2014/05/04
昨晩早寝をしたせいか、5時には目が覚めてしまった。なんて健康的なんだw
遅くまでバカ騒ぎしていた連中はさぞ熟睡しているのだろうと思ったら、既に行動を開始している人もちらほら見かけた。
みんな元気だね。。。
陽気がいい時期だったせいか、暑くも寒くもないのが幸いだった。また、銀マット+ヒトガタマット+寝袋の組み合わせは最強で、家で寝るのとほぼ変わらない寝心地で体が痛くなることもなく実に快適だった。これだけ快適なら、銀マットかヒトガタマットのどちらかは省略しても大丈夫だったかもしれない。
我々にとっての初めてのテント泊はなかなか幸先の良いスタートとなったようだ。
朝食は昨日かじやベーカリーで買った食パンに持参した缶詰を挟んでみた。
おいしいパンは何を挟んでもおいしい!
さて、今日は式根島を探検しに行く日だ。
式根島へは7時30分に出港する客船が一番早いのだが、8時に村営のにしき丸が出ており、せっかくなのでこれに乗ってみることにした。
テントに余分な荷物をデポして出発。まずは車を返却しなければならないので、レンタカー屋の近くのガソリンスタンドへ立ち寄り。
車を給油機の前に停めているというのに、待てど暮らせど事務所の中にいるおばちゃんがこちらに全く気が付かないので呼びに行った。
燃料計が4分割されているうちのひと目盛分減っていたので、結構使ったなと思ったら、4リットルちょっとしか入らなかった。
この車のタンクはそんなに少ないのか?
ガソリンはリッター200円ほど。島なら致し方ないところ。
それからすぐ近所の梅仁モータースへ車を返却しに行くと、主人が笑顔で迎えてくれた。
この車にそのまま乗りこんで港まで送ってくれるそうだ。
運転席を主人に譲ってウチらはリアシートに乗りこんだのだが、リアシートは近年なかなか経験できない狭さで乗っているとあまりの狭さ加減にだんだん楽しくなってくるw
その車中、主人が色々なことを教えてくれた。
「今日は式根島へ行くのかい?式根島は温泉がいっぱいあるけど、水が出ないんだよね。新島は水には恵まれててね、その辺を掘ると、すぐ地下水が出てくるんだよ。ママ下の辺りは掘ると温泉が出るんだけどね。だから水は新島から送水しているの。」
この話は聞いたことがある。
水が出なかったので、島に人が定住したのはわずか100年ほど前だと聞いた。
「僕はね、利島とか神津は行ったことあるんだけど、三宅とか御蔵はまだいったことがないんだよ。だって、船が竹芝いっちゃうでしょ?向こうに見えるけど、いちいち東京を経由して行ってらんないもの。。。」
言われてみればその通りだ。
何度か書いているが、東海汽船の航路は、竹芝から大島、利島、新島、式根島、神津島と進んでいく船と、竹芝から三宅島、御蔵島、八丈島へ行く船に系統が分かれていて、この辺の島の人たちと三宅の方の人たちが直接行き来することは出来ないのである。
そう聞くとなんだかとても不便な感じがする。
大島から島伝いに神津島まで行って、更に三宅島なども立ち寄って八丈島(できれば青ヶ島)へと寄港する長大航路があってもよさそうな気がするが、三宅島や八丈島は伊豆諸島の中では規模が大きくそれなりに需要もあるので、神津島まで行ってから向きを変えたのでは時間がかかりすぎる、ということなのだろうか。
ほかの島は回ったの?と聞いてきたので、まだ利島に行けてないと話すと、
「利島は何もないね。ほとんど釣り人しか行かない。海水浴も出来なければ温泉も湧かないしキャンプ場もない。折角だからもっと観光に力を入れればいいんだけどね。」
主人の話を聞いているうちに港に着いた。
お礼を言うと、
「そこの小屋で乗船券が買えるから中の人に話してみて。」
と言い残して店へと戻って行った。
コンテナハウスのようなチケット売り場にいたおじさんに声をかけ、往復のチケットを発券し てもらった。
周りにほかの乗客の姿はなく、村営船を利用している人は案外少ないのかと思ったが、出港の10分前くらいからぽつぽつと人が集まり始めた。
集まってくる人たちのほとんどが外国人で、どうやら団体が混ざっているらしい。
程なく村営船が入港してきた。
式根島には高校がないため、新島の高校へ通う子供たちや職場がある人などの貴重な移動手段になっている。梅仁モータースの主人も、村営船は赤字だけど止めるわけにはいかないと言っていた。
船は漁船ぐらいの大きさで、客室とデッキに分かれている。下船してきた乗客が、「いやー、ジェットコースターみたいだったねぇ」と言いながら降りてきて、波そんなに高いの?と不安になる。
そんなに揺れると船酔いが心配なので、デッキの上で風に当たっていることにしよう。
多少、物資の輸送も行っているらしいのだが、今回はいつもより量が多いのか、船員同士で積み方を巡って議論していた。
その物資は「アカイカ」と書かれていた。ということは式根島のどこかで食べることができるのかもしれないぞ。
期待に胸が膨らむ。
物資の積み込みが終わったら乗船開始。背後を見るといつの間にか大勢の人が並んでいる。
これ全員乗れるのか?
しかし外人の浮かれっぷりは日本人の比ではない。 今の段階でゴーグルとスノーケルを装着している人がいる。
レゲェだなぁ。。。