— 最終日(おまけつき) —
カミさんに起こされて目を覚ましました。
「ベランダに鳥が止ってるよ」とベランダを指差すので、寝ぼけ眼で指差す方を見ると確かに鳥が止っています。
「写真に撮ろうよ」というので、「撮って来て~」とカメラを渡すと不満そうな顔をしてベランダへ。
上手く撮れたみたいで、原付に見せに来ました。
が、鳥の名前は分からないけど、なんだか地味な鳥です。。。
長いようで短かった旅も今日で最終日。
今日は夕方の飛行機で那覇に戻る予定です。
それまでの時間は島の観光をしようと思います。
朝食は食堂でバイキング形式です。
バイキング形式だと、ついつい沢山皿に取って来てしまう貧乏性な原付ですが、西表島以来ずっと調子の悪かった原付の腹もすっかり元通りになり、持ってきた料理は全て平らげて、本日の行動開始です。
まずはレンタカー屋の人が迎えに来るまでの間、荷物を準備してちょっと早めにチェックアウトし、昨日のヤドカリを海に返すため、ホテルの前のビーチへ。
というか奥さん、ここは月ですか?
南国のビーチにいるのに、その姿はまるで宇宙服に身を包んだアポロ号の乗組員のようw
山装備に登山リュックじゃ、そう見えるのも無理はないかwww
ヤドカリを砂浜に戻してから、レンタカーに乗り込んで一路南へ。
まずは、鳥の口と呼ばれる、奇岩の一つをたずねてみようと思います。
公園の駐車場に車を停めて、遊歩道を暫く歩いて海が見渡せる所まで来ました。
遠くに昨日上陸した果ての浜が見渡せます。
・・・が、鳥の口は一向に見えてきません。。。
今日は思いのほか気温が高くて、上り坂の遊歩道に二人とも早速バテ気味。。。w
結局どちらからともなく「鳥の口は見れなくてもいいや」 という雰囲気になって、次のスポットに向かう事になりました。
で、次の目的地は「おばけ坂」と呼ばれる坂道。
一部で心霊スポットとかパワースポットとか呼ばれたり呼ばれなかったりしていますが、坂道にボールを置くと、坂の上の方へ転がっていくといわれる坂道です。
道にも大きな看板で「おばけ坂」と書かれていて、迷わずたどり着きましたが、車を降りようとした時に、転がすボールを持ち合わせていない事に気付いた二人。。。
#気付くの遅すぎ。。。www
何か転がりそうなものはないかと、車の中を探すと、飲み終わった缶ジュースの空き缶を見つけたので、道においてみると。。。
。。。転がらないOrz
実のところ、原付はおばけ坂の原理を知っているので、転がらない理由も分かるのですが、要するに、坂道の角度がゆる過ぎて、空き缶ごときの軽い物体では路面のでこぼこを越えられず、転がらないのです。
ちなみに坂道の上の方向に少し勢いをつけて転がしてあげると、目に見える坂道の角度から想像できる進み具合よりも先の方まで転がっていくので、なんとなく坂道を登るように転がっているように見えなくもないのですが。。。
まぁ、知っている人にはあえて説明するまでもありませんが、これは目の錯覚が原因で、今いる場所の先には角度の異なる上り坂が続き、その上り坂のせいで、今いる場所も上り坂のように見えてしまうのですが、実はこの場所は緩やかな下り坂になっているので、ボールが坂道を登るように転がって見えるわけです。
という事で、そんな話をカミさんに話して自己満足wして、次のスポットへ。
次のスポットは、島の北岸にある、「ミーフガー」 と呼ばれる割れ目です。
聳え立つ岩の中央が抉り取られたように崩れていて、ちょっとした自然のトンネルのようになっています。
トンネルの後ろは海。
トンネルの中を波が盛大に洗っています。
その形から子宝にご利益があるといわれているそうです。
岩場に登って記念撮影などをして、次へ。
次は、「タチジャミ(立神)」 と呼ばれる岩がある場所へ。
車を駐車場に停めると、そこから遊歩道が続いていますが、まずは、崖を海岸沿いまで下りなければなりません。
