長野で忍者になる【1】(2020/10/17~10/18)

チビの幼稚園の運動会が雨天順延となってしまい、ぽっかりと予定が空いてしまったので、思い付きでドライブに出かけることにした。

なんか、このところ堰を切ったようにあちこちに出かけている。このところのコロナ自粛に対する反動だろうか。
もちろん、緊急事態宣言が解除されてもう大丈夫、と無警戒に出かけている訳ではない。
コロナの感染予防は、秩父ドライブ筑波山の山登りを敢行したことにより、このくらいまでなら大丈夫だろう、と言うのが何となく分かってきた。基本的には屋外で他人と適切な距離をとること、屋内でも風通しの悪い所にはいかないこと、都度都度手洗いや手指の消毒を徹底すること、と言った辺りを意識して行動していれば大丈夫そうだ。

もう一つ、観光地で商売を営む人たちが感染への恐怖故、観光客を敬遠したり、他県ナンバーの車を見て文句をつけたり、傷を付けられたり、などという事件が頻発しているという報道がテレビで繰り返し放送されていたのも、お出かけを躊躇う要因だった。
だが実際に行って見たら、入店前の体温計測や消毒、マスク着用の徹底などは普通に求められるものの、そんなに殺気立った世界でもなかったので安心したということもある。

そう言った意味では、水族館とか映画館とかにはちょっと足が向かないし、チビが大好きなキッズコーナーにも近寄りがたい。
それにマスクを常につけていなさい、と言われるのもチビ的には煩わしさを感じているかもしれない。

でも、そこは我慢してもらうしかない。ずっと家にいるよりはマシだろうと思う。

ま、色々御託を並べたが、一言でいえば大丈夫だと思ったから出かけた、と言うだけの話なのだが。
カミさんがリンゴ狩りがしたい、という。リンゴと言えば長野。リンゴ狩りをしに行こう、ということになった。


2020/10/17

珍しく、出発は夜になった。晩御飯とお風呂を済ませてから出発したので、20時過ぎである。
上信越道をひた走り、長野の小布施の街に着いたのは23時過ぎ。もちろんチビは途中でお休みあそばされた。

道の駅オアシスおぶせが宿泊地となった。
例によって車内の寝床づくりのために一時的にカミさんとチビに外に出てもらうことにしたのだが、カミさんから発せられた一言にハッとする。

「チビの靴は?」

・・・あっ。
出発時に雨が降っていたので、長靴を履かせて車に乗せたのだが、運動靴を車に入れるのを忘れた。雨が止んだ時のことを全く考えていなかった。

このまま雨続きならそれでも問題ないが、晴れているのに長靴はかわいそうだ。
明日どこかで買うか。

チビは眠っていたので、そのままカミさんが抱っこして外に連れ出したが、寝床の準備が終わって戻ってきたときには目を覚ましていた。車外にいる間に目が覚めてしまったようである。悪いことをした。


2020/10/18

寝床を片付けている間、二人は朝散歩。

長靴がちょっと小さいらしく、履かせようとしたら足が痛くなるから嫌だ、と嫌がられてしまった。今更。。。
仕方ないので、靴下を履かせてその上にビニール袋をまいて靴の代わりにした。

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なんか、ゆるキャラのようないでたちに微笑ましさを感じなくもなかったが、端から見たらちょっとどうかと思う光景だ。たぶん自分がこんな格好でウロウロしている子供を見たら、見てはいけないものを見るように、目線を逸らしつつチラチラ見てしまう気がするw

だが、カミさんはそれが当たり前のソリューションであるかのように、手際よくビニール袋をかぶせていた。ママ的にはあるあるなのだろうか。

子供にこんな格好をさせてしまって不憫に思ったが、チビは案外新鮮な感触を楽しんでいたようである。

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朝食をとって出発。靴屋がまだ開いていないので、先にリンゴ狩りに行く。
向かう先はネットの評判を見て決めた、長野市の「三栄農園」という農園だ。ここだけはチビは説得して長靴で。
まぁ、ビニール袋よりいいでしょ?

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スタッフに農園に案内され、品種やもぎ方の手ほどきを受ける。
甘いのはシナノゴールドという品種とシナノスイートという品種だが、若干時期を過ぎつつあるそうで、めぼしいものは収穫済みとのこと。

他に、秋映、紅玉、サンふじといった品種もあるが、それらは若干酸味が強いらしい。

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もいで食べてもよいのだが、傍らのかごに既にもいであるものが置かれている。上述のとおりあらかた収穫が終わっていて、脚立を使わないと届かないようなところに実がなっているので、収穫を体験しなくてもよい人はここから取った方がお手軽である。

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我々は双方合わせ技でいただいた。体験として何個かもいだが、高い場所なので脚立の位置決めが難しく、収穫に手間取る。
そこに時間をかけていると、リンゴを食べる時間がその分減ってしまう。それでは何をしに来たのか分からなくなってしまうので、一つ二つもいだら、あとはかごの中のリンゴから甘そうなところを選んで食べた。

スタッフの説明通り、シナノゴールド、シナノスイートの甘さは格別だった。他の品種はそれらと較べたら少し酸味があるが、その分さっぱりと食べられる。

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だが、5玉くらい食べたところで満腹。普段いっぺんに5玉なんて食べない。一気に食べるとありがたみもへったくれもない。
あとは持ち帰り用としてかご一杯に収穫した。

入園料がいくらだったか忘れてしまったが、かご一杯のおいしいリンゴを持ち帰ってこの値段なら納得だね、という話をカミさんとした記憶があるので、他のリンゴ農園よりは安かったのだろうと思う。

ちなみに、この農園は2019年の台風19号で千曲川が氾濫した際に、農園のほとんどが水没する被害にあっている。
我々が行ったのがその翌年。その時点では
建物を修繕して現地で営業していたのだが、その後建物が使えなくなってしまったようで、今は飯綱町の方に移転しているとのこと。

リンゴを沢山ゲットしてほくほく顔の二人を乗せ、チビの靴を買いに。
スニーカー姿になってようやく普通の子になれたw

Posted by gen_charly