瀬戸内周遊初日の出【１３】（2014/01/01）

大久野島へと向かう道すがら、広島市街に入る頃にふとアストラムという鉄道のことが頭に浮かんだ。
広島も容易に訪れることができない街なので、折角だからちょこっと寄り道して撮影しておきたい。
まぁ、立ち寄ろうが寄るまいが、時間は既に１５時を回っており、今から大久野島に行ってもじっくり散策することは出来なさそうなので、大久野島は明日の朝イチ上陸に変更して、それまでは広島周辺の散策にあてがうことにした。

予定を変更して電車の写真かよ、とカミさんに言われそうな気がしたので、苦し紛れに広島風お好み焼きを食べてから行こう、と話したら、すんなり合意がとれた。

やっぱり食い物の力は偉大だｗともあれ、撮影地を適当にアタリをつけて、中筋駅という駅に行って見ることにした。

１５時半ごろ中筋駅に到着したが、駅前に車を駐車しておけそうな場所がなかった。ナビで適当な駐車場を探すと、付近に安佐南区役所があったので、そこに停めさせてもらう事に。

カミさんが、どうせなら繁華街の観光客向けの店ではなく、地元民御用達のような店のおみ焼きが食べたい、と言う。
まぁ区役所の近くならそういう店もあるかもしれないね、と言いいながら駐車場から歩き始めたら、程なく地元の人向けっぽい小さなお好み焼き屋を発見・・・したが、案の定お休みだ。

するとカミさん、近くで犬を散歩していた人を捕まえて、「この辺でお奨めのお好み焼きの店とかありますか？」と果敢にも聞き込み調査開始。その人はやや面食らった顔をして「いやぁ、その辺に結構あるんですけど、なにせ元旦やけぇねぇ。。。」と困惑と苦笑が混ざったような顔で答えてくれた。

元日だもんね。。。広島の街中まで行けば観光客向けの店ならいくらでもありそうだが、ここみたいなベッドタウンではあまり期待できなさそうだ。

まぁ、お好み焼きはいったんおいておいて、先に撮影をしようと中筋駅に向かう。

が、中筋駅は列車を綺麗に撮れる場所がなかったので、一駅先の古市駅まで乗って、そこで写真を撮影。
古市駅から安佐南区役所までは歩いて戻ることにした。戻る道筋に営業しているお好み焼き屋があることを期待して。

アストラムは中筋駅まで北進し、その先で大きくカーブして西に進路を変え古市駅に至っている。
いわば区役所を中心に扇形を描くようなルートになっているのだが、その辺を考慮せず電車に乗ってしまったので、駅を降りてから区役所へ向かう道を調べたら、思ったよりもだいぶ近い。

ワンチャン期待しての散策だったが、結局お好み焼き屋は見つからなかった。
なんとなく腰を折られたので、お好み焼きは一旦キャリーオーバーということにして先に進むことに。

広島の南方にある呉市に、かつて走っていた呉市電の車両が保存されている場所があるという話を以前聞いていた。呉は道すがらになるので、その写真を撮ってから、明日の大久野島最寄りの竹原市の道の駅を目指そうと思う。
ついでに温泉があればそこで入浴も済ませよう、ということでカミさんに探しておいてもらうことに。

広島市の中心部まで入ってきたところで、広島城が見えてきた。
お堀端の信号で止まると、破魔矢を持った大勢の家族連れが信号を渡っていく。

ここにも神社があるのか。ということで急遽、車を近所の駐車場に停めて散策してみることに。
調べてみると、ここの神社は広島護国神社というらしい。

でもね、ここは広島のどまんなか。数多の広島っ子がこぞって初詣に訪れる場所だけに、入口の手前からたいそうな渋滞をしている。この行列に並んでお参りするだけの時間は取れないので、結局見るだけで終わってしまった。

ついでに広島城の方へと歩く。とはいっても、ここも天守閣に登ったら時間がかかりそうなので、外から眺めるだけに留める。

そんな感じでちょっとした休憩も終わり、再び呉市へと向かい、１時間弱で件の市電がある呉ポートピアパークにやってきた。
ぶっちゃけ、ポートピアパークで遊ぶつもりはない。そんな時間もない。出来れば敷地周辺から車両だけ撮影できれば良いのだが、ぐるりと敷地周りを走ってみたものの、敷地外から見える所には置かれていなかった。

開園していたら、料金次第で撮影のためだけの入場も辞さないつもりでいたのだが、正面ゲートの方に回ると、幸い？今日はお休みであった。カミさんから白い目で見られずに済んで胸をなでおろすｗ

助手席で周辺の日帰り温泉を探していたカミさんから、呉市の郊外、音戸の瀬戸のほとりに温泉を見つけた、と報告があった。

音戸大橋への交差点から山を少し登ったところに、音戸うずしお温泉「汐音（しおん）」という温泉がある。

ここは音戸瀬戸の美しい眺望が売りの温泉で、料金は７５０円。
ただし、内湯のみなら４００円とのこと。

外はすでに暗く、眺望もへったくれもないと思ったが、駐車場から見えた夜景はなかなかだ。夜景を見ながらの入浴もオツなものと思うが、もうここでみたからいいやｗ
お湯は塩化物泉で、海水に近い成分で湯冷めしにくいのが特徴だそうだ。
自分は肌が少し弱いのでいくらか刺激を感じたが、能書き通り風呂から上がった後はずっとポカポカで夜の車中泊も安心である。

途中、広という町のトップバリュで食料を調達し、そこからおよそ５０分で道の駅「たけはら」に到着。
夕食にはだいぶ遅い時間になっているので、急いで準備。