で、下まで降りきると、海岸に沿って遊歩道が設置されています。
途中、「アンマーグスク(天宮城)」と呼ばれる岩があったので、見渡せる場所で写真を撮りながら小休止。
しかし、タチジャミは一向に見えてきません。
ここから更に進むには遊歩道を一旦登らなければならないのですが、カミさんも原付もややバテ気味で、どうしようか暫く思案したのですが、結局思い切って行ってみる事にしました。
で、歩く事5分くらい、なんだかそれらしい岩が見えてきました。
道は更に続いているのですが、とりあえず見えたからいいや、という感じになったので、ここで折り返すことに。
この写真だとタチジャミのように見えませんが、多分、岩のすぐ近くまで行かないと、ガイドマップに載っているような形には見えないのかもしれません。
で、諦めて戻る道がまたしんどい。。。
どうにか崖を登りきって車に戻ってきて、再度小休止。。。
旅の疲れがここへ来て出てきたようです。。。
この辺には具志川城跡や宇江城跡などの史跡も残されていますが、それらは今回はパス。。。
で、ほぼ島を一周して比屋定(ひやじょう)バンダを少し過ぎた辺りに視界が開けた場所があったので、一旦車を停めて景色を撮影。
真泊の集落やオー島、奥の方には鳥の口へ行く途中で見かけた果ての浜が再び顔を出しました。
そのまま道なりに進んで、オー島へ渡ります。
オー島への橋は石造りの橋になっています。
島に入って割りとすぐ、昨日行ったバーデハウスの脇に「畳石」と呼ばれる岩が広がっている場所があります。
バーデハウスが併設されている施設の駐車場に車を停めて、少し歩くと、海岸沿いに六角形の岩が連なる場所が見えてきました。
これが、畳石。
亀の甲羅のような形の岩が規則正しく並んでいます。
これは、溶岩が冷える時に割れ目が入ってこういう形になったそうです。
いわゆる柱状節理の一種なのですが、そぎ落とされたように綺麗な面を出しているので、とても自然の造形には見えません。
丁度干潮どきだったので、降りてみると、案の定かなりツルツル滑って歩くのが怖いです。。。
ちなみに、後になってネットで知った情報なのですが、この畳石、元々はもっと広い範囲で広がっていたらしいのですが、このオー島に渡る橋を建設したせいで、砂が流れ込んで一部が埋まってしまったのだとか。。。
そう考えるとなんだか残念ですね。
さて、気を取り直して、車を駐車場に置いたまま、歩いていけるウミガメ館に行ってみようと思います。
ウミガメ館は絶滅の危機に瀕しているウミガメを保護、繁殖しつつ展示する事を目的に作られた施設だそうです。
入館料を払って中に入ると、大きな水槽の中を優雅にウミガメが泳ぎ回っています。
5日前にこれを食べたのかと思うと感慨もひとしおです。。。w
2階に上がると、子ガメが水槽で泳いでいますが、こちらはガラスで覆われていないので、時折ヒレで水面を叩いて水しぶきが飛んできます。
カミさんはちょっと疲れたのか、水槽の脇のベンチに座って休憩。。。と思いきや、
・・・・・・寝てる。。。
この一瞬の間に睡眠に入るとはなかなかやるなw
というかうらやましい。。。
(原付は寝るのに時間がかかるタイプ。。。)
5分くらいほっておいて、一人で館内をうろついた後、カミさんを起こして館を出る事に。
そろそろ飛行機の時間が近づいてきたので、レンタカーを返却する事にします。
その前に行きで見落とした場所に寄ってみたいと思います。
島の南岸、島の中心部となる兼城の集落から近いところにある「ガラサー山」 。
ガラサーは島の言葉でカラスのこと。
ガラサー山の端っこには細く起立する岩があります。
これが男性器に似ている事から、男岩とも呼ばれ、先ほど回ってきたミーフガーを対を成しています。
ご覧の通り、太陽が傾いてしまったので、完全に逆光。