新島・式根島・神津島上陸【27】(2014/05/05)
このページで歩いたルートのGPSログ
現在位置がよくわからなくなってしまい、勘を頼りに歩いていくと、やがて「←天上山黒島登山口」という看板を見つけた。レンタカー手配の時に登山口が二つあると書いたが、それぞれ「黒島登山口」と「白島登山口」という名前が付いている。
港から神津沢を右手に見ながら進み、途中の天神橋の手前を左に行けば白島、右に行けば黒島の登山道にそれぞれ至るのだが、我々は沢の更に反対側の道をずっと歩いていたらしい。なので自動的に黒島登山口から登ることになった。
黒島登山口から山頂をめざし、山頂に広がるという砂漠を抜けて白島登山口へ下山するコースを通りたいと思う。
が、その辺は天気次第。。。
というか、背後に見える天上山の山容はどう見ても崖。あれにどこからどのようにアプローチするのだろうか?
想像がつかない。 本当に登れるのかなぁ。。。
道は相変わらずの急こう配が続き、既にだいぶ標高を稼いだ気がする。。。
何の花かな?
沿道に花畑が広がっていて、ピンクの花が咲き揃いとても見事だ・・・が撮影していたらまた雨がパラついてきた。。。
暫く歩くと、今度は風穴だそうだ。「山の神・冷風穴」というらしい。
風穴というと、富士山のふもとの洞窟のような風穴を想像するが、ここにあるのは50cm四方くらいのコンパクトサイズ。
それでも手を入れてみると、奥の方からひんやりとした風が吹き出してくる。夏の盛りに登っていたら一服の清涼剤になることだろう。
さっきまで時折ぱらつく程度だった雨が、とうとう間断なく降り続くようになってしまい、服が次第に湿ってくるようになったので、ここでレインコートを着込んでしまうことにした。
こんな状況で登山が続行できるのか不安になってきた。雨がしとしと降っているだけなら大した不安もないのだが、風が出てくるとちょっと危険な気がする。
カミさんにそんなことを話すと、じゃあ、行けるところまで行ってダメそうなら戻ろう、という話になった。
まぁ、命あっての物種だし、万が一遭難したら色々な人に迷惑をかけてしまうので、無理はしないようにしよう。
風穴のちょっと先で道が二手に分かれ、折り返す方が黒島登山口と出ている。
案内に沿って進むと、一つ目のヘアピンカーブのところにトイレがあり、一画にベンチを備えた庇のある休憩所があったので、ちょっと一休みすることにした。
時計を見るとちょうどお昼を回ったところだった。お昼のお弁当は頂上で食べるつもりで買ったのだが、この雨では屋根のない所で食事をとることは難しそうなので、ここでお昼にすることにした。
まぁ、待っていれば雨がやむかもしれないしね。
ちょっと場所がナニなのがアレですが。。。
ということで、カミさんのシャケ弁当と自分のミックスフライ弁当。カミさんは、シャケ弁に島のりがまぶしてあって少しでも島グルメが味わえるだろうと思ってこれを選んだそうだ。
どちらもかなりボリュームがあり、この後の登りで横っ腹が痛くなりそうなほど。でも、さっきから悪天候で下がり続けていたテンションも腹が膨れるにつれ幾分復活してきた!
山の上の方から時折人の話し声が聞こえているものの、いつまでたっても姿が見えないので気になっていたが、食事中に脇の道を3人組の若者が下山して行った。みなトレーナーにジーンズなどの格好で、雨具を持参していなかったようだ。
折からの雨に参ったことだろう。。。
ここまで他の人と全くすれ違わなかったので、人の気配があったことに心強さを感じた。
食休みしながら暫く様子を見ていたが、結局雨は止まず。とはいえ登山ができないような荒れ方というわけでもなく、これ以上待っていてもキリがなさそうだったので、覚悟を決めて出発した。
ほんの50m位先が登山口だった。
しかし、もうすでに大分登ったぞ。
地図を確認すると、多分この辺の標高も200m前後ありそうだ。天上山の山頂が572mということなので、この時点ですでに三分の一は登り終えたことになるわけだ。
登山者用に杖が置かれていて、普段なら割と気軽に登れる山なのだろう。今しがた下山してきた人がいるということは、道はそれなりに通れるはず。気持ちを引き締め、いざ天上山へ!と意気込んで登山を開始することに。
では、行って参ります。