瀬戸内周遊初日の出【26】(2014/01/04)

2014/01/04

長かった今回の旅も今日が最終日。というか、延長戦1日目である。
前のエントリに書いたとおり、2日目に行けなかった瀬戸大橋の橋脚の島の散策を、急遽今日やることにしたのだ。

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この島めぐりの構想は、2011年の年越し旅行の記事をまとめている時に、与島パーキングエリアから島内を散策することが出来ることを知ったのがきっかけだった。更に深堀りして調べたら、児島と坂出の間を結ぶ路線バスがこの与島と、同じく瀬戸大橋の橋脚が立つ櫃石・岩黒の各島にも停車することが分かった。
バスで島巡りなどというレアな上陸方法、そうそうできる場所はない。これはいずれ再訪せねば、と当時心に誓ったのだった。

今回、旅行前の下調べの時に、与島パーキングエリアを経由し、元来た方向へUターンして戻る場合、ETC通行料金が半額になるというステキなキャンペーンが実施中であることを知った。
なんというタイミング。これは島がオレを呼んでいる。まさに渡りに船、橋にバスw
ということで、旅程に組み込んだのだが、2日目に寝坊して行きそびれたのは前述のとおり。

起床は7時。朝食はどこか景色のよいところで食べたいということで、食料含めた一式をリュックに詰めて着替えたらすぐ出発。

バスがパーキングエリア内のバス停を出発するのが7時19分。
5分ほど前にバス停に移動して待っていると、バスがやってきた。どこからどう見ても街中をフツーに走っている路線バスである。
瀬戸大橋は高速道路なので、高速バスみたいなものが来るのだと思ってた。

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行先はJR児島駅。この鈍臭そうなバスが高速を走ってやって来たのかと思うと、なんか胸熱だw
2人が乗ったらすぐに発車。車内に乗客はいない。貸し切り状態なので、久々に最前列に座って前面かぶりつきを楽しませてもらった。

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ゲートを通過し、ループ橋を登って本線に合流。

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瀬戸大橋の4連斜張橋もバスの大きな窓からなら、きれいにフレームに収まる。これぞ大パノラマ。

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この手のバスのスピードとしては多分日本最速w
メーターが90km/hまでしか刻まれていない中での85km/hである。このバスにとって普通の車の160km/hくらいの感覚ではないだろうかw

次のバス停のある岩黒島までわずか3分の道のりである。

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路側帯のバス停に滑り込んで、岩黒島バス停に到着。2人を降ろしたらすぐ出発して行ってしまい、バス停には2人だけが取り残される。

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他の車は目の前を高速でビュンビュン走り抜けてゆく。
ここは本当にいていい場所なのだろうかと不安になる。島の中に入れなかったら?島民から石を投げられたら?
・・・次にここにバスが来るのは1時間後の8時37分。それまではどこへも行くことができない。

ま、不安になってても話が始まらない。高速道路の途中にある島への出入口など、そうそう降り立つところではない。どんな仕組みなのか、観察してみる。

今いるところには、駅でいう所のプラットホームしかない。右手に見える階段を降りると、道路と下を走る線路の更に下をくぐる通路があり、反対車線側に連れて行かれる。

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反対車線側のバス停には、写真のようなゲートがある。
島と橋は車道で繋がっているので、車が通行することができる。ただし誰でもという訳にはいかない。

ここを通ることができるのは島の住人か緊急車両のみで、許可を得た人に発行される専用のカードがないとこのゲートが開かない。

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許可を得た車両は、3回ループして島に降りることができる。トミカのおもちゃみたいだ。
小さい島なので、このような設計にせざるを得なかったのだろう。

ちなみに、ゲートがこちら側にしかない事からも分かる通り、このアプローチ道路は高松方面へ向かう線にしか設けられていない。高松方面から戻って来た時にどうするかというと、一旦次の櫃石島まで行き、そこでUターンして戻ってくる必要があるそうだ。

何とも不便を感じる構造であるが、本州や四国と陸続きになるなら、多少の不便は許容できる、ということなのだろうか。

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一方、歩行者は誰でも出入り自由である。この中にあるエレベーターが岩黒島の地面まで我々を運んでくれる。

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下に降りてさっきのループを下から眺めると、実に異様な光景である。。。
これ以上引きの写真が撮れないのが残念だが、下から眺めるループ橋というのもまた迫力がある。

ということで、島旅78番目の島、岩黒島に上陸。
次のバスの時間があるので、滞在可能時間は1時間ほど。まぁ、小さな島なので、それだけあれば十分見て回れるだろう。

ちなみに、次のバスに乗り遅れてしまうと、その次のバスが暫く来ない。戻りが大幅に遅れてしまうので、時間厳守である。

Posted by gen_charly