富士山に登ろう【6】(2009/09/06)
2人が食事している間に回復すれば大団円だったのだが、世の中そんなにうまくはいかない。一向に体調が戻らないので、ちょっとこのまま休ませてくれと伝えてそのまま臥せっていたらようやく痛みのはざまに眠気を感じるようになった。
自分の場合、眠れば復活すると書いたが、眠るまでが大変なのだ。眠気を催してもその眠気に身を委ねようとしたら頭痛がひどくなるのだ。その頭痛によって眠気が途切れて ...
富士山に登ろう【5】(2009/09/05~09/06)
これまで何度も日の出館は標高が低い所にあると書いたが、それは富士山の標高と比較してという話で、日の出館自体は標高は2800m付近にある。つまり既にそこいらの山よりも高い位置にいるのだ。
五合目に到着してから既に8時間以上経過しているので、高地順応は十分すぎる程できているはずなのだが、登り始めたらすぐに息が上がり始めた。なのでつづら折りの登山道を2つほど折り返すごとに小休 ...
富士山に登ろう【4】(2009/09/05)
カミさんが過去の富士登山で宿泊した山小屋は、グループ単位でまとまって寝床を用意されていたらしいのだが、ここは男女別になるとのこと。奥行きが7、8メートルほどの部屋の両側に押入のように2段になった板が敷かれている。左側が男性、右側が女性だそうだ。
その板の上には壁際に枕がびっしりと並べられている。1人あたりの割り当てはわずか50cmほど。ちょっとでも身動きし ...
富士山に登ろう【3】(2009/09/05)
2009/09/05
いよいよ出発である。今回のツアーは東京駅からツアーバスに乗って一気に吉田口五合目まで運んでもらう。そこで暫く高地順応してから登山を開始し、七合目にある山小屋まで登ってそこで1泊。夜のうちに出発して明け方に山頂まで登り、ご来光を見た後速やかに下山、そして再びバスで帰着というプランになっている。
集合時間は6:20東京駅八重洲口である ...
富士山に登ろう【2】(2009/09)
というわけで思いがけず決まってしまった富士山再アタック。だが、前回のアタックは前述のとおり小学4年の頃だ。それからろくすっぽ登山なんかしていなかったので登山アイテムは一切持っていない。とにもかくにも最低限の登山用品だけでも揃えなければならず神田小川町のスポーツ用品街に買い出しに出かけることになった。
必要になるものは、
・インナー・アウター
富士山に登ろう【1】(2009/09)
富士山という山がある。言わずと知れた日本の最高峰である。秀麗な山裾をもつ独立峰は日本人の心を表すアイテムとして古くから親しまれてきた。誰もがそんな富士山に一度は登ってみたいと思ったことがあるのではないだろうか。
「一年生になったら」という曲にも、100人で食べたいな、富士山の上でおにぎりを~、なんて歌詞が出てくる。正直小学1年生が富士山の山頂を目指すのはかなり無謀だと思うが。
岩手のばあちゃんの葬式【4】(2009/08/18)
2009/08/18
昨晩はそうして色々な話をして三々五々就寝の途に就いた。時間は午前を回っていた。とりあえず床に就くがこの家はエアコンがない。そもそも夏でもそれほど暑くならない地域なので普段なら窓を開けて扇風機でも回しておけばそれで凌げるのだが、この日の晩はなかなかの熱帯夜でなかなか寝付けなかった。故にやや寝不足気味だが起床。朝食を済ませて葬儀場へと向かう。
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岩手のばあちゃんの葬式【3】(2009/08/17)
猊鼻渓の舟下りを終えて残りの時間をどうするか話し合った。時間はまだ15時過ぎで日が暮れるまでにもう少し時間がある。
今葬儀場に戻っても多分邪魔になってしまうだろう。せいぜい弟と談笑することぐらいしかやることがない。それならもうちょっと時間つぶしをしてから帰ろうという話になり、どこへ行こうかとみんなで意見を出し合った。弟はばあちゃんの家に行ってみたいという。それも一興と思ったが ...
岩手のばあちゃんの葬式【2】(2009/08/17)
船に乗り込み一角を陣取ると、少しして船頭が乗船して出発となった。
上の写真でも分かるとおりこの船は手漕ぎである。といってもオールのようなもので漕ぐわけではなく、物干し竿のような長い棒で川底を突きながら船を押し進めていく。
船頭が緩やかな動作で川底に棒を差し込みその反動で船が音も立てずにゆるゆると進む。
水面はご覧の近さ。すぐ下に魚が泳いでい ...
岩手のばあちゃんの葬式【1】(2009/08/17)
今の勤め先は会社として夏季休暇の日程を定めておらず、7月~9月の間で任意の3日間取得するルールになっている。今年は先だってエントリしたとおり、7月に日食観測するために奄美大島に行って早々に消化してしまったので世間様が休暇となるお盆期間中は出社して仕事をしていた。
自分の実家は近場にあっていつでも行けるから帰省する必要がない。周りの取引先も休みだから仕事は暇だしそのうえ電車も混まな ...
