富士山リベンジ【8】(2013/08/24)

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砂走りは前評判の通り、足腰への負担が少ないので楽に歩くことが出来た。ただし、踏み跡がないところ限定である。他の登山者の踏み跡を踏むと、ほとんど沈み込まないので、思った以上に首や腰に衝撃がくる。

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景色の先に二つ並んだ小山が見える。その姿から双子山というそうだ。

下山道の先に山小屋らしき白い建物が見えてきた。が、ざくざくと結構なペースで降り続けているはずなのに一向に近づいてこない。
視界を遮るものがないので近くに見えるが、見た目以上に遠いんだなぁ。。。

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斜面をまっすぐ直滑降で下っているので、九十九折れの登山道以上に勾配がきつい。ちょっと立ち止まろうにも5歩ぐらい進んでしまう。
ぜんたーい、とまれ!1,2,3,4,5!みたいな感じで笑える。

ようやくその山小屋の前まで来たが、やっていなかった。
後で調べたら、この山小屋は気象庁の避難小屋らしく、一般人は利用不可とのこと。

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山小屋を過ぎると勾配が緩やかになり、五合目大石茶屋まで続いている。
それまでの勾配に体が慣れてきた所だけに、角度が変わっただけでとても歩きにくい。
大砂走で貯金した歩きやすさをここで返しているようだ。。。

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そして大石茶屋へ到達。時計を見ると11時ちょっとすぎ。
何とか午前中に下山を果たすことが出来た。

いやいや、長い道のりだった。。。
茶屋のおかみさんが、「次のバスは12時なのでそれまで休憩して行ってください~」と手招きしているが素通り。

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それから間もなく、新五合目の鳥居に到着。神妙に潜り抜けて無事下山完了!

この日の登山ルートのGPSログ

だが、ここで終わりではない。ここから駐車場まで移動しなければならない。
駐車場まではバスかタクシーで行くことが出来るが、バス停で時間を確認すると次のバスは。。。2時間後!
周囲にゆっくりできそうな所がこれと言ってなく、2時間も時間をつぶせる気がしないし、何より早く車に戻って足を伸ばしたかったので、タクシーに乗りたいと提案。

タクシー乗り場には1台のタクシーが客待ち中だった。ガイドによるとここは普段客待ちをしていないらしい。あのタクシーが行っちゃったらタクシー会社に配車依頼をしなければならないので、あれに乗ろう、とカミさんに声をかける。

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が、「先に土産物屋を見てきてもいい?」とはぐらかされてしまった。

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2時間時間つぶしてバスで帰ろう、と言われれば、不承不承納得するところだが、はぐらかされるのが気に食わない。。。まぁ別に5分くらいなら大丈夫かなと思ったが、そのタクシーは5分もしないうちに走り去ってしまった。

仕方ないので、壁に描かれていたタクシー会社に何軒か電話する。が、軒並み御殿場口へ行く車がない、とか自衛隊の式典があって出払っている、とかで断られてしまった。

これで次のバスまでの2時間待ちが確定。もう、何してるんだよ。。。
少しカミさんにあたったが、カミさんはそれもはぐらかす。駐車場の隅に見えた「足湯」に行きたいという。どのみちあと2時間どこへも行けないんだから、好きにしろ。。。

この足湯はNPO法人がボランティアで運営しているそうだ、足湯の他にミネラルウォーターのサービスもあるそうだ。

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足湯と言っても温泉ではなくボイラーで沸かした井戸水とのこと。スタッフから勧められてカミさんは足を浸す。自分は後でどこかで温泉に入るし、靴を脱いだり履いたりが面倒だったのでお断りした。

無事下山できて心配事がなくなったせいか、それともカミさんの態度に苛立ったせいか、猛烈に小腹が空いてきた。で、持参したお菓子をつまんでいたらイライラが治まった。

そうか、空腹が原因だったか。。。ただタクシーを逃したのは返す返す残念だったが。
お菓子を食べたら喉が渇いたので、水を頂いた。常に飲みやすい水でお替りまで頂いてしまった。

 

スタッフが数人我々の傍らに来て話しかけてきた。そのうちの一人の男性はかつて富士山測候所で働いていたそうだ。かつては年に30回(!)くらい富士山に登っていたらしい。

「外人のグループが軽装で登っていきませんでしたか?」



と聞かれたので、頂上でガクガク震えていた人がいたことを話した。軍隊の特訓の一環だったらしいが、あれはいくらなんでもやりすぎな気がする。。。

頂上の天気を聞かれ、風雨が強くて参ったことを話すと、

「今くらいの時期は朝晩荒れることが多いんだよねぇ。9月に入ると落ち着くんですけどね。」



と教えてくれた。そうだったのか。。。

今度は別のスタッフが、カミさんを見て「あれ?なんだかどこかで会ったことがありませんか?」というと、他のスタッフも「私もどこかで見た気がしていたんですよね。ツアーのガイドとかしていませんでした?」と言う。カミさん、ガイドの仕事してたんだw
・・・すみません、多分別人です。

そのうち、別の登山客が来て足湯に入るというので、我々はお暇することに。
バス停に戻って時計を見ると、もう30分ほどで来るようだ。なんだかんだ一時間くらい潰したのか。
リュックの荷物を整理していたら、バスが来た。2時間をどうやって過ごすかうんざりしてたが、杞憂だった。

バスに乗り込んだら、いろいろ解放された安心感からかすぐに眠ってしまった。気が付いたら駐車場のバス停に到着していた。

荷物を車に積み込んで、ようやく一安心。帰ってきたぞー。
このまま車で仮眠をとろうと思っていたのだが、カミさんが先に風呂に入りたいというので、とりあえず出発。風呂へと向かう車中、ほうとうが食べたいと話したらカミさんも同意見だった。晩御飯はほうとうで決まり。

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お風呂は山中湖の湖畔にある湖水亭たかむらにやってきた。
以前に別の用事でここを通った時に見つけたお風呂で、日帰り入浴500円とこの辺の他の温泉より良心的なプライスで入浴できる。ただし浴槽が一つしかないので、あれこれ入りたい向きは他のお風呂に行った方が良いと思うが。

受付にいた主人から、「ここのお風呂はヒマラヤの岩塩を使っているので、あとでぜひ感想を聞かせてください。」と言われて入浴。風呂は湯船と洗い場のみ。透明なお湯は丁度良い湯加減で、登山の疲れが癒されていく。岩塩の効果がどうだったか、正直あまりよく分からなかったが、主人には当たり障りのないことを答えておいた。

さっぱりとしたところで、晩御飯。どこで食べるか少し迷ったが、結局おなじみの小作で食べることにした。

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自分は豚肉ほうとう、カミさんはかぼちゃほうとうを注文。

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空腹に飢えた体に、ほうとうの優しい味が沁みこんでいく。。。うまい。

 

食事を済ませたら、18時過ぎだった。道の駅で仮眠をとって帰るつもりだったが、この疲れっぷりでは、一度寝たら朝まで起きれなさそうだったので、このまま一泊して明日帰ることにした。
泊まる道の駅は、道の駅「富士吉田」にした。

東京は連日の猛暑で寝るのも一苦労だが、富士吉田は標高も高く、快適に熟睡することができた。

 

Posted by gen_charly