岩手へ【6】(2006/03/19)

— あの道を探検 —

翌朝。
カミさんは一足先に起きて女衆に混ざって朝食の準備をしていました。
7時過ぎくらいに朝食が出来たと起こされてノコノコ降りていくと、食卓には昔と変わらないメニューが並んでいました。

それを腹いっぱい食べて少し落ち着いていると、縁側から従兄弟登場。
彼が最近車いじりでちょくちょく世話になっている従兄弟です。

原付が中学生の頃に遊びに来た時には会うことが出来なかったので、実に20年ぶりぐらいの再会でした。
とはいっても原付が小さい時は我の強い弟よりもその従兄弟のほうが仲が良かった記憶があって、従兄弟もその記憶が残っていたのか、20年のブランクを感じること無く、すぐに打ち解けてくれました。

今日はもう東京に戻らなければならない日なので、余りあちこちへ行く時間がないのですが、昨日古い写真を見て思い出した、おばさんたちが住んでいたアパートまでの探検コースをもう一度通ってみる事にしました。

とは言った物の、どうやってそこまで行くのか思い出せなかったので、従兄弟に先導してもらうことに。

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歩き始めて、最初のうちはこんなところを通っていたかな?と、妙に新鮮な気持ちで周りをきょろきょろ見回してしまいましたが、所々昔から変わらずに残っている場所があったりして歩いているうちに少しずつ思い出してきました。

3月の岩手はまだ少し肌寒いけど、森の中を歩いていると、その寒さがまた何ともいえない心地よさです。

暫く歩いて森を通り抜けるとおばさんたちが住んでいたアパートのある集落に入って、集落の道を少し進むとそのアパートは今も当時のまま残っていました。
ま、アパートが見れたことで原付は満足できたので、来た道をまた戻って家に帰ってきました。

それから、近所のスーパーでお土産を入手したり、おばさんから色々おすそ分け等を貰ったりしていたら、そろそろ帰りの新幹線の時間が近くなってきました。

駅まで送ってもらい、新幹線に乗って東京へ戻ってきました。

長いこと音信不通にしていただけに、行くまではどんな風に思われているか分からず、尻込みをしていた面もあったのですが、行ってみればそれがただの杞憂だったことが分かりました。

「近くまで行ったなら寄ってくれれば良かったのに」と言われるのもちょっと心苦しかったのもあって、東北方面への旅行を避けていたフシがあったのですが、これを機に訪ねる機会も増えそうだな、と、帰りの新幹線で思いました。

(おわり)

Posted by gen_charly