岩手へ【4】(2006/03/18)
— 一気に思い出がよみがえる —
翌日。
今日は今回の旅のメインイベント、一関のおじいちゃんの家に行くことになっています。
朝食を済ませて少ししたら、おばさんの運転で一関へ向けて出発。
一関までは高速で一時間ちょっと。
昨日に引き続いて思い出話をしていたらあっという間に到着。
一関のみんなとは、ほぼ15年ぶりの再会。
車を降りると一足先に車を降りたおばさんの呼びかけでみんながぞろぞろと外まで出てきてくれました。
流石に当時と違いもう子供ではないので、余り気軽な挨拶をするのもどうかと思って、少し畏まって 「長いことご無沙汰していました。」とまずはおじいちゃんに挨拶。
おじいちゃんは昔から物静かな人なので、このときも何も語らず黙って頷いていました。
その後ろからおばあちゃんが出てきました。
おばあちゃんは出てきて原付の姿を見るなり、涙を流して再会を喜んでくれました。
何の挨拶も近況報告もせず15年も音信不通にしていたので、よそよそしく接しられたとしても文句は言えないな、と覚悟を決めていただけに、 おばあちゃんの反応が意外で少し面食らってしまいましたが、ここまで再会を喜んでくれるとは思わず、 ちゃんと報告に来て良かったなと胸をなでおろしました。
ひとしきり原付の感動の再会を果たしたところで、後ろに控えていたカミさんを前に出して皆に紹介。
先日金沢へ行った時の話を、母親がみんなに散々話していたらしく、そんな前評判があったせいか概ね好意的に受け入れられて、 二人して胸をなでおろしました。
おじいちゃんもおばあちゃんもずっと立ち話させる訳にも行かず、一旦茶の間に戻ってひとしきり近況報告を済ませたら、じゃあ、 少し出かけるか、という話しになって、みんなで観光に繰り出すことに。
— 見所たくさん —
そのコースはこの辺では定番コースになるのですが、まずは一関の名所中の名所である厳美 (げんび)渓へ。
厳美渓は市内を流れる磐井(いわい)川の中流にある渓谷で、奇岩が連なる光景で知られるスポットです。
ただ、普通の人にとっては、どちらかといえば花より団子、というか、「郭公(かっこう)だんご」 の方が有名です。
郭公だんごは対岸の店から渡されたロープにぶら下がったカゴに団子が乗せられてやってくることでよく知られています。
原付は小さい頃に何度か来たことがあったのですが、まぁ、カミさんには初体験してもらおうということで、 カゴに料金を入れて脇にある板を木槌で叩かせると、そのカゴが結構な勢いで回収されていきます。
その直後、団子とお茶をカゴに入った状態で戻ってきます。
シーズンになると結構並ぶのですが、この時期はまだオフシーズンだったせいかスムーズに購入できました。
実は何気に岸のこちら側にも売り場が有って普通に購入することも出来たりします。
あんがたくさん乗った柔らかいだんごはあっという間にみんなの胃袋に収まってしまいました。
食べ終わってブラブラと歩きながら川沿いにある「サハラガラスパーク」を見学。
店内には色々なガラス作品が所狭しと並べられていて、 一つ一つじっくり見ていくと時間が何時間あっても足りなくなるくらいのボリュームがあります。
店の建物や敷地は昭和の終わりくらいで時間が止まってしまったような侘しさを感じる何ともいえない場所ですが、 最近はネットなどへも販路を広げているようです。
それから、次の目的地はいまや世界遺産に登録され、日本を代表する観光地の一つになった「平泉中尊寺」へ行くそうです。
もっとも、当時はまだ世界遺産に登録するという機運も無く、確か金色堂は修復している最中だったので、親戚のみんなも、 中尊寺のすばらしさを力説することもなく、「まぁ、定番なんで、見ておきなさい。」 的なスタンスだったので割とさらっと流すように見学。
この写真と同じアングルで、原付とカミさんの二人が写っている写真を撮られました。
なんでも、ずーっと昔から、一関に初めて来た人を中尊寺に連れて来たらみんなここで写真を撮るのがマイルールになっているんだそうで。。。