を3周してからお参りすると運気が上がるのだとか。
面倒くさいのでそれはパスw

1周だけしてお参りしてきました。
この島は蕪と株をかけて株価にご利益があるとかで。
原付も会社のストックオプションが悲しいことになっているので、願をかけておけばよかった。。。

お参りを済ませて降りてくると、丁度昼時。
八戸といえばせんべい汁、ということで、ガイドをめくってみたのですが、昼間やっている店がガイドには出ていませんでした。
それならスーパーに行ってみようという話になりました。

よこまちストアーという地元資本っぽいスーパーが有ったので、地元食材を求めて入ってみることにしました。
入り口を入ると、いきなりご家庭用せんべい汁コーナーがありました。

値段を見ると、店で食べる必要はないんじゃないかと思うような価格で売られています。
自宅に帰ったら食べようとゲットしてきました。

惣菜コーナーに行ってみると、寿司やら海鮮丼やら置かれていましたが、どれも見た目の鮮度からして東京のスーパーで売られているものとは段違いで、それでいて値段もかなり安かったので、昼ごはんは寿司にすることにしました。

車に戻って早速食べると、店で食べるのと負けるとも劣らない立派な寿司で満足。
そうそう、一関を出るときに親戚から山菜や野菜を貰ったので、持参したクーラーボックスに入れていたのですが、流石に氷が溶けてきてしまっていたので、ついでに氷の補給を。

最近はどこのスーパーでも氷がサービスで貰えるので、こんなとき助かります。
一昔前だったら売り物のロックアイスを買うしかなく、解けた水は捨てるに捨てられず、かといってそんな大量には飲めないので、処理に困ったものです。。。

Posted by gen_charly