沖縄離島探訪【6】(2006/11/22)

— 与那国≠うんこ —

就寝中、なんとなく腹に違和感を感じて何度か目を覚まして、でもそんなにしんどい訳ではなかったのでそのまま寝続けていたのですが、朝カミさんに起こされた瞬間、400年に一度とも言われているビッグウェーブが原付の腹の中で巻き起こり、あわててトイレへ。。。
(汚いハナシですみません。。。)

ありえない位大量に産卵^^;したのですが、別に腹は痛く無いのでなんとも不思議な感じ。。。

ただ、食欲はあまりなくて、でもうちらの為に特別に早く作ってくれたので食べないわけにも行かず、どうにか押し込んで済ませました。
#料理がうまかったのでどうにか食えたという感じで、まずい料理だったら残したかも。。。

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ところが、波だけは30分に一度くらいのペースで訪れ、その度に我慢できずにトイレに駆け込む始末。。。
なんだろ?何か悪いものでも食ったかな。。。?

女将に薬が無いかたずねると、有るけどバラでは渡していないので、一箱買って貰う事になる、といいます。
背に腹は変えられず1箱購入。アコギや。。。

先行き不安が残りますが、腹が痛いわけではないので、とりあえず出発する事になりました。
宿をチェックアウトして女将にお礼を言って、昨日借りたパジェロミニに乗り込み、大原へ向けて出発です。

昨日は真っ暗で何も見えませんでしたが、明るいところで走ってみると、本当に回りは森ばかりで何にも無い事が良く分かります。
11月にもなると、沖縄地方はあまり天気が優れなくなるといいますが、今日の天気も曇りがち。。。
パジェロはエンジンがくたびれているのか、エンジンは割と盛大な音を立てて回転しているのにスピードメータを見ると40キロくらいしか出ていません。
でも例によって前後に他の車が走っていないので、そのままのんびりと走り続ける事にしました。

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途中水牛が海を渡ることで有名な由布島の脇で一度休憩。
見下ろす位置にある牧場では、水牛たちがのんびりと草を食んでいました。

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なんだかんだで一時間くらいかけて大原に到着。

レンタカーを返却して、港の事務所で乗船手続きを済ませると、程なくして出港。
予定通り8:55発の船に間に合いました。

腹は微妙な感じが続き、少しでも寝ておこうと船に乗り込んですぐに一休み。

40分くらいで石垣に到着。
空港まで行くバスに乗り継ぎです。

暫く待っていると空港行きのバスがやってきて乗り込み、10分ちょっとで空港に到着。
まずはトイレにダッシュ。。。Orz

与那国へ行く飛行機は10:30発。
チェックインを済ませてそれほど経たない内に搭乗開始になったのでいそいそと乗り込み自席に着席。

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離陸すると暫くしてアナウンス。

「ただいま前方に大気の不安定な場所があるため、機内が若干ゆれる場合があります。」

まぁ、今まで何度か乗っているうちでもそういうことはあったので、大してあわてる事も無くベルトを装着。
CAが配った飲み物を飲み終えて少しした時。。。

ズドン!

という衝撃と共に機体が一気に5mくらい落下。
機内からは「ヒャッ!!」という悲鳴が。。。

CAもカートを片付けた後で、乗員は全てベルトの着用が出来ていたからか、飛ばされりした人はいませんでしたが、原付が今まで乗った中で最大の乱気流に遭遇してしまいました。。。

流石にその瞬間は冷や汗が出ましたが、その後は大した乱気流に巻き込まれる事も無く、穏やかに与那国空港に着陸。
与那国空港はエプロンに直接下船するようになっていて、ちょっとしたVIP気分を味わいましたw

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与那国島はちょっと前まで雨が降っていたようで地面がぬれています。
空港のロビーにあるみやげ物屋を少し物色してから、トイレに駆け込み、同じロビー内にあるレンタカー屋で車の手配。
車が必要な所は今日中に回ってしまう予定なので、半日で借りることにしました。

手配が完了して、車は駐車場に鍵付きで止まっているとのことなので、歩いていくと、そこに止まっていたのはちょっと懐かしめのミニカ。
荷物を積み込み運転席に乗り込むと、ハンドルだけやたらと黄ばんでます。
ドアは閉めるとペコン、と軽い音を立ててなんともしみったれた気持ちになってきます。。。w

まぁ、島で車を借りたらこんなものなのだろうと思いつつエンジンをかけるとき、ふとメーターの走行距離を見るとなんと16万キロオーバー。。。Orz
どんだけ酷使してるんだよ。。。

