鹿児島へ【3】(2006/08/14)

— あな、のすたるじい —

7時半くらいに起こされて、周りを見ると、既にみんな起きていて、原付が一番寝坊です。。。
普段休みの日は昼近くまで寝ているタイプなので、7時半でも充分早起きなのですが、朝食を済ませると目も覚めてきたので、食後の一服を兼ねて近所をお散歩。

20060814_085658

20060814_085345

外へ出ると、天気は快晴。夏の日差しがガンガン照りつけてきて気分がよいです。
お母さんの実家は畜産をやっているそうで、奥の納屋には牛とニワトリが飼育されています。

20060814_090232

目の前の路地をここへ来る時に来た道とは反対へ歩いてみると、すぐに森に入り込み、森林浴を楽しみながらブラブラしてみると、ちょっと行ったところで視界が開けてきました。

20060814_090823

道の脇にはひときわ大きな菩提樹と鳥居があって、その奥には小さな祠があります。

20060814_090951

どこまで続いているのか分からないあぜ道の先は木々が青々と茂った山へと吸い込まれています。
突然30年くらいタイムスリップしたような錯覚に襲われ、無性に感動。

この先がどこに続いているのか、もう少し冒険してみたい衝動に駆られましたが、家族に何も言わずに出てきているので、とりあえず一旦戻る事に。

家まで戻ってみると、みんなは何かの準備を済ませて家を出ようとしている所でした。
カミさんに聞くと、これからお墓参りに行くそうです。
原付も合流して付いていくと、途中までさっき通ってきた道でした。

お墓参りを済ませて再び家に戻ってくると、ちょっとした暇が出来たので、庭で飼われている犬と戯れて時間つぶし。適当にちょっかいを出して遊んでいると、子供たちも集まってきて、ひとしきりみんなで戯れタイム。

カミさんから声がかかり、一服したら出発しようというので、部屋に戻って冷たい麦茶で一服。
汗が引いたところで、挨拶をしてお母さんの実家を後にすることになりました。

原付は鹿児島に来るのは初めてだったので、色々観光とかしたかったのですが、流石に行き帰りが車だと他のスケジュールを考えてもそれほど時間が取れず、また、ご両親にとっては鹿児島は地元で、折角なら違うところを観光したい、という事だったので、鹿児島観光の時間は今日の午後半日だけにして、明日は帰りながら道々の観光地を訪ねる事になりました。

そうなるとそれほどあちこち見て回る事も出来なさそうなので、鹿児島といって一番メジャーな観光地、桜島へ行く事になりました。

その前に、大口の中心にある、大口鉄道記念館を訪ねてみることに。
ここには先に触れた山野線と宮之城線が走っていた頃の、鉄道の色々な用品が展示されていて、なかなか楽しいです。

20060814_114812

お父さんはそれなりに楽しんでいたようですが、女性陣は流石に興味が無かったようで、さっと見学してロビーに行ってしまいました。

その後、建物をぶらぶらしていて見つけた喫茶店で小休止。
ここは九州名物の「しろくま」というカキ氷も出している店だったので、頼んでみる事に。

暫くして出てきたものは、原付が見た事のあるしろくまとは似ても似つかないものでした。
コンビニでも売られている白熊は、プラスチックの容器に固められたかき氷が収まっている物で、そういうイメージで居たのですが、出てきたしろくまはさらさらのてんこ盛りのカキ氷にシロップがわんさとかかった、なかなかにボリューミーな食べ物でした。

お約束どおり、頭痛に顔をしかめながらかき込んで、これだけでお腹一杯になる量で大満足。
写真を撮っておかなかったのが悔やまれます。。。

— 修行温泉 —

店を出て、次に目指すは桜島
大口から高速を乗り継いで二時間くらいで、桜島に到着。

20060814_145925

まずは桜島の展望台へ。
桜島は言うまでも無く絶賛活動中の活火山なので、山へ登ることは出来ないわけですが、どの道時間もないので、展望台からの眺めだけで満足です。。。

20060814_150059

続いて、桜島で一番見たかった場所、黒神神社へ。
黒神神社は大正時代の噴火の時の溶岩で、ほぼ埋まりかけた鳥居があるという神社です。

入り口に車を止めると、すぐにその鳥居が見えてきます。

ご覧の通り、鳥居の上の部分を残して後はすっぽり溶岩の中に埋もれてしまっています。
桜島の噴火の凄さを物語っています。

20060814_152900

その後、折角なので温泉に入りたいと女性陣からリクエストがあり、フェリーの港の方に行く道を走らせていると、通りがかりに古里温泉という温泉街を見つけました。

ということで、ふらりと立ち寄ってみた訳ですが、この温泉只者ではありませんでした。

入り口で「露天風呂は混浴なのでこれを着てください」と、白装束のような湯浴み着を渡されました。入り口から中に入ると、まずは内湯がありました。
ここで体を流すついでに少し浸かってみると、お湯は少し熱めで、あまり長い時間入っていられません。
窓の外は鹿児島湾が一望でき、展望はなかなかのものです。

