岩手へ【1】(2006/03/16)

2月に金沢に行って、 母親から岩手の皆にも挨拶して来い、と言われたのでカミさんを連れて岩手へも行くことになりました。

原付が小学校の低学年の頃までは何度か遊びに行っていて、みんなにはお世話になったのですが、諸般の事情から疎遠になっていました。
なので、今更顔を出すのもちょっと失礼かな、という思いもあって尻込みしていたのですが、結論から言うと訪ねておいて正解でした。

— またまた鉄!  —

金沢行きは2日間しかなく慌しかったので、今回は3日間にしようと思い、 3月17日の金曜日を有給にして三連休にして行く事にしました。

時刻表を調べてみたら、「北東北フリーきっぷ」 なる金沢に行ったとき同じような用途で使える周遊券があったので、それを使って行きは寝台特急 「あけぼの」 で秋田を経由して盛岡へ、帰りは一関からの新幹線、というコースになりました。

今回はB寝台「ソロ」のチケットがゲットできました。

行きも帰りも新幹線で行けば無難なのに、わざわざ岩手とは無関係な日本海経由の寝台列車を選んだのは、 ひとえに原付が鉄道ファンであることに尽きるのですが、まぁ、そこはそれ、 前回の金沢行きで個室寝台に乗れなかったのでリベンジを果たしたかったとか、東北線方面の寝台列車が、北斗星・ カシオペア以外になくなっていたからとか、まだ未訪の地であった秋田へ足跡を残したかったとか、まぁ、言い訳は色々ありますw

ということで、3月16日。
仕事を終えて帰宅し、自宅で準備を済ませて上野駅へ。

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程なくあけぼの号が入線して来たので、いそいそと乗り込みます。
カミさんと上段、下段で一部屋ずつ取ったので、今回は乗り比べも出来ます。
チケットに書かれた車両に乗り込んですぐ、なんだかイメージと様子が違うことに気が付きました。

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まず驚いたのが、廊下の狭さ。
この車両は中央に廊下があって、その両側に部屋が設けられている形になっているのですが、その廊下の幅が極端に狭く、すれ違いのときは、 たまたま開いている個室の中に一旦入ってやり過ごさないとすれ違いもままならないほどです。

そして、指定された個室の前まで来て二度びっくり。
点検用の蓋かはたまた茶室のにじり口か、いずれにしてもそこが入口とは思えない小さなドアが二つ並んでいました。

ドアは数字の書かれたボタンが並んでいて、これは自分で最初に暗証番号を決めるタイプのロックとのこと。
にじり口のような入り口を入って個室の中を覗いて三度びっくり。

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原付の個室は上段だったのですが、階段と足の踏み場を確保するために寝台の一部が折りたたまれていて、寝台として使う時には、 板を展開して足場を作って、その上に同様に折りたたまれたマットを敷いて使う格好になります。

つまり、寝台を展開している時は、極めて外に出づらい仕様になっているのです。

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荷物を置いてカミさんが使う下段の寝台に顔を出してみると、こっちもこっちで大概な感じです。

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階段がない分、寝台は最初から全て展開されていて、ぱっと見のトリッキーさはないものの、部屋の一部に上段の階段部分が張り出していて、 そこの天井が極端に低くなっていました。

下手したらカプセルホテルの方がまだ広々しているのではないかと思うほどです。。。

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原付は遡ること15年ほど前に寝台特急「富士」のソロに乗ったことがあったのですが、 富士のソロは車両の片側に廊下があって、線路に対して直角に部屋が設けられており、 それは開放式B寝台と同じ値段とは思えないほど広く快適なものでした。

なので、ここまで作りも快適性も違うのに同じ料金であることに違和感を感じました。

最初は寝台を仕舞ったままにしておいて、個室の奥のソファーに腰掛けてまったりと流れる夜景を堪能しようと思っていたのですが、 困ったことにソファーの向きが進行方向と逆で、三半規管の極端に弱い原付は大宮を過ぎた辺りで早くも気分が悪くなってきました。。。

仕方ないので、寝台を展開して反対側に座ることにしたのですが、そうすると今度は入口扉が余り開かなくなってしまい、 カミさんが訪ねてきた時や外に出る時に都度寝台を畳まなければならず、かなり使い勝手が悪い感じです。

まぁ、そんな部屋でも1時間も景色を眺めていると、あまり気にならなくなっていきました。
いつもなら興奮してなかなか寝付けないのですが、この時は仕事帰りだったせいか、12時を少し回ったところで眠ってしまいました。

Posted by gen_charly