新島・式根島・神津島上陸【18】(2014/05/04)

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地鉈(ぢなた)温泉のお湯の加減がこの穴で確かめられるようになっているらしい。
手を穴の中に突っ込んでみると、確かにじんわりと温かさを感じた。

後述するが、これから向かう地鉈温泉は崖の下にあるため、わざわざそこまで行かなくてもここで湯加減を確認してから温泉へ行くことができるようになっているそうだ。
恐らく地面の近くに温泉の水脈があるのだと思うが、かなり地熱が高いことが分かる。

地鉈温泉への道の途中に「足地山展望台入口」と案内が出ている遊歩道があったので、ちょっと寄り道。

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階段を2、3分登ると小さな展望台に出た。
ここの三角点、ではなく多角点はなんだか可愛らしいことになっていた。

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で、今度こそ地鉈温泉だ。

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さっきも書いたが、地鉈温泉は海岸沿いに湧く温泉で、ご覧のとおり海岸まではかなりの崖を下りなければならない。
この狭い谷が、地面を鉈で割ったように見えることから地鉈温泉という名前になったとのこと。

階段を降り始めたらすぐに先客とすれ違ったが、その人はシャツの下に水着を着ていた。
この時は準備がいいなぁ、くらいにしか思わなかったが、後でそうした理由を痛感することになる。
階段を下っていくとやがて傾斜が緩くなり、狭い回廊のような道になる。

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回廊の両側は柔らかい軽石で、脆く削れやすいので、至る所に落書きがなされている。
その殆どはいついつに誰それが来たという内容だが、たまに石碑かと思うような詩的なものがあってギョっとする。

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うーん、詩人だなぁ。
で、程なく岩の合間に独特な色合いの水をたたえた場所に出る。

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これが、地鉈温泉。鉄分が多く含まれるためこのような色になっているそうだ。

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手前側に透明度の高い水たまりがあり、ここから温泉が湧出している。
湧きだすお湯によって水面に揺らぎが出来ていて、かなり温度が高そうだ。

これが岩々の間を流れ下り、やがて海水と混ざり合って適温になるらしいのだが。。。
今は潮が引き気味なのか、ところどころにある水たまりの殆どが温度が高くて入れない。
潮だまりと呼んでもいいような小さな水たまりはなんとなく適温そうだが、、、

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なんだか色合いが悪くてイマイチ入る勇気が出ない。。。w
もっと海岸に近い方へ降りてみたら、ようやく適温の場所を見つけ、あわててカミさんを呼ぶ。

適温と言っても、上澄みが温かくて下の方は少し冷たいという感じだ。
大きさが一人分くらいしかなかったので、自分的には足湯だけできればいいかなと思ったのだが、カミさんはせっかくだから入りたいという。

・・・って、どこで着替えるのさ?
周りを見渡すと奥の方の岩肌に「脱衣所」と書かれているのが見えたが、あそこまで行くのはちょっと面倒くさい。
最初にすれ違った人が水着を着ていた理由が分かった。上のトイレで着替えておけばこんなことで悩まないで済むわけだ。

そしたらカミさん、果敢にもちょっとした岩陰で着替えると言いだし、海側から見えないように自分が壁になることになったが、岩の角度が微妙で階段からは丸見えだった。
カミさんが上着をたくし上げようとしたら、間の悪いことに丁度階段を降りてくる数人の人影が。。。

カミさんは、大丈夫、見えないよ。といって着替えを続けようとするのだが、どう考えても見えてしまう位置で、はやる気持ちを抑えるように諭していると、降りてきたグループの一人がこちらに寄ってきて、湯加減はどうかと聞いてきた。

うっかり、殆どのところは熱くて入れないが何箇所か入れるところもありますよ、と正直に答えてしまった。
着替えようとしているんだから離れてよ、と無言で訴えるカミさんの目線に気づかないのか、その人は自分の話を聞いた後もなかなかその場を離れない。

「ここ、丁度良いらしいわよ!」

そういって脱衣所で着替えてきた同行のオッサンを呼び寄せると、そのオッサンを我々が見つけた湯船に入れてしまった。

「あーっ!きもちいー!こら最高だぁ!!」

歓喜の声を上げるオッサンを睨んだまま、仏頂面になっていくカミさん。。。


「ほんとにいい湯加減だぁ!いやーほんと気持ちいいよ!」

こら、やめなさい。。。
後でなだめるの大変なんだから。。。w

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こんな小さな写真でも、恨めしそうにオッサンを睨み付けるカミさんの背後に怒りのオーラが湧きあがっている様子がひしひしと伝わってくるw

いたたまれなくなって他に入れそうな場所がないか少し探したりしたのだが、カミさんのテンションは一挙にダウン、結局このまま戻ることになり地鉈温泉は体験できず。

今になって思えば、冷たい海水が下に沈んでいる訳だから、その辺で棒でも拾ってきてかき混ぜたら他の熱くて入れなかった所も案外入れたような気がする。
昔のバランス釜の風呂だったら入る前にかき混ぜるのが当たり前だったが、給湯器のお湯に入るようになってその感覚をすっかり忘れてしまっていた。。。
ま、後の祭り、ってことで。

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戻るときに階段を上っている最中にこんなものを見つけた。

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石碑の場所はここ。こんなところまで波が来るなんて、孤島で海が荒れると大変なんだなぁ。

で、他の温泉で仕切り直しをしよう、ということになり、もう一つ海沿いの天然露天風呂である足付(あしつき)温泉に行ってみることにしたのだが、途中で迷ってしまった。。。

Posted by gen_charly