島で16万キロ走ったとも思えないので、多分どこかのレンタカー会社でお払い箱になったものを下取って来たのかも知れません。

でもエンジンはしっかりとかかり、アイドリングも安定しているので、まぁ、いいや、と早速出発する事に。
まずは、島の一番大きい集落の祖内(そない)集落の裏手にある「ティンダハナ(天蛇鼻、ティンダハナタとも)」 と呼ばれる大きな崖へ。

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ティンダハナの「ハナ」は漢字にすると「鼻」ですが、ニュアンスとしては崖を意味します。
(本土の岬でもよく「○○鼻」と名前のついている所がありますよね。)

本島では「バンタ」、宮古では「バナタ」と微妙に発音が異なります。

登り口にある駐車場に車を停めて遊歩道を歩いていくと、崖がステージ状に抉られている場所に出ました。

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上部がせり出しているので崩れてきやしないかとちょっと不安になりますが、かつて存在したと伝えられている女王「サンアイ・イソバ」が住んでいた場所とされ、それほど昔からあるものなので、多分大丈夫でしょうw

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ここから島の祖内集落と東シナ海を一望できます。

少し進むと、白装束の島の女性が2、3人で一心に祈りをささげている所に出くわしました。
先祖にささげるお金であるウチカビ(打ち紙)も供えていたので、ご先祖さまにお祈りを捧げているのでしょうか。

なかなか見る事の出来無そうな儀式なので、じっくり見て見たいと思う反面、島の人たちが、そういうのを嫌うかもしれない、という思いもあったので後ろ髪引かれる思いで足早に立ち去る事にしました。

再び遊歩道を戻って車に戻ってきました。
カミさんが琉球泡盛の酒蔵に行ってみたい、というので、ガイドブックを参考に、この島の銘酒「与那国」を製造している崎元酒造の工場へやってきました。

ちなみに与那国のもう一つの銘酒である「どなん」 は漢字で書くと「渡難」
太平洋の黒潮の真っ只中に浮かぶ与那国島は、その字の通り、かつては島に渡るために大変な困難があったそうです。

与那国の方言はyの音がdに変化するそうで、与那国の「与那」は地元の言葉で言うと 「どぅなん」となります。
「どぅなん」が先か「渡難」が先か分かりませんが、どちらも与那国の語源となっている言葉です。

見学が出来るというので、中にいた店員に声をかけて工場を見学させてもらう事に。
直売所の裏の入り口を入るとムワっとした酒の香りが鼻につきます。
このまま酔っ払ってしまいそうです。。。w

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店員が、ここで作っているお酒の種類や醸造の工程などを説明してくれましたが、原付は酒が飲めないので、何がなにやらちんぷんかんぷんw
15分くらいで説明が終わったので、お礼を言って、ついでに直売所でお土産用に数本購入。

度数は低いもので30度、高いものだと60度にもなるのですが、折角なので60度の小瓶を買ってみることにしました。
#知り合いに飲める奴いるのかいな。。。w

そしてそろそろ、腹ゲージも満タンに近くなってきたので、一旦トイレタイム。。。

店を出て車に戻ってから、カミさんにどうだったか?と聞いたら「話が長くて退屈した」 との事。。。
じゃ、なんで見学したかったの?と聞くと、試飲を楽しみにしていたんだそうで。
なんとも現金な奥様ですこと。。。w

この後は、島の観光名所を順番に巡っていこうと思っています。
この旅行をした頃は、テレビドラマのDr.コトー診療所が丁度放送中で、その撮影がこの島で行われていました。
(撮影自体は原付が訪れた時には終了していましたが。)

撮影の時のセットがそのまま残されている、と聞いていたので、コミック全巻揃えた原付としてはぜひ見ておかなければならないと思って出発前に情報を調べていたのですが、セットは町役場で管理しているそうで、事前に電話が必要となっていました。

町役場に連絡して、見学したい旨を伝えると、16時頃建物の鍵を開けに来ると言う事だったので、それに時間を合わせて観光することにしました。

まずは、島の東の端にある東崎(あがりざき)をたずねてみる事に。
東崎では、日本の在来種である与那国馬が放牧されているそうです。

岬への入り口にはテキサスゲートが設置されていてそこを通過すると、そこらじゅうに馬、馬、馬。

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各々自由に草を食んだり、休んでいたりします。

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車を駐車場に停めて、少し散策。
そこかしこに糞が落ちているので、踏まないように気をつけながらのお散歩。

カミさんが何かをカメラで写したらしく、原付のところに持ってきて見せてくれました。
それが、この写真。

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。。。食事中の方、大変失礼しました。
生育力旺盛なキノコがよりによって馬糞に生えるなんて。。。
ピントがぼけてくれたのが幸いwww

Posted by gen_charly