奄美皆既日食観測ツアー【24】(2009/07/23)
日が傾いてきたせいで肌のひりつきも幾分和らいできた。酔い止めもぼちぼち効果が切れつつあるのか、頭のぼんやり感もすっきりし始めている。まぁ後は飛行機に乗るだけなので頭を使う場面もないのだが。
遠くの方からプロペラ機のエンジン音が聞こえてきたので音のする方向へ目を向けると、船の真上をゆっくりとした速さで通過していった。那覇から飛び立った飛行機だろうか。
金曜ロー ...
奄美皆既日食観測ツアー【23】(2009/07/23)
それから程なく与論島の島影が近づいてきた。アクアブルーの海とコントラストの高い緑、全てが夏の島だ。
与論島は鹿児島県の最南端に位置する島で、これまでの奄美群島の島々とは異なり隆起サンゴの島となっている。そのため海岸にはいかにも南国という感じの白砂のビーチが広がっている。
そして着岸。港の周囲の海まで綺麗な色をしている。この島も多くの乗客が下船していった。
奄美皆既日食観測ツアー【22】(2009/07/23)
今回も例によって酔い止めを飲んで乗船しているので、案の定ぼちぼち眠たくなってきた。ところが船の進行によってデッキ上には結構強めの風が吹いている。太陽が隠れてしまったこともありその風は半袖シャツで凌ぐにはちょっと寒いくらいに感じた。長袖は船室に置いて来たので取りに行こうか迷ったのだが、船室内の乗客はまだ寝息を立てている人も多いだろうと思い、結局半袖のままで凌いだ。単に面倒くさかった ...
奄美皆既日食観測ツアー【21】(2009/07/23)
2009/07/23
昨晩からの降雨により満室となったらんど★まぁ~くは、騒ぐような人は流石になかったが、人数が増えた分店内が賑やかになった。だがその騒々しさも全く気になることなく熟睡できた。こんな畳でもあるだけで随分と違う。
目が覚めたのが午前4時だった。4時半に目覚める予定だったので30分早いが騒々しくて目が覚めたわけではない。自分は早朝に時間指定 ...
奄美皆既日食観測ツアー【20】(2009/07/22)
丘の周囲は比較的急な斜面になっているらしく、遊歩道はその斜面をつづら折りしながら高度を稼いでいる。遊歩道だからか傾斜にあまり容赦がなく、つづら折りで勾配を緩和しているはずなのにそれでもなかなかの急坂で参る。
昨日と比べたら大分凌ぎやすい気温ではあるが、それでも山登りを始めたら途端に汗が噴き出してきた。ついさっき体を洗ったばかりだというのに。逆の順番にすれば良かっ ...
奄美皆既日食観測ツアー【19】(2009/07/22)
15時過ぎに目を覚ました。ぼちぼち風呂に行ってみるか。
風呂の準備を済ませてねぐらを出た。外の通りはいつの間にか路面が濡れていて寝ている間に一雨あったようだ。雨が降ったせいか気温が下がり過ごしやすい風が吹いている。
まずレンタカーを返却するためにガソリンスタンドで給油。リッター142円、やっぱり島のガソリンは高い。。。それからレンタカーを返却し、その足で銭湯へ向 ...
奄美皆既日食観測ツアー【18】(2009/07/22)
10:54。いよいよ空は夕方のような暗さになって来た。流石にここまで暗くなると、それが厚い雲のせいではないことは明らかである。
なんだか夜明け前の空のような雰囲気だが、それともグラデーションの仕方がちょっと違う気がする。見たことがありそうでない空の色だ。そしてここまで来るともう間もなく皆既である。島の上空はこんな空だが、東の方はまだ雲が薄い所が残っているようだ。あの辺りまで ...
奄美皆既日食観測ツアー【17】(2009/07/22)
・・・いや、冒頭で見れなかったと書いてしまっているので、こんなサブタイトルで煽ってもしょうがないのだが。。。
これまで19日の晩にホテルで宿泊した以外は、フェリーの廊下やネットカフェの畳の上での仮眠しか取れておらず、いい感じに熟成されつつあった自分にとって、車中泊とはいえ周囲に人家の明かりひとつない真っ暗闇と柔ら ...
奄美皆既日食観測ツアー【16】(2009/07/21~07/22)
さて、ロケハンを終えて観測場所の候補は概ね定まった。まだ午後イチなのであと半日ほど時間がある。せっかくレンタカーを借りたのだからもっと運転したいし、車でないと行けないようなところへも行っておきたい。とはいえ島の南半分は2007年に訪れた時に見て回っているし、北半分はついさっき見てきたので、これといって行ってみたいと思う場所がなかった。
どうしたものかとしばし悩 ...
奄美皆既日食観測ツアー【15】(2009/07/21)
次に向かったのは赤尾木湾内に細長く伸びる半島の先端にある崎原海岸という場所だ。2007年の訪問時にも訪れた海岸であり、場所と雰囲気は記憶に残っている。ここは半島の先端に位置しているので、わざわざこんな不便なところまで入り込んで観測しようなんて人は少ないような気がしている。そんなわけで西側海岸エリアの中では一番の本命として目を付けている場所である。
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