沖縄離島探訪【10】(2006/11/23)

空港近くのレンタカー屋に立ち寄り、事前にネットで予約を入れていたレンタカーの手配を。
店員はいかにもウチナンチュという顔立ちをした方で、語尾に「○○しましょうね~」をつけて話していたのがなんとも印象深いです。
(「○○しましょうね~」というのは沖縄では割と普通に使う方言らしいのですが、ナイチャー(本土の人)の感覚では、子供扱いされているように聞こえてしまい、くすぐったい感じですw)

手続きが終わって用意された車は、スバルのR2。
これまたレンタカーとしては割と珍しい車だw

車に乗り込み、まずは腹ごしらえという事で、事前にネットで調べていた、 のりば食堂 という食堂へ。

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ナビの案内に従って到着すると、店構えはちょっと微妙な建物ですが、店の前の駐車場には車が沢山止まっていて、人気の程が伺えます。

期待して店内に入ってみると、丁度昼時だったからかあいにくの満席で、少し待たされてから席に通されました。

原付が頼んだのが、鶏の照焼き丼、カミさんが頼んだのが、そば定食です。

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10分くらいで料理が出てきました。

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まず見てびっくりしたのがその量の多さ。
でもこのくらいの量なら何とか食べられそうです。

味は定食屋らしい味付けで、安心できる美味しさ。
カミさんと丼を交換したりして食べていたのですが。。。

3行前で何とか食べられそうと言った舌の根も乾かないうちに、この原付が食べきれずギブアップ。。。
昨日まで腹を壊して体調が万全でなかったのもあるかもしれませんが、何せ量が多くて、丼の3分の1くらい残してしまいました。。。

それでもお会計すると、それぞれ650円。安い!
パンパンになった腹をかかえて店を出て、車の中で腹が落ち着くまで小休止。

10分くらいしてどうにか腹が落ち着いてきたので、出発する事に。
あまりあちこち見る時間は無いので、とりあえず島を反時計回りに回っていこうと思います。

まずは、名蔵湿原に到着。

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浜辺をちょろちょろ動き回るカニとたわむれたりして、次の目的地へ。

次に訪れたのが、石垣島でもっとも有名な観光地、川平(かびら)湾にやってきました。

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白い砂浜、青い海、多島海の美がいっぺんに楽しめる場所です。
とは言っても今日はやや曇り勝ちな天気なので、あまりコントラストの高い写真は撮れませんが。

平日だというのに沢山の観光バスが止まっていて、島一番の観光地だけはあります。
観光客も沢山いて、思いのほか賑やかです。

砂浜に下りてみると、ここでもカニが沢山。
カミさんが真っ白なカニを捕まえたので、記念に一枚w

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。。。とかいって二人が戯れている横でなにやら独り言をゴニョゴニョ言いながら砂を集めているおばさんが一人。
独り言を聞くとはなしに聞いていると、どうもこの砂浜で星の砂が取れると思って一生懸命集めているようです。

その姿は、甲子園の土を集める高校球児w
何が彼女をそうさせているのか分かりませんが、その姿は一同涙を禁じえません。。。

何枚か写真を撮ったりして川平湾を後にします。
次は島の北東に細長く伸びる平久保半島の先にある平久保崎へ行ってみようと思います。

石垣島は平久保半島を除くとほぼ真四角な形の島で、島の北側は於茂登(おもと)岳をはじめとする山間部になっており、南側に市街地が広がっています。
そんな形の島なので、北岸には大きな集落が無く、のどかな道が続きます。

その途中、「米子焼工房」という店を見つけました。
店の前には独創的で大きな焼き物が沢山置かれています。

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どこかで見た事のあるデザインと色使い、と思ったら、沖縄本島に旅行に行った時に見つけてお土産に買ったシーサーと同じです。
およそ一般的なシーサーのデザインとはかけ離れた愛嬌のある顔立ちのシーサーで、最近はお土産としてかなり人気があるものです。

石垣島で作っていたんですね。
折角なので、ちょっと立ち寄ってみる事にします。

店の外には人間の背丈より大きな巨大シーサーがあちこちに鎮座していて、店内にも所狭しとシーサーが並べられています。
そのどれもが少しずつデザインが異なっていて、一つ一つが手作りである事が分かります。

レジにいた女性と少し話をする事が出来ました。

「ここのシーサーは那覇でもお土産でよく売っているのを見かけるのですが、全部ここで作っているのですか?」

「そうですよ。」

「一人で作っているのですか?」

「あっちの小屋の方で作っているんですが、基本的に一人でデザインを作っています。」

「どんな人なんですか?」

「おじいさんですよw。60過ぎの。」

なんと、こんな若者ウケしそうな置物を作っているのがそんなに年上の人だとは思いもしませんでした。
発想が自由で気持ちが若いのでしょうね。

原付も自宅用とお土産用で2セット購入。
お礼を言って店を出ました。

てっきり工場で大量生産しているのだと思ったらちゃんと手作りしていたのですね。
ちょっと意外でした。

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(店の前にたむろしていたネコたち)

