新島・式根島・神津島上陸【15】(2014/05/03)

ということで一日の観光を終え、キャンプ場に戻ってきた。
先ほどから吹き荒れている風でテントが飛ばされていないか心配だったが、ちゃんと元の場所でお行儀よく留守番をしていた。どうやら背後にそびえる宮塚山が風を遮ってくれるようで、キャンプ場の辺りは時折そよ風が吹く程度でなかなか快適。

コンロを囲み盛大に肉を焼いて酒を酌み交わすキャンパーたちがそこかしこでめいめい盛り上がっていて楽しそうだ。
ウチらももコンロを確保できたら肉を買って来たのだが、前述の通り近場にコンロがない場所だったので、今日は大人しく持参したインスタント麺で夕食を作ろう。

テントの中で火を炊くわけにもいかないので、前室のカバーをアレンジしてタープのようにして使おうと思ったのだが、二人がテーブルを囲んで座るにはちょい心もとないサイズで、仕方ないので自分はテントの中からコンニチワすることにした。

さあ、晩御飯だ。
コンロを使った簡単クッキングについて書かれたサイトなどを見ていると、棒ラーメンというのが持ち運びが楽で便利と書かれていたので、試しに持ってきた。これにマルマンで買ったお麩とブッサンストアで買ったもやしを投入。最後にカイワレを散らして出来上がり。

20140503_204945

これ、絶対うまいよ!
汁物を入れられるような深い器を持ってくるのを忘れてしまい、鍋を回して食べたのは秘密だけどねw

20140503_205012

食後はマルマンで売っていたカフェオレ風味の寒天とコーヒーでまったりと。
寒天とカフェオレの組み合わせは珍しい組み合わせのようだが、寒天はゼリーみたいなものなので、マズいわけがない。

パッケージに記載されている新島本村漁業振興会という製造元表記がデザートっぽくなくて新鮮だった。

20140503_212853

今までテントこそ張ったことがないものの、ボンベや鍋は数年前に手に入れていて、旅のお供や山登りにだいぶ活躍してくれた。
でもやっぱりこうやってキャンプのお供にした方がよりらしい使われ方のように思えた。

食事が済んでテントの中に籠って荷物の整理と明日の準備をしていたら、テントがひきつるような衝撃を受けた。通り抜ける人がテントの張り綱に足を引っかけたのだ。
すみません、と軽く挨拶してその人は去って行った。腹が立つが怒ってもしょうがないので曖昧な笑顔でやり過ごしたのだが、その後テントの後ろの方からバサバサとフライが風にあおられるような音が聞こえてきたのでチェックしたら、後ろのペグが抜けていた。。。

それを戻して再びテント内に籠り暫くののち、誰かに注意喚起をしながらこちらに歩いてくる人の声が聞こえた。

「その辺にテントのロープがあるから足を引っかけないように気を。。。あっ!」

小さな叫び声と同時にまたひきつるような衝撃。

おいおい、自分で引っかかったら世話無いだろう。。。とその躓いた人の方を見上げる。目があって、バツが悪そうにすみません、と言った後、人に注意しておいて自分が引っかかっちゃった。。。と言い訳しながら去って行った。
確かに人にエラそうに忠告した本人が躓いたんじゃ、彼の立場も台無しだろう。

どうやら我々がテントを建てた場所が、丁度通路から彼らのテントサイトへのショートカットになっていて通り抜けようとする人が多いらしい。
翌朝になって気が付いたのだが、このテントの張り綱はなぜか黒色で、夜はかなり見えにくい気がする。かくいう自分もトイレに行った帰りに引っかけてしまったので改善した方がよさそうだ。

荷物の整理が終わり時計を見たら、まだ22時になっていない。
が、やることもないので、ぼちぼち寝ることに・・・したのだが、あたりでは宴会が最高潮を迎えていて、学生サークルの連中はギターをかき鳴らして全員で大合唱してるし、上の方からは相変わらずレゲエが流れてくる。

「夜間は騒がないでください」と利用規約にも明記されているのだが、まだクールダウンするには少し早いかもしれない。
時折、場内を巡回する警備員も特に彼らを咎めるでもなく、ぶらぶらと見回っているだけだ。

自宅の近所でこんなどんちゃん騒ぎをやられたら殺気立つところだが、キャンプ場なら仕方もなかろう。何より、あちこち歩き回ってうちらは疲れも最高潮だ。
疲れは最高の睡眠薬ということで、寝袋にくるまってゴロゴロしていたら案外あっさりと眠れてしまった。

相変わらずテントに足をかけるやつがいて、その衝撃で目が覚めるのは閉口したが。。。

Posted by gen_charly