で、露天風呂に行きませんか、とお父さんに声を掛けて白装束を着込んでから、入り口と反対側のドアを出ると、手作り感あふれる通路の脇にいきなり立派なエレベーターが。
このエレベーターでがけ下にある露天風呂へ向かうわけですが、このエレベーターは斜行エレベーターと呼ばれる珍しいタイプのエレベーターでした。

原付はこの時初めて乗ったのですが、ドアが閉まった後、ゴンドラが斜めに進んでいく感覚はなかなか新鮮。
下に降りると、海を眼前に、池のように配された露天風呂が広がり、奥には祠まであしらわれています。

結構沢山の人が来ていて、老若男女が思い思いに風呂に浸かっていたり、端の方で休んでいたりします。
白装束だと、水に浸かった時に透けるんじゃないかと思ったのですが、そこはそれ。
生地はしっかりと厚めに作られているので、肌が透けるような事はありませんでした。

若い人も結構居ただけに、そこんとこちょっと残念。。。
まぁ、こっちもチ○コが透けたら堪らないので、これでOKです。。。

お湯は若干ぬるめで、温泉というより温水プールに入っているような感じです。
いくつかの浴槽を巡っていたら家の女性陣も降りてきて合流。
充分堪能して上がる事になりました。

いや~、なかなか面白い風呂でした。

— さくらドライブスルー —

さて、時間もだいぶ回ってきたので、そろそろ帰りのコースです。
帰りは、桜島から鹿児島までフェリーで移動。

車を納めてデッキに上がると、相変わらず蒸し暑い潮風が頬を撫で付けてきますが、日も暮れかけて幾らか凌ぎやすい陽気です。

20060814_183246

隣にいた子供がドラえもんの唄を口ずさんでいました。
次の瞬間、カミさんの声で唄の続きが聞こえてきました。

コラ、人の鼻歌を泥棒するんじゃない!
せめて本人が居なくなってからにしなさい。。。Orz

子供たちは、怪しげな大人にうろたえたか、どこかへ行ってしまいました。。。
そんなこんなで、フェリーは15分とちょっとで、鹿児島港に到着。
日が暮れてしまったので、鹿児島市内は素通りして、帰りの行軍スタート!

走り始めて少しした時にカミさんの携帯がなりました。
例の司会をしてくれたおじさんからです。

「馬刺しを用意したから渡したいんだけれども、熊本に入ったら高速バスの停留所に寄ってくれる?」

まさか、そんなお気遣いを頂いているとは思いも寄らす。。。
ありがたく立ち寄らせてもらうことにしました。

そんな訳で、熊本の市街に近いバス停(停留場名は忘れましたが。。。)に立ち寄り。
高速のバス停に立ち寄るなど初めての経験だったので、妙に興奮しました。

おじさんと、その奥さんが停留場で待っていて、手を振って迎えてくれました。

で、お土産を頂くことになった訳ですが、あいにく、原付のスパイクは後ろの窓がスウィング式でちょっとしか開けられません。

なので、ドアを開けてお土産を受け取りました。
出発する時も、おじさんたちに挨拶するにも、ガラスがスモークになっていて外からは見えないので、ちゃんと挨拶しているかどうか向こうには見えなかったと思います。。。
これは、非常に問題ですね。。。

しかし、馬刺しをドライブスルーするとは思いも寄りませんでしたw
おじさんの心意気に感謝です。

再び走り始めると暫く行ったところで、突如車のエンジンがぐずつき始めました。
1500回転付近で引っかかるような挙動を示すので、途中休憩を兼ねて立ち寄ったサービスエリアでエンジンを点検。
・・・といっても原付はエンジンの中身はよく分かっていないので、見た目でおかしい所がないことくらいしか確認できませんでしたが。。。

結局原因が分からず、再び走らせると相変わらずエンジンはグズグズ言っていて、このまま東京まで走るのも不安があったので、とりあえず高速を一旦降りてホンダのディーラーへ行くことに。
調べてもらうと、エンジンのプラグケーブルが不調になっていたとかで、保証の範囲で交換してもらい無事復活。

明日はしまなみ海道を抜けて四国を回ろうという話になっているので、入り口となる尾道が本日の目的地となりました。

Posted by gen_charly