更に車を走らせ、平久保半島へ。
この半島は細長い半島なので、半島の真ん中を県道が一本平久保崎に向かって延びています。
両側は牧場と穀倉地帯になっていて、とてものどかな景色が広がっています。

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ずーっと運転していると眠くなってくるので、ところどころで車を降りて小休止。

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そんな感じで50分くらい走ると突き当たりの平久保崎に到着。
意外と距離がありました。

岬の入り口の駐車場に車を停めて平久保崎灯台へ続く遊歩道を歩いていると、背後から草刈機のようなエンジン音が聞こえてきたので振り返ってみると、上空をエンジンつきのパラグライダーのような物に乗って浮かんでいる人が居ます。

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面白そうだなぁ、と思いながら眺めていると向こうから手を振ってくれたので、こっちも手を振り返しました。
彼(彼女?)はそのまま海のほうへ抜けていってしまいました。

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灯台に立つと辺りは全て海。なかなかの絶景が広がっています。

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時間はもう少しで夕方という時間で、傾いた太陽が海面に反射してギラギラと輝いています。

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15分くらい散策して、そろそろ戻りの時間になってしまいました。
再び車に乗り込んで、今度は空港に向けて走ります。

空港へ向かう途中にアオサンゴの群落があることで有名な白保(しらほ)という場所があるのですが、時間が無いので今回はパス。
一時間くらいかかって空港に戻ってきました。

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レンタカーを返車して、空港で手続きを済ませると、程なく搭乗開始。
なかなかいいタイム!

那覇まで向かう飛行機19:30発。
既に日が暮れてしまい、景色も見られないようだったので、仮眠タイムにしました。

那覇到着後はツアーに含まれていたホテル、「ホテル法華クラブ那覇・新都心」 へ。
法華クラブって、法華経と何か関係が有るのかと思って調べてみると、オーナーが法華経の熱心な信者だそうで、ホテルの名前にも法華をつけたそうです。

大きな駅の近くでよく見かけるなぁ、とは思っていたのですが、歴史は古く、日本で一番最初にビジネスホテルを開業したホテルといわれているそうです。

フロントで手続きを済ませると、鍵を渡された部屋は12階の部屋です。
部屋に入ってまずびっくりしたのが充実したアメニティ。
女性用としてヘアバンドなども揃えられています。

風呂は部屋にもユニットバスがありますが13階には大浴場が有るとの事で、早速二人して入りに行く事に。
鍵がひとつしかないので、確実に早く上がる原付が鍵を預かる事にしました。

大浴場は本土の系列のホテルだけに、いかにも日本的な風情で、ビジネスホテルの大浴場にしてはかなり立派な雰囲気です。
浴槽の奥には大きな窓がしつらえてあって、那覇の夜景が一望できます。

風呂を済ませて部屋に戻り、旅行前に職場で頼まれていたアンケートを済ませておこうと、原付にしては珍しく、旅行中の仕事タイムです。

アンケートをちまちま記入し始めて気がつくと30分ほど経っていましたが、一向にカミさんが戻ってきません。
カミさんはそこの風呂が気に入ると長風呂をする事があるので、ここの風呂も気に入ったんだなぁ、と思いながらアンケート記入を続けていると、40分経っても、50分経っても戻ってきません。

もしや風呂で倒れているのではないかと、ちょっと心配になったのですが、まさか女湯に呼びに行くわけにも行かず、かといってフロントに話して騒ぎを大きくするのも気が引けたので、そのまま待っていると、やっと扉をコンコン、と叩く音が聞こえました。

ドアスコープから廊下を見ると、奥様がちょっとしょんぼりした顔をして佇んでいます。
ドアを開けて招き入れると、憤懣やるかたない、という顔で話し始めました。

どうやら、カミさん、部屋を間違えて覚えていたらしく、二つ隣の部屋を一生懸命ノックしていたのだとかw
で、たまたまその部屋は空室だったようで、反応が無く、原付が長風呂をしているか、部屋で寝ているかしているのだろうと思い込んで、13階と12階を何度も往復した挙句、やっと部屋が間違っている可能性に気付いて、結局フロントで正しい部屋番号を確認してどうにか戻ってきたのだとか。

二つ隣が人の居る部屋じゃなくてよかったね、と慰めにもならない慰めで、なんとか落ち着かせて晩御飯タイム。

やれやれ。。。w

晩御飯と言っても石垣島で食べた昼ごはんがあまりにもパンチがありすぎて全然お腹が減らないので、昨日与那国で買ったカジキのかまぼこをつまみにチビチビやる事になりました。

原付は酒が飲めないので、コーラでご相伴。。。
テレビなどを見ながらお互い一缶開けて、今日のところはお開き。

Posted by